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2016年5月 9日 (月)

『政宗さまと景綱くん』1巻(重野なおき・リイド社)の感想

 四コマ漫画『政宗さまと景綱くん』1巻(重野なおき・リイド社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 1巻のあらすじとしては、伊達政宗が引っ込み思案だった幼少期、後に参謀となる片倉景綱と出会います。痛む右目をえぐるよう、政宗が頼んだ際、応じたのは、まさに景綱。激痛の体験以降、政宗は活発な性格となった反面、実母の義姫に憎まれ、その兄の最上義光にもねらわれる、危険な立場になるのでした。さらに、奥羽は婚姻政策が多く、伊達家はその中の小さな存在でしかありません。そんな困難な状況の中、父の輝宗は政宗を早く元服させ(幼少期は梵天丸という名でした)、有能な家臣達をつけ、田村家の愛姫と結婚させるなど、大いに援助します。政宗も父の期待に応え、相馬家との初陣に見事、勝利します。
 一方、景綱の姉で、乳母になる喜多からは溺愛され、クールなドS性格と思われていた景綱は、矢内重定の娘「やっち」と恋仲になり、次の相馬家との戦に勝利して、彼女と結婚します。そして、ついに政宗は18歳で家督を継ぐ、というもの。

 いやぁ、作者様の作品は『信長の忍び』他で読んでおりましたから、その魅力もわかっているつもりでしたが、再度、うれしい脱帽&土下座です。小難しい家や人物の名前がだらだらと続くところを、伊達政宗の少年期の重要な出来事を踏まえつつ、すっきりわかりやすく、しかも、義姫、喜多、愛姫、やっちと、かわいい、もしくはきれいで、しかし、クセ者性格の彼女達とのギャグをからめていくとは、すごいです。下手な読み物よりも、この漫画を読んだ方が、伊達政宗や片倉景綱、加えて、奥州の歴史が、するすると頭に入ってきます。でも、ギャグですから、思わず吹き出してしまうので、大勢の人がいる場所で読むのは、ちょっと恥ずかしい、かも、ですが。
 私のお気に入りシーンは、合戦のところで、特に、毛虫の前立ての兜の持ち主、伊達成実が好きです。彼の毛虫愛は、一体、何なの? 実際にいらっしゃったら、私は逃げますね。もう一人、前半に登場する、恐らく悪役であろう、最上義光もいい感じです。いかにも謀略家らしい怪しげな人相のくせに、鮭が大好物で貪り食うのが、妙に憎めませぬ。主役二人なら、私は、しれっと、主の政宗を利用し、もてあそぶ、景綱の方が、おもしろくて好きです。実際に、職場や趣味の集まりにいたら、全力で逃げますけどね。
 2巻が楽しみ・・・・なのですが、この漫画、戦国武将列伝という偶数月に刊行されている雑誌に連載されているそうで、間が開いてしまうかもしれないのですよね。しかし、私は遅筆ですから、何度も読みながら、お待ちしております。それでは。

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