『絢爛たるグランドセーヌ』11巻(Cuvie・秋田書店)の感想
コミック『絢爛たるグランドセーヌ』11巻(Cuvie・秋田書店)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
あらすじとしては、奏は留学の最後でアンドレアの踊りを見ることができるのですが、感動する一方、大舞台における、彼女との実力差を痛感させられます。
帰国後、奏はドイツにいるさくらに、そのことを報告しました。そこで、「さくらは 日本語でも誤解されがちだから心配」という、奏の言葉に、コミュ下手で苛立っていた、さくらは対抗意識を燃やし、仲間と交流しようとします。結果、学校公演は成功!
奏も留学によって、目に見えてレベルアップ。祖父の援助により、絵麻は本格的にバレエの道を目指すことを決めます。男子も、YAGPを目指す暁人と逆に、水戸はドイツのサマースクールへ。
そして、滝本先生、暁人、翔子、奏はニューヨークへ。友人達とも合流し、奏のあこがれの人、ニコルズ先生とも再会。本選に加えて、デフィレのハードスケジュールをこなしながら、果たして、翔子と奏は、ガラの舞台に立てるのでしょうか。彼女達の幼い頃からの夢は近づいた、それとも、遠のくのでしょうか。
・・・・と、いいところで終わり。しかも、ラスト近くで、117のゼッケンをつけた、日本人か、アジア系の少女が、セリフなしですが、目立つのですけれど? 奏の踊りのスタイルがアンドレアと似ているように、この謎の少女は、観察眼という、奏の長所を持っているのかも。大舞台は目の前にあるのですが、いよいよ、奏は気を抜けませんね。
お話全体を通じて感じるのは、コミュニケーションの大切さなのですよね。内向型の私には、猛烈にハードルが高いのですが、さくらの姿を見ていると、孤立は百害あって一利なし、だから、がんばります!
次のセリフは、絵麻の祖父の言葉ですが、なかなかの名文句だと思います。
「闇雲に一人で頑張っても どうにもならないことはある/そういう時は 周りを頼れ」
12巻も楽しみです。それでは。
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