『松のからさわぎ C編』(Tramp House)の感想
同人パロディーアンソロジー、『松のからさわぎ C編』(Tramp House)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
同じ出版社から先に出された、『K編』(未レビュー。ごめんなさい)のアマゾンの評価は厳しいようですが、私はK編もこちらも含めて、収録されている作品に個人的な好き嫌いはあるでしょうが、割と穏やかで、むしろ、『C編』は、「おお! 三男はあまり念頭になかったけれども、こんな読み方、表現の仕方もあるんだぁ!」と、感心・感動しましたよ。それだけ、私が成人指定の同人誌ばかりを、読んでいるってことなんでしょうけど(苦笑)。
とにかく、ほのぼのとはいえ、男の、男同士の色っぽいシーンが含まれていますから、お子様にうっかり読まれてしまわないように隠しておくことをお勧めします。その他、同人誌、同人、ボーイズラブ、BL、腐女子などといった言葉に嫌悪感を覚える方は、やめた方がいいです。私は同人誌製作側ですから、偉そうには言えません。が、時々、アマゾンレビュー蘭で見かける、「同人誌のよう」「同人誌みたい」という表現には、あまりいい気分になれませぬ。
そういうわけで、『K編』を読んだ勢いで購入したこの本ですが、そうそう、自分絵の作品も含まれていますので、苦手な方はご注意ください。本当、私には楽しいアンソロジーでした。特に印象に残ったのは、次のとおり。
「タイトルはシコ松さん」(磯野カツヲ)、タイトルの通りの内容で(笑)、兄弟5人にツッコミを入れる三男も楽しいですが、5人のそれぞれのリアクションに大笑い。
「恋する速度」(シンカ)、一転、ハードボイルドなオリジナル設定の、シリアス恋愛もの。登場人物の一人の冷酷さと、三男に対するほのぼのラブの落差が魅力です。
「missing link」(ぽち蔵)、オールキャラ登場? かわいい絵の、穏やか&一部萌えありストーリーです。
「輪になって踊らない」「お兄様が見てる」「僕が植木等になった日」「輪になって踊らないアフター」(水野優樹)、四編・・・・すごい。ギャグにエロありの、楽しい作品群です。作者様の三男愛を感じますね。それでは。
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