『りびんぐでっど!』3、4巻(さと・秋田書店)の感想
コミックス『りびんぐでっど!』3、4巻(さと・秋田書店)の感想を申します。いくらかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
これにて、この傑作ゾンビ・ラブコメディも完結です。いやぁ、おもしろかったです。作者様の次回作に期待しております。
しかし、これだけでは感想になりませんし、「同人誌もHPも、変な名前の感想文ブログも、完結できない紅林」の汚名を返上しなくてはなりませぬ。文章リハビリをも兼ねていますから、軽く参りますね。
3巻、4巻はギャグよりも、ラブコメ要素が増してきています。もなこをねらう青山&緑川、そして、青山をめぐる水森&もなこと、三角関係のバトルとギャグも急加速&増大したまま、すべての主要キャラクターがそれぞれの気持ちに気づき、また相手を思いやりつつ、さらには、本作最大の謎、「もなこはなぜゾンビになったか?」までも解き明かして(あっさり風味とはいえ)、誰も傷つかない、ハッピーエンドで締めくくった、作者様の手腕は見事! としか言えません。
あえて、残念なところを指摘すれば、4巻ラスト近くで、やや作画の乱れらしきものを感じますが、そのくらいでしょう。紫野あいすという、水森とは異なるベクトルの、暗めの美少女が3巻終了間際に登場して、なかなか重要な役割を演じるのですけれども、そういうおいしいキャラクターがいるゆえ、欲を言えば、あと少し連載が続いてほしかったです。
もう一つ特筆すべきは、青山ママの存在でしょう。若くして結婚したとはいえ、外見上、女子大生くらいにしか見えないのですけど? しかも、もなこや青山に対して、いろいろやってくれますが、一つ一つ、天然っぽい言動や表情がすごくかわいいです。もなこを除けば、彼女がかわいらしさトップでしょう。こりゃあ、青山パパがベタ惚れするのも納得です。
3巻の女教師、黒川のオタオタぶり(#43)も笑えました。4巻で、ちゃちいメイドロボだった、かなこちゃんが、思いがけないレベルアップを果たす等々、できれば、もっと詳細にお話ししたいのですが、それではいつまでも終わらないので、自主省略。
やはり、どうしても、結局は、もなこの愛らしさは突き抜けております。4巻ラストは、悲恋ものストーリーのようになりかけますが、青山の起死回生の行動によってパス。登場人物達の愉快な日常は続くであろう、というところで、もなこのラストページのキュートさは、もうもう、言語を絶するといいましょうか。私としても超お勧めです。それでは。
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