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2017年3月30日 (木)

『同人パロディアンソロジー 松のつれづれ』『同人パロディアンソロジー 松のつれづれ2本目』(Tramp House)の感想

『同人パロディアンソロジー 松のつれづれ』『同人パロディアンソロジー 松のつれづれ2本目』(Tramp House)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 あの人気アニメの、同人、つまり、非公式アンソロジーというわけです。なかなか、『松のからさわぎ』の続きが発行されないものですから、以前のこちらの2冊を読んでみたわけです。全体的な感想としては、まあ、おもしろかったです。同人誌にありがちな、ボーイズラブや成人指定を全面的に推してくることもありませんでしたから。反面、何か物足りない感じがしてなりませんでした。その理由は。

 恐らく、最初の『松のつれづれ』が、弟松ファンの作家様達が多く、その「○○かわいい、すてき」という感じに、ちと疲れたからでしょうか。最初の『松のつれづれ』には、描き下ろしがあるのに、『2本目』は内容とページのボリューム、話の中心となるべき6つ子達のバランスという点でも悪くないのに、描き下ろしはないという、相変わらず、よくわからない構成・作品選択をされています。
 できれば、同人パロディのよさ、自分絵であろうとも、卓越した表現・画力の作品を読みたかったなあと、ちょっぴり惜しく思いますね。では、私のお気に入り作品を挙げましょう。
『松のつれづれ』より、「チョコレート狂想曲」(ニケ)、いいお話になるはずが・・・・最後に笑うのは・・・・という、なかなか意表をついた内容です。
「6つ子みにまむ。」(なのともや)、描き下ろしだそうです。かわいい、おもしろい、シュールなお話。
「一松感謝企画」(みくあ&くめお)、お礼を言おうとしない一松に、他の兄弟達がいろいろと試みて、大騒ぎになるという、王道ストーリー。絵が愛らしいのですが、特に、ゲストの一松の猫がかわいく感じられます。
『2本め』より、「俺がお前でお前は誰よ?」「おまえが猫なら話は別だ」(たろう)、ギャグながら、続き物の2本です。6つ子の人格がなぜか入れ替わりますが、まさかの展開に。でも、幸せそうなオチでよかったのでは?
「最悪 俺が養ってやるよ」(仮。)、扶養家族選抜+24話別バージョンのストーリーで、次男と三男が同居して暮らすというもの。優しく面倒見がいい二人なので、盛り上がらないだろうと思いきや、ギャグでシリアスという、軽妙にして重い内容で、全作品の中で一番よかったです。また読んでみたいから、今後もシリーズが発行されることを願っています。それでは。

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