『おそ松さん』1巻(シタラマサコ・原作:赤塚不二夫 監修:おそ松さん製作委員会 集英社)の感想
コミック『おそ松さん』1巻(シタラマサコ・原作:赤塚不二夫 監修:おそ松さん製作委員会 集英社)の感想を申します。いくつかのネタバレに加えて、やや批判的な表現になっているかもしれませんが、悪意はありません。苦手な方は、どうぞご注意ください。
これは『YOU』に連載されている、3月で終了したアニメのコミカライズです。アニメでは、かなりパワフルな表現で、意外性に富むストーリーでしたが、こちらはどうでしょうね。良くも悪くも、幕の内弁当のように、私は感じられました。そのようなわけで、いただけない点から挙げましょう。
1)六つ子が誰が誰か、今一歩区別がつきにくい。
カラーのアニメと、本文が白黒の漫画の違いでもあるのでしょう。特に、おそ松、チョロ松、十四松、トド松がわかりにくいです。十四松は、ちょっと目つきが危うい感じではなかったか、また、ツッコミ役のチョロ松の台詞が少ないのでは? など、細かな不満が、あれこれ、くすぶっております。
2)ストーリーのテンポがもう一つで、パワフルな表現が乏しい。
女性向けに連載されていますから、アニメにあったような下ネタを避けたのは納得できます。が、それならそれで、女性ウケしそうなアイテムやエピソードがいっぱい! ・・・・だったら、うれしいのに。作者様は裏表紙折り返し部分で、「楽しんで描かせてもらいました」と、コメントされているのですけれども、私は製作側に、猛烈に気をつかって描かれているように感じられました。
以上、『おそ松さん』のコミカライズなのですが、こういう内容ならば、同人誌即売会のおそ松ジャンルで、「六つ子 オールキャラ オールギャグ」というアイテムの同人誌を探したほうがいいのではないかと、思われました。実際、今月から公式アンソロジーコミックが次々と発売されるそうですからね。
いい点としましては、第7話、モンスターを従えようと、野心を抱くチョロ松のお話と、第8話のオシャレ番長を決めるべく戦う、カラ松とトド松など、今まで見たかったけれども見られなかったストーリーが含まれていて、これらは満足できました。
さあ、2巻は購入するか、今なお迷っていますが、公式アンソロジー本とよく比較、検討してから決めるつもりです。それでは。
いい点としましては、第7話、モンスターを従えようと、野心を抱くチョロ松のお話と、第8話のオシャレ番長を決めるべく戦う、カラ松とトド松など、今まで見たかったけれども見られなかったストーリーが含まれていて、これらは満足できました。
さあ、2巻は購入するか、今なお迷っていますが、公式アンソロジー本とよく比較、検討してから決めるつもりです。それでは。
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