『霊感ママシリーズ 小さな守護神』(高野美香・朝日新聞出版)の感想
コミック『霊感ママシリーズ 小さな守護神』(高野美香・朝日新聞出版)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますが、収録作品が9編もありますので、大半のあらすじをカットしています。さらに、このシリーズは長らく掲載され続けている人気作で、ほんとにあった怖い話、HONKOWA、コンビニ専用本などの感想とダブっている可能性もあります。どうぞ、ご了承ください。
『花の陰影』今とは、絵が異なっています。ちょっとびっくりしました。
『高野家の隣人』怖い団地のお話と、霊感ママがパワーアップしたエピソードです。霊感のあるわが友人も、大変な医療事故を経験していますから、九死に一生を得る出来事は、そのきっかけになりやすいのかも。
『英国ミステリーツアー』、イギリスは霊感のある人達にとって、なかなかきつい国だそうです。「出る」のが当たり前、だとか。このようなお話を見聞きすると、霊感があるのは不運なのかも、と思ってしまいます。
『霊場巡拝』少し切なくなって、目が潤んでしまいました。
『小さな守護神』かわいがっていた犬や猫が、死後にさらなる働きをする場合がある、ということです。けれども、愛して、大切に世話をしてこそ。動物虐待反対!
『三年目の真実』サスペンスドラマのようなお話でした。真実の(恋愛)感情というのは、当事者同士しかわからないものかもしれませんね。
『幽界の祠』これまた、横溝正史的な秘話ですね。霊感ママの穏やかな人柄と、裏腹ですわ。
『手のひらの玉石』私が一推しの作品。登場する人、お地蔵さまもみんなかわいい。そして、後の方に登場する行きずりの男性の正体は? ほのぼのとしながらも、結構、謎めいているのもいい感じです。
『蟲の聲』仏壇とお墓は、難しい! 下手にいじらないよう、また、霊感ママみたいなくわしい人を身近にいるよう、がんばらないと。
また、他の単行本も読んでみたいです。それでは。
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