『ヤマトダイブラザーズ』(日高チトセ・ふゅーじょんぷろだくと)の感想
コミックス『ヤマトダイブラザーズ』(日高チトセ・ふゅーじょんぷろだくと)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。そして、できれば、私の正体が作者様にバレないことを祈ります!
主人公は、大和大(やまとだい)家の、外見も中身も超個性的な、異母三兄弟。アメリカンな長男、スキンヘッズで見かけ怖そうなのにオカンな性格の次男、虚弱なオタクでありながら、バンド活動ではたくましく変身する三男で、彼らのおもしろ楽しいロックバンド活動を描いた漫画ですね。ボーイズラブ傾向はゼロです。
四コマであったり、短編ストーリーであったり、内容自体も、パワフルなギャグから、少し切ないシリアス、作者様の日常を描いたのだろうか? と感じられるようなエッセイ風まで、コンパクトな単行本ながら、読みごたえはバッチリです。小さな絵柄満載の表紙も、なかなか楽しいですしね。
裏表紙の紹介分にあるとおり、「バンドまんがのようで、そうでもない、そうでもなくもない」というファジーな感じがこの漫画の持ち味として、いいじゃなかと、私は思います。ま、ベースはギャグですが。
三男は、かーなーりデフォルメというか、変身しまくりなのですが、長男、次男、他の登場人物は、オーバーアクションなシーンを除けば、デフォルメしませんね。シリアス絵でギャグというところが、私の気に入った部分なのかも。
他に、サポートギターのテツという、関西出身男性は楽しいキャラクターです。P16「ブランドイメージ」という四コマで、「わいや わてや言う奴 今時おるか ボケェ」というモノローグ、実にリアルでした。さらに、このオチ、関西人は思い当たる節が大いにあるのでは? 私もその一人ですから!
そういうわけで、ファンとして応援する意味で、購入&レビューさせていただきました。末筆ですが、作者様、書籍化、おめでとうございます! また同人誌も買いに行きますね。さらに、また作品としてお目にかかれることを楽しみにしております。こういうことがあるから、同人誌は魅力的だし、読むのも買うのも、作るのも! やめられへんのですわ! それでは。
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