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2018年2月 2日 (金)

『エロマンガ・マニアックス』(山田裕二+増子真二 太田出版)の感想

『エロマンガ・マニアックス』(山田裕二+増子真二 太田出版)の感想を申します。イクツカノネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 どうでもいいことですが、現在、私はインフルエンザB型に感染し、自宅療養中です。熱といっても微熱ですし、せいぜい、のどが痛い程度の自覚症状しかないのですが、インフルエンザなのですよね。「このくらいの症状なら、風邪だね。私は大丈夫」という人が、安易に職場復帰したり、出歩いたりしたら、これは危ない。どうぞ、皆様も気をつけてください。

 さて、この『エロマンガ・マニアックス』は、上村一夫関連本ということで購入しました。1998年12月が第一刷なので、情報としては少々古いし、表表紙の上村一夫、裏表紙の福原秀美、どちらもエロいカット絵ゆえに、通勤通学などの衆人環視の真っただ中で読むには、非常に気恥ずかしいものがあります。
 しかしながら、欠点としては、それくらいでしょうか。エロマンガ(エロ劇画がメイン)の評論としてはもちろん、単なる色物、エロ物好きで何も考えていない私のような者にも、わかりやすい読み物として、とても楽しめました。
 何とか漫画賞、大賞があって、漫画自体は社会的に大きく認められているのに、エロマンガというと、資料たる雑誌さえ見つからなかった(あとがき その1)そうで、本当に、山田裕二・増子真二の労作であり、傑作だと思います。
 この本の構成は、エロマンガのタイプ別に分けています。つまり。

 第1章 肉弾/エクストリーム系
 第2章 猟奇/クィアー系
 第3章 カストリ/モンド系
 第4章 脱力/チルアウト系
 
 これらがメインとなって、作家の特徴や代表作を紹介しつつも、有名なエロ劇画家の短編(上村一夫の場合は、『悪の華』最終回)を載せ、時には作家とのインタビュー(川崎三枝子、佐藤まさあき、笠間しろう、横山まさみち)も行なっています。さらに、第5章日本エロ・マニアックス名鑑では、1ページにつき5名を紹介しているのですが、つのだじろう、水木しげるといった名前も出てきて、驚きました。そして、ラストは、始まりと同様(作風は異なっていますが)、天才的な描写の榊まさる作品「帰郷」で、締めくくられており、打ちひしがれて立ち去るヒロインの姿は、行方知れずの作者にも、今は大半が消え去ってしまったエロ劇画そのものにも通じて、胸にせまりました。
 そのようなわけで、エロい物好きな私でしたが、この分野で知らない作家、未読の名作がいっぱいあると思い知らされ、恥じ入りました。特に、また他の作品を読んでみたいと思ったのは、榊まさる、宮谷一彦、川崎三枝子、笠間しろう、安部慎一です。のんびりした週末、好きなページをめくって読むもよし、未知の作家について調べるもよし、大変実用的かつユニークな内容でした。お勧めです。それでは。

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