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2018年6月22日 (金)

『真田魂』1巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマコミック『真田魂』1巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 かつて放映されていた、『真田丸』は、NHK大河アレルギーの私が、唯一楽しんで見られたドラマでした。やや地味っぽい(リアルともいえる)戦闘シーンに、戦国版コメディのような日常が加わって、私のような日本史不勉強者でも、その後の展開を知っているはずなのに、「次回は、どうなるの?」と、ドキワクするような、まとめ方がグッド! でした。
 中盤の大坂編では、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗と、大河の主人公クラスが、ぞろぞろ登場するという、何とも言えないゴージャスさでした。
 そして、この『真田丸』は、真田幸隆、昌幸とその息子、信幸、信繁らが織り成す、真田一族三代の戦いの歴史を描く、というものです。
 1巻は、主人公である信繁(幸村)から見て祖父にあたる幸隆と、父の昌幸の活躍がメインです。彼は、16話で元服して信繁と名乗るものの、主君の武田勝頼に織田信長軍が攻勢をかけてきて、どうなるのだ? というところで終わり。
 惜しい、もっと読みたい! 早く2巻、発行してぇー! と、心の中で叫ばせるところは、さすが、作者様の力量だなあと、相変わらずながら、感服させられます。

 けれども、武田軍がすさまじい打撃を受けた、あの長篠の戦を、武田側から描かれていますから、直接的な凄惨さこそありませんが(重野なおき作品の特徴)、心理的にハードです。現地の方にとっては、かなり辛いかも。
 が、真田家、真田一族と、ひとくくりにしても、祖父の幸隆(彼のエピソードは『真田丸』には、なかったかな?)と、息子達は、相当に価値観が異なっています。幸隆は一族第一なのに対して、信綱、昌輝、昌幸は、身命をかけて武田家に仕えます。挙句に、信綱、昌輝は討ち死にし、昌幸が真田家を継ぐことになるわけです。
 それでも、幸隆は、真田六文銭の意味=真田魂を、幼い孫達に伝えて逝きます(8話)。よくわからないはずが、弁丸(信繁)は的確に理解するあたりが、天性を感じさせ、とてもうまい。
 この作品では、松永久秀、宇喜多直家といった、毒を含む人物が、今のところ、登場していないので、私的にはマイナスです。けれども、『信長の忍び』『軍師 黒田官兵衛伝』などとはまた違う、スケールの大きさを感じますので、お勧めですし、2巻も購読するつもりです。それでは。

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