『空想少女 1巻』(さと・秋田書店)の感想
コミック『空想少女 1巻』(さと・秋田書店)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
とにかく、登場する主人公(ヒロインのみ)と友達(女の子)は、問題児っぽいタイプもいますが、やはり、かわいい。変だけど、おもしろおかしくて、外見も性格もかわいい感じです。女の子同士ストーリーであるため、百合、もしくは百合っぽい設定・展開になりやすく、百合は苦手という方には向いていないかもしれませぬ。
全話レビューするとキリがないので(本当はやりたいのですけど)、特に気に入ったお話をいくつか抜き出して、感想を申します。
#2 主婦が魔法少女という、超反則設定ながら、彼女の悩みと苦労は、同じ主婦として、強烈に同感できます。その娘も、娘のライバルも、ライバルのお母さんも、表情や言動がかわいくてなりませぬ。
#7 私の一番好きなお話。成人は巨大な動物という架空世界で、十代の子達は、ケモノ耳や羽、しっぽが生えるなどしています。これがまた、愛らしいのなんのって! 十代特有の、半分子供で半分大人という、美女や美青年、美(自主省略)ではとても真似できない魅力を、こういう形で表現するなんて、すばらしい。リスにあこがれているヒロインは、ようやく成長するのですが、それが妙な生き物。片や、クラスでやや浮いている少女も、おかしな生き物らしく・・・・。二人が悩みを打ち明け、笑顔になる過程は心温まります。
#8 恋にときめくと、宙に浮いてしまう世界のお話。クールな先輩女子にあこがれ、好かれたいと悩む、ヒロインの心の揺れがいい。
#9 生霊はHONKOWAなどでおなじみですが、こんなに明るい生霊ってアリでしょうか(笑)。本体はひねくれていて、上から目線の女子クラスメイトですが、情にほだされ、彼女をフォローしようとするヒロインは、優しいなあ。
そういうわけで、とてもおもしろかったです。2巻発行されますように、販売されますように、出ますように! それでは。
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