『月明かりの守護霊さん』(あかばじろぉ・朝日新聞出版)の感想
コミック『月明かりの守護霊さん』(あかばじろぉ・朝日新聞出版)の感想を申します。いくつかのネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
超アバウトなあらすじを申しますと、メインの語り手は、作者様の友人、岡良しおりさん。この方については、「第一話 初めまして 岡良です」にくわしいのですが、守護霊メインで視える能力の持ち主。これは、霊感のある友人にたずねたところ、かなり珍しいタイプだそうです。
そして、自分の前世系、先祖系、神様系といった出自も性格も様々な守護霊さん達を視、ある時は会話したり、お願いしたりされたり。また、友人知人の前世の姿を視る、といった内容です。
いただけない点としては、少女漫画っぽい、かわいらしい絵柄なのですが、やや横長の顔で少々デフォルメされているところが、好き嫌いが分かれるかも、です(私は気になりませんが)。
あと、絵よりも、説明文やセリフの方が多いような? それはよいのですが、手書きの文字が、少々読みにくい部分があって、残念!
HONKOWAコミックスなのですけれども、身の毛もよだつような悪霊が登場するとか、純粋に怖いシーンはあまりなく(雰囲気的に怖いものはあり)、スピリチュアル系不思議エッセイ漫画といえると思います。その中でも、私が好きなのは、次のとおり。
「第三話 守護霊さんの役割と使命?」、冒頭の作者様の嘆きも笑えますが、まきちゃん家族の繋がりの深さに、しみじみ感動。死は終わりではないということですね。
「第五話 満員御霊!?」岡良さんと正反対に、生霊や悪霊が視える中居さんの受難物語。祟り続ける悪霊に悩まされる一方、守護するのは、不思議な土地神様。この神様はどういうお方か、謎なのですが、がんばっておられるのは、すごいと思います。
今もなお、HONKOWAでシリーズ化されているようですので、もっと多くのお話を呼んでみたいです。2巻発行希望! です。それでは。
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