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2015年3月22日 (日)

『しらたまくん』1巻(稲葉そーへー・集英社)の感想

 漫画単行本『しらたまくん』1巻(稲葉そーへー・集英社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
 久しぶりの猫漫画レビューなのですが、私の同人誌同様、あっちこっちを読み散らかすばかりで、アップする価値のない作品はさておき、いつになったら、お気に入り作品群をご紹介できるやら。ほーんとに、今年こそは、私自身のおバカより先に、遅筆を改善したいと、思わずにはいられませぬ。
 それはさておき、これはヤングジャンプの連載作品です。講談社様、集英社様の出版物には、子供の頃から縁がないと、ずっとあきらめていたのがウソみたい。今年はどういうわけか、両出版社の作品群が、「感想を言え! アップしろ!」と、攻め寄せてきているのです。まあ、身内が重病になった去年から、その傾向がかすかに見えていたのですけどね。ああ、今年はもう一人、別の身内が長く療養しなければいけないようで、私の戦いは始まったばかりなのです。

『しらたまくん』の主人公は、しゃべれて、人間並みの知能を持っているものの、行動様式は猫そのものの白猫の高校生、白玉雄介。けれども、視点というか、ナレーター役は、打掛(ぶっかけ)北高校一年女子、鈴川葵なのです。1巻には11話収録されており、ほぼ1話完結ですが、8話9話の生物の嶋田先生編のように、つながっているものも。
 他の登場人物としては、葵の中学時代からの友人でツッコミの鋭い、結城沙織に、白玉君と中学が同じだった、大原美穂。「猫だけど人権がある」という微妙な立場の白玉君に、周囲の人物や白玉君自身も気をつかい、引いていたのですが、葵の、真っ正直で天然な質問や働きかけにより、徐々に心の距離を縮めていく、というのがポイントです。そうでなくても、沙織と葵の掛け合いは、ボケとツッコミの漫才っぽくて、おもしろいです。美穂は、二人の間に入って、取り成しているような位置づけです。
 なので、この漫画は、ほのぼの、かわいく、おもしろいのです。高校生活+猫の生活誌という、ダブル要素のコメディといえるかも。白玉君は自在に話すものの、ディズニーアニメのように、前足が手に変化して、シャーペンを持つ、なんて不自然で唐突なしぐさはしません。白玉君は四足でノートパソコンを打って、勉強するのです。上半身はオーダーメイドの学生服(詰襟の制服みたいな?)を着ていますが、下半身はズボンがはけない、はいていない・・・・ため、葵に、「肛門とか丸見えなんだけど」と指摘されると、ひどく慌てるところ(第3話)など、とてもおかしくて、かわいい。
 私のお気に入りは、猫をつかまえては生体実験に使うと、うわさされている、謎めいた、生物の嶋田先生のエピソード(8話、9話)。妙に、親切で、それでいながらスキンシップ過剰な先生から、白玉君は放課後に、生物準備室へ呼び出された! 「メカにされちゃうよ!」と、心配する葵に、「それは生体実験じゃなくて改造だから」と、冷ややかな沙織。嶋田先生の目的が、白玉君との同棲かと怪しく想像して、赤面する美穂。まったく、この女子高生三人組は・・・・(大笑い)。ところが、嶋田先生が白玉君に望んだことは・・・・秘密です。10話の来栖誠といい、白玉君は、どんどん人脈を広げているようで。
 1巻の終わりで、白玉君は気兼ねなく活動できる、新しい部を創ろうとしているところで終わっています。このかわいくておもしろ楽しいお話は、なおも続きそう。2巻が待ち遠しいです。それでは。
 

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