『ビッグイシュー日本版』のお勧め
タイトル詐欺をしてしまいました。
中味、真っ白・・・・。
昨夜アップしたつもりが、できなかったようですね。ごめんなさい。
そのように販売されているのが、ビッグイシュー日本版(THE BIG ISSUE JAPAN)なのです。30ページそこそこで350円とは、同人誌並みに高額かもしれませんが、ワタシ的には、この雑誌がなかなかおもしろいのです。
まあ、ビッグイシューがホームレスの自立支援活動を行なっていることは、多くの方々が知っておられるでしょう。けれども、肝心の内容となると、私は去年くらいまでほとんど知らなかったのです。
ホームレスの支援をしているのだから、「譲って下さい」「譲ります」「売ります」「買います」という、物品の交流ページばかりではないか、とか、あるいは、貧困が目を覆うような現状をカラーとインタビューで生々しくレポートされていて、大いに心揺さぶられるものの、暗い気分になってしまうのではないか、とか。さらには、ちょっと興味を持って足を止めるや、あれやこれやと、しつこくセールスされて、困るのではないか、とか。
私、心からおわび申し上げます。この雑誌と販売者に、猛烈な偏見を持っていました。ごめんなさい。
ビッグイシュー、とてもおもしろいです。
たとえば、表紙にゴージャスな内外の有名人の写真が使われていますし、加えて、彼ら彼女らのインタビューも掲載されています。ファンの人は、それだけで買いでしょう。
中味は確かに、貧困の深刻な状況が載っていますが、そればかりではありません。明るくよき未来、将来の子供達の幸せのために、前向きにがんばっている人やグループの特集が多く、いいバランスになっています。
ちなみに、ワタシ的神号、VOL.243(完売の可能性が高いです。去年の12月に、東京都内で購入しました)は、表紙とスペシャルインタビューが、アンジェリーナ・ジョリー。巻頭リレーインタビューが、漫画家の美内すずえ(『ガラスの仮面』作者)。特集は、「大人の恐竜物語 鳥になった恐竜」という、恐竜好きの私には、うれしくて、精神的に踊ってしまう内容でした。
コラムの方も、「原発ウォッチ!」(伴英幸)、「世界の当事者になる」(雨宮処凛)と、充実しているのですが、私は特に、音楽・テレビ・本の紹介がすぐれていると思います。見たい聞きたい、読みたい気分にさせてくれるからです。
そのようなわけで、ビッグイシューは結構、大半の人が賛同するであろう現代社会の問題点を取り上げ、解決しようとしている、真面目な雑誌です。私は販売者を見つけた時、最新刊か、欲しい号をできるだけ買っています。お勧めですよ。それでは。
ご協力お願いします。
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