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2017年2月13日 (月)

2月10日開催『第7回奈良フットの会市民講座 足のケアが命を救う~もっと自由に歩ける人生を~』の感想

 眠れないゆえ、2月10日に開催されて聴いてきた、『第7回奈良フットの会市民講座 足のケアが命を救う~もっと自由に歩ける人生を~』の感想を申します。ネタバレはありませんが、私は福祉業界に勤務していても、医療従事者ではないゆえ、聞き違い・メモの殴り書きによるミスはあり得ます。興味を持たれるのはいいのですけれども、どうぞ、全面的に信じることのないように。加えて、あまりにひどいミスを発見された場合は、コメントにてお願いいたします。

 さて、市民講座の内容について、部分的にせよ、打ち明けていいのでしょうか? 大体、情報元の「ならリビング 2017.1.20」に、講演内容や講師の先生方の名前が載っているのですから、よかろうなと、判断しました。

 勉強嫌いで、退屈な授業は眠りまくりの私ですが、この講座を受けたいと思ったのは、ひとえに、足に支障のある身内がいるからです。さらに、糖尿病の者もいるのに、本人達はのん気にしていて、私が医学的なことをアドバイスすると、「あんたは縁起でもないことばかり言う」と、逆ギレ気味に責められる始末なのですが、それでも、必要な情報や知識は少しでも身に着けなくちゃと、職場休みを利用して参加したのです。
 ならリビングの広告と同じですが、講演内容と先生方は、次のとおり。

1.足の血管が詰まったらどうするの?

 高清会 高井病院 循環器内科 石塚周一先生
2.静脈瘤とその治療
 同 心臓血管外科 頓田央先生
3.切断から足を救おう
 八尾徳洲会病院 形成外科 創傷ケアセンター長 綾部忍先生
 なお、ABI測定とAED講習会は、参加しませんでした。
 まず、反省点。寝るまい、我慢しようと決めていたのに・・・・バッチリ、舟をこいでしまいました。ごめんなさい、もったいない。
 ただ、先生方はプロのアナウンサーではないので、聞き取りづらいところも、いくつかあったのです。私より後ろの席にいた人達は、もっと聞こえにくかったかも。
 いただけない点としては、他にも、スライドの細かい文字や線が見えにくいこと。それはまあ、集中して聞いていれば、さほど困らないでしょう。けれども、手術のカラー映像、治療前と後の痛々しい状態は、シンプルなイラストや白黒写真程度でいいのでは?
 確かに、先生方は、「血や手術の様子が苦手な方は、見ないようにしてください」と、事前に警告されていましたが、うつむいたり、目をそらしたりしたら、せっかくの講座が聞こえにくくなりますし、帰りに、「気持ち悪かった」「怖かった」と、何人かの人が言ってました。私が淡々と見られたのは、老人福祉施設ゆえ、生々しい現場を何度か経験したからでしょうね。
 それでも、講座はとても有用なものでした。1と2の、下肢閉塞性動脈硬化症と、下肢静脈瘤の原因や症例の違いが、おおよそわかりましたから。どちらも、一刻を争う症状でなくても、着実に命と生活の質にダメージを負うので、診察は早めに。加えて、激しい苦痛をともなう治療ではないとわかって、安心できました。
 何よりもインパクトがあったのは、3の講座です。糖尿病による足切断がなぜ起きるか、足の切断後は患者にとって何が大変なのか、そして、切断回避のための治療について、カラーのスライド写真で説明されました。
 これらは、私にとって、目からウロコ的な内容でしたね。パラリンピック等で活躍している人達がいても、足切断は並々ならない、心身の苦痛になるわけです。糖尿病の恐ろしさについてわかったのも、非常にタイムリーでした。これで、身内に、穏やかにアドバイスできそうです。
 専門家による講座は、もっととっつきにくくて、難しいのではないかと、危ぶんでいましたが、的確な内容でした。また興味のある講座があれば、参加してみたいです。それでは。

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