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2018年10月24日 (水)

『信長の忍び外伝 尾張統一記』1・2・3巻の感想(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『信長の忍び外伝 尾張統一記』全3巻の感想(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 あらすじは、このタイトルがすべてを語っていますよね。若かりし頃の織田信長の活躍をメインに、森可成、木下秀吉、前田利家といった重臣の他、その夫人の帰蝶、えい、ねね、松などのエピソードが語られています。斎藤道三と義龍の戦いが、本編でも描かれている点だけはネックでしょうか。

 確かに、長篠の戦のように、数巻に渡って続く大規模な物語ではありませんが、それだけに、まさに信長が主人公のお話ともいえましょう。
 とにかく、若き日の信長は、うつけ(というより、私から見ると、破天荒な感じ)ですが、小規模な戦とはいえ、その最前線に立つ! 立つ! この勇姿によって、たぶん、、前田利家らが奮い立ち、強者になっていったに違いないのです。
 ところで、この外伝のみに登場する人物もいて、例えば、実父の織田信秀、世話係の平手政秀、家督を争う弟の信行、今川家参謀の太原雪斎など、皆、キャラが立っています。私的に、雪斎がもっとも濃ゆい! 彼ら皆、(ネタバレ防止につき、自主省略)残念です。
 とにかく、信長は父に怒鳴られ、教育係の沢彦に教えられ、いたずらされながらも(笑)、戦とは何か、天下取りには何をなすべきかを悟り、武器としての鉄砲の優秀さを思い知って、織田家同士や隣国との戦いに競り勝っていきます。
 しかしながら、尾張統一目前にして、最大の障害が、母の土田御前が推す、信行との戦いでした。信長はそんな血肉の争いに、かなり、打ちひしがれもします。
 私も理屈でわかったつもりでしたが、本当に戦国大名であるのは、「運がよかった」「出自がよかった」では、できるものではないと、痛感されました。
 例によって、テンポのいいギャグ満載のお話ですが、重要ポイントを強調しているのは、さすが! です。日本史ファンのみならず、戦国大名、武将の基本を知りたい方にもお勧めです。このお話を読めば、本編の信長の忍びが、いっそうわかりやすく、信長を親身に感じられると思います。それでは。

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