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2016年6月 5日 (日)

『おそ松&バカボン』(赤塚不二夫・講談社)の感想

 コミック『おそ松&バカボン』(赤塚不二夫・講談社)の感想を申し上げます。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 帯カバーの宣伝文句によれば、「おそ松さんの原点!! 赤塚不二夫のシュールな笑いのすべてがかくれてる!!」そうです。さらに、「TVアニメ『おそ松さん』でもリメイクされた」作品2本も収録されており、表裏とも表紙はとてもかわいいですし、私のような忘れっぽい赤塚作品初心者には、ぴったりな内容だと思いました。

 しかしながら、いただけない点が2つ。恐らく、講談社系の単行本や漫画雑誌から掲載されたのでしょうが、何年ごろの何から選ばれたのか、全然わかりません。作品タイトルはあっても、第何話なのかも不明。
 もう一つは、現在のおそ松さんブームに乗っているからなのか、天才バカボンの作品数が少なく、コラムはバカボンばかりと、選択基準がナゾ。うーん、取っ掛かりとしてはよくても、この本だけで赤塚作品を理解するのは、難しいのでしょうね。
 それでも、非常におもしろかったです、『おそ松くん』の方は。ごめんなさい、『天才バカボン』は、コラムはまあまあ楽しかったのですが、ラストの2本、「未知との遭遇」「ガギグゲゴー!!」は、同じことばかり繰り返しているようで、今一歩でした。
『おそ松くん』は、よかったです。前回の『かわいいおそ松くん』よりも、私的にウケました。知人の子供達や、かわいいもの好きの友人達に勧めたいほどです。とにかく、おそ松達六つ子はもちろん、チビ太も、エスパーニャンコやモブキャラ的な野良の犬や猫達、みーんなかわいい!
 ストーリーは一話完結で、大半の展開は、とにかく楽して稼ごうとするイヤミ(彼はほぼ悪役)のたくらみに、チビ太や六つ子、デカパン他の人々が巻き込まれて騒動になり・・・・というもの。勧善懲悪のシンプルな話ながらも、設定がぶっ飛んだSFやファンタジーがあって驚かされます。ちなみに。

 SF:エスパーニャンコをねらえ
 ファンタジー:チビ太の恋人ブタ子ちゃん チビ太の花のいのち ネコ百匹物語
 SFファンタジー(?):デカパン博士とハイド氏

 さらに、ラブコメ風なのは、上記のブタ子ちゃんの他、「友だちがほしいやあい!」。私は「デカパン博士とハイド氏」で、変身シーンに大爆笑しましたよ。
 本当に、巨匠と呼ばれる漫画家は少なくありませんが、わかりやすい・シンプル・かわいい&名は体を表す的なデザイン性で、赤塚不二夫さんはトップだと思います。おそ松達六つ子は、よく一緒に行動しますが、6人皆、表情が微妙に異なっています。この描き分けはお見事! というしかありません。
 そして、どうやら、作者様は猫好きなのではないでしょうか。デカパンのそばにいるのも猫(デカパンはこの猫を「ぼうや」と、呼んでいます。うらやましい!)、チビ太と一緒にスケートをするのも猫、恥ずかしい失敗をするのも(以下省略)。「ネコがわるいんじゃないやい!!」と、叫ぶチビ太の様子は、なかなか心に染み入ります。お勧めです。それでは。

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