『橘さくらの「運命日」占い 決定版 [2015』(集英社)の感想
『橘さくらの「運命日」占い 決定版 2015』(集英社)の感想を述べます。大したネタバレはしておりませんが、そういうものが苦手な方、さらに、この「運命日」占いや著者が大好きだという方は、ご注意ください。
簡単に申し上げれば、こちらは、テレビや雑誌でもよく見かける十二星座占いに加えて、すべての星座、もしくは各星座ごとに、全体運や恋愛運などが動く日、「運命日」にまでカバーしている内容です。巻末には、「運命日」とは何か、「運命日」をどのようにすごしたらよいのか、などのQ&Aコーナーもあれば、2015年の全星座共通365日開運アドバイスダイアリーという、毎日の開運アクションまで説明されている、非常に充実した内容なのです、が。
・・・・ごめんなさい、私には合いませんでした。
まず、占いは当たっているかどうかが、大切だと思うのです。しかしながら、この本は2015年に予測される世界と、各星座の人々の運命の動きはとてもおもしろく載っているのですけれども、「おお、かなり当たっている。やってみようかな」と、いう気分にはなれないのです。一応、作者様は、ある種の占い師のようなネガティブなことを書いたり、無駄に上から目線だったり、ということはないのです。むしろ、フレンドリーで優しい語り口なのですよ。でも、やはり、お勧めの開運アクションなりをやってみたいという気持ちが萎えるのです。残念ですが、すみません。
そして、その運命日の記述や開運アクションがくわしいのはよいのですけれども、詳細すぎて、読んでいて疲れてしまうのですよ。大昔、風水の開運アクション(持ち物や旅行など)をやった時は、運気がアップしたかどうか、いまだに不明ながらも、なかなか楽しかったのですが(もしかしたら、結婚できたことと、今も同人誌活動ができているのは、風水のおかげかも)、こちらの開運アクションは楽しくなくはないのですが、めちゃくちゃハードルが高いものがあります。『星座別「運命日」占い』のパートで、各星座の運命日解説の締めくくりに載っているキーワード(課題、開運食、お勧めの海外旅行など)は、人によっては、実行不可能なのでは?
そういうわけで、ポジティブな内容、優しい語り、何よりも、2015年の流れに関しては、とても参考になって感心しましたが、運命日そのものについては納得することができませんでした。また機会があれば、別の本を買って読ませてもらおうと、思います。それでは。
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