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2017年11月 3日 (金)

『絢爛たるグランドセーヌ』6巻(Curvie・秋田書店)の感想

 コミック『絢爛たるグランドセーヌ』6巻(Curvie・秋田書店)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 6巻もまた、すてき&すばらしい内容でした。奏や翔子に数歩先んじているはずのさくらが、何とアメリカで大苦戦し、不本意な成績に終わります。さらに、奏はアビゲイル・ニコルズ先生からバレエ留学を勧められて有頂天になるものの、滝本先生は、ある種の危惧を抱きます。
 今後の展開は、どうなるのでしょうね(うれしい悲鳴)!

 あらすじの方は、前回のピチカートで、奏はニコルズ先生の目に留まり、誘われたワークショップでは、YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)出場と、スカラシップを取得して、ロイヤル・バレエ・スクールに行くよう、誘います。当然、奏は喜んでYAGP出場を決めますが、滝本先生は、アビーの世界にとり込まれるのではないかと、不安を抱きます。そして、同じく参加を決めた翔子はオーロラ姫第三幕のVA、奏は滝本先生のアドバイスに従い、ディアナとアクティオンのディアナのVAに。
 一方、YAGP本選では、アンドレア・メンドーサが喝采を浴び、さくらは焦ります。また、ハードなタイムスケジュールにもペースを狂わされ、転倒してしまい、入賞できませんでした。
 さくらが帰国後、奏が心配していたと告げると、「私を心配? 哀れんだって?(中略)冗談じゃない!!」と激高し、さくらと奏は、オーロラのVAで勝負します(これが6巻最大の山場でしょうね)。
 また、二人の来栖スタジオでの戦いを間近で見ていた、レッスンが苦手な絵麻は、彼女達に触発され、自らの過去と踊りをふり返り、欠点を直視します。そして、「もう一度だけ 苦しくても 全力でやってやる!!」と、YAGP出場を決心するのでした。
 あらすじでは、ほんの少ししか紹介できないのが惜しいです。滝本先生と、さくらの母たる、来栖先生の違いや、梨沙の奏へのアドバイス(コンクール失敗の理由)など、実際にバレエをレッスンしている人にとっては、かなり有用な情報が満載なのではないかと、思います。
 きっと大多数の人が思っているでしょうが、二度目はないかと思っていた、さくらVS奏の対決は、非常によかった! テクニックでほぼ完璧なさくらに対して、奏は、このように対抗してくるのかと、感心しましたよ。そして、巻末で、今まで傍観者、友達の一人でしかなかった絵麻が、奏のライバルとして復活してくるようで、ますます、楽しみになってきました。情熱ある少女達の戦いは、熱くて美しい! 7巻も楽しみです。それでは。

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