『仕事が速くなる力と整理する力が、1冊でビシッと身につく本』(知的習慣探求舎・PHP研究所)の感想
実用書籍『仕事が速くなる力と整理する力が、1冊でビシッと身につく本』(知的習慣探求舎・PHP研究所)の感想を申します。いくらかのネタバレはありますが、本当に仕事処理スピードをアップし、整理力も欲しければ、ぜひこの本を購入すべきでしょう。
長いタイトルの本ですが、とても読みやすいです。前半は第1部[整理する力]編、後半は第2部[仕事が速くなる力]編と構成されていますが、後者から先に読んでも大丈夫。「整理は『しまうこと』ではない。ものを探す時間を追放することだ」(第1部第2章P34より)など、各部がまた細かく分かれていますけれども、説明はすべて2Pで終わって、新しい項目に移ります。本文は青と黒の2色刷りで、上記タイトルのように、強調すべきポイントは太字にされていますから、読了してから必要な箇所を見つけるにも、非常に探しやすい、ていねい作りの本です。さらに、各章、必ずテーマに沿ったイラストがついていて、小難しい実用書のイメージを崩してくれ、とことん、初心者使用の親切本です。
それだけに、第2部の、モバイルやPCを使用したテクニックについては、情報機器慣れしている方には物足りなく感じるかもしれません。逆に、スマホなんぞ使うつもりのない、情報弱者の私にとっては、クラウド活用やEvernoteなんぞと説明されても、「自宅でもカフェでも情報を引き出して仕事ができるなんて、要らぬお世話だね」と、反発してしまいました。
それでも、検索テクニックはプライベートでも大いに役立ちそうで、感心しましたね。加えて、この本はPCテクニックの他、文房具などの活用、そして、時間配分、デスクの的確な整理、心理面や交渉術にも及んでいて、今すぐでなくても、公私に渡って参考になりそうです。私は仕事も同人活動も、友人と遊びに行く段取りさえ、トロくてのろくて困っているのですが(ブログの更新も・・・・←コラッ!)、目先にあることに誘惑されすぎで、やるべきことの優先順位があいまいであるのが問題だと、あらためて思い知らされました。それで、明日から猛烈に行動が素早く能率的にはならない、でしょうけれども、やはり、知ると知らないとでは大いに違います。なかなか、役立つ本だと思いますね。それでは。
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