『めしバカ お手軽5分レシピ編』(ロドリゲス井之介・秋田書店)の感想
いつだったか購入した、コンビニ専用コミック『めしバカ お手軽5分レシピ編』(ロドリゲス井之介・秋田書店)の感想を申します。ネタバレは極力避けますが、いやだと思われる方は、ご注意ください。
前回の本と、欠点が変わっていないどころか、ひどくなっているみたいだからです。主人公である赤松の、日常言葉と、レシピ説明になった際の、ですます調とのギャップに、私はついになじめませんでした。『花のズボラ飯』みたいに、オヤジ風ギャグ、ダジャレ連発の、おもしろおかしいDJ調でもないから、もうイラッとしてしまうのです。で、レシピ以外のストーリーはおもしろいかというと・・・・(あ、自主規制ではありません)。自信過剰で遊んでいる桂木は不愉快ですが、ふり回される一方の赤松も、情けないったらないし、目立たなさすぎる矢田課長は、不気味に感じられます。リストラが当たり前の今にあって、お人よしで気弱な主人公というのは、あり得ないというか、センスが古すぎるのでは?
けれども、レシピはいいな、と思います。いくつかは、私のお気に入りになりましたし、この漫画のおかげで料理に興味が持てるようになり、以前ほど、クッキングが嫌いでなくなりました。『花のズボラ飯』や、これから読んでいく料理漫画への道筋を開いてもらったという点では、感謝しています。
ああ、それなのに、レシピの方でも・・・・今回、塩辛くて食べられない一品がありましたよぅ。関西人には、きつすぎるのではないでしょうか。さらに、材料なのですが、もっと多種類あった方がいいのに。今回、○○や△△が嫌いな人には、あまり使えないかも。うぅ、赤松のレシピのこつを語る説明も、ややマンネリに感じられました。
そういうわけで、残念ながら、私の好きな料理漫画になれませんでしたが、縁をいただきまして、作者様、ありがとうございます。次回作を期待しています。それでは。
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