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2018年11月26日 (月)

『新九郎、奔る!』1巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想

 コミック『新九郎、奔る!』1巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

『鉄腕バーディー』の感想は、どうなった? と、詰問されそうですね。単行本が何冊か、行方不明になってしまったのです。新しく購入できたら、ぜひ、アップしたいのですが。
 しかし、愛書を、うっかり処分したり、貸したままにしたり、紛失してしまうクセは、何とか改善しないと!

 ともかく、ゆうきまさみの新作は、北条早雲の物語です。1巻のあらすじとしては、十一歳の利発な少年、伊勢千代丸が、父の盛定に呼び出されて、伯父の貞親の屋敷で暮らすことになります。平穏な生活から、父や伯父、兄の貞興らを通じて、文正の政変という権力争いを垣間見、やがて、大乱(応仁の乱)を予感させながら、2巻に続く・・・・惜しい! もっと読んでいたかったです。
 いただけない点としては、「リアル」「ウィンウィンの関係」など、外来語が入ること。『信長の忍び』のようなコメディなら、それもありでしょうが、それこそ、室町末期のリアルをシリアスに追究するストーリーならば、私としては、不協和音的というか、一瞬、興ざめしてしまいます。
 もう一つ、これは作者様のせいではありませんけれども、同じような名前が多くて、「えーっと、誰だっけ、これ」と、いちいち、ページを戻して確認しなければならないのが、やや面倒です。
 もちろん、私自身の不勉強もあるのですが、漫画好きの友人(日本史知識はそこそこ)も、「うーん、ちょっと難しい内容かも」と、言っていました。この時代、重要ながらも、案外、スルーされがちだったのでしょうか? 当事者と人物関係が、込み入っているから??
 けれども、そのような難解さを含む一方、勝気な美人の姉、伊都、細川勝元、山名宗全といった人物は、十二分にキャラ立ちをしています。蜷川新右衛門(『一休さん』のあの人の息子で、蜷川親元という)のコラムも、時代背景をわかりやすく説明してくれています。
 ただ、権力者たる大人達が、見かけ以上に迫力がありすぎて、肝心の伊勢丸が、まだ本領を発揮できていないのが、当たり前とはいえ、少し残念。
 好奇心旺盛ながらも、生真面目な彼が、どのように成長し、変わっていくのか? とても楽しみなお話です。私は2巻も買いますよ。それでは。

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