『激マン!』6巻(永井豪&ダイナミックプロ・日本文芸社)の感想・追加
『激マン!』6巻(永井豪&ダイナミックプロ・日本文芸社)の感想の追加を申します。
先に、私は批判しておりましたよね。確かに、『激マン!』中の『デビルマン』はいただけないのですが、原作? 漫画? の『デビルマン』は、凄絶な作品ですね。
最近、ダークファンタジー系の漫画がヒットを飛ばしていますけれども、その先駆は、『鋼の錬金術師』にあらず、『進撃の巨人』や『ベルセルク』でもなく。最高の名作は、『デビルマン』に違いありません。
探せば、多くのファンタジー漫画の作者様が、リスペクトやオマージュをされているのではないかと思います。
私も『ベルセルク』で、それらしいところを見つけました。
黒犬騎士団が、罪もない村人を虐殺し、いたいけな少女のバラバラに切り刻んだ遺体を、旗印のように掲げて疾走している場面が、美樹の無残な様子とよく似ているのです。
改めて、美樹の最期の痛ましさと、明の絶望と悲嘆を、『ベルセルク』によって想起させられました。
ダークファンタジーって、悪魔や怪物が頻出する、暗いムードのストーリーなのではなく。
登場人物達の過酷な運命、どす黒い欲望、醜悪な情念を、赤裸々に描写し、読者に後味の悪さを感じさせながらも、目が離せない魅力がある。そういうものなのかもしれませんね。うむ、早いとこ、『ベルセルク』の感想も更新しなくては。それでは。
| 固定リンク | 0
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 『楠勝平作品集 彩雪に舞う……』(青林工藝舎)の感想(追記)(2022.05.27)
- 『楠勝平作品集 彩雪に舞う……』(青林工藝舎)の感想(続き)(2022.05.21)
- 『楠勝平作品集 彩雪に舞う……』(青林工藝舎)の感想(2022.05.15)
- 『貴婦人狩り』(笠間しろう・ソフトマジック)の感想(2022.05.04)
- 『孤独のグルメ』文庫版・新装版(原作:久住昌之 作画:谷口ジロー 扶桑社)の感想(追記)(2022.05.03)
コメント