恐ろしい写真とは
前回、『闇の検証』第四巻(朝日新聞出版)に、激コワな写真があると申しました。
実は、実家にもっと恐ろしい写真を収録した本があるのです。
それは、『エロティシズム』、作者はジョルジュ・バタイユで、翻訳者と出版社は手元にないので、すみませんが不明です。その名のとおり、エロい、私にとっては、うれしい内容で、写真がたくさん掲載された、ちょっといいお値段の本です。で、ラスト近くの1ページに、私は凍りつき、冷や汗まで流しました。
まさに、その数枚の写真は、むごたらしく殺されていく途中を撮られていたからです。白黒写真でしたが、今でもあのページだけは開けません。私はバタイユ選集を持っているほどファンなのですけれども、あれだけはダメ、理解不可能です。あんな残虐な処刑写真に、どんなエロティシズムを感じるというのでしょう。
そのようなわけで、批判するつもりはありませんが、『エロティシズム』購入希望の方は、少しだけ気をつけた方がいいかと思います。それでは。
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