『展望と開運 2020』(村山幸徳・KADOKAWA)の感想
書籍『展望と開運 2020』(村山幸徳・KADOKAWA)の感想を申します。ネタバレが含まれていますが、詳細な開運法については申し上げられません。ご注意ください。
この本を購入したきっかけは、去年に愛用していた風水暦の2020年版が見つからなかったためです。そこで、よかったという感想が多いこちらを読んでみたわけですが、予想外にいい内容です。
構成は、2020年の世界と日本の動きの予測、それから、九星別の年の運勢・月の運勢へと入っていきます。この本の短所としては、およそ380ページのボリュームがあるにも関わらず、下手をすると、冒頭の世界・日本編と、自分の星しか読まないかもしれない点と、月別の運勢があるのならば、特に好調な日や注意すべき日についても言及してほしかったなあと、私は思います。
しかし、残念なところはそのくらいで、一家に一冊、置かれて、家族で読むというのは、非常にベストでしょう。確かに、個別の運勢はさらりと説明されていますが、世界や日本という大きな社会的、大局的動向あっての、私達の人生ですから、この構成は重要でわかりやすいです。
さらに、風水やスピリチュアル系で、今や定番になった、開運旅行というものですが、この本では「人生を変える」ために、各人の誕生日ごとの、時期による、仮吉方表を活用することを勧めています。旅行よりも、手間もお金もかかるのが難点ですが、条件がそろえば、やってみる価値はあるでしょう。
作者様は2018年にお亡くなりになっており、書かれたのは、その後を継ぐ、社会運勢学協会の方でありましょうが、断定型の文章ですけれども、これまたわかりやすい。上から目線、脅迫的な感じはありません。あちこちのページをチラ読みしてみましたが、運気的に大変そうな方は、残念ながら、いらっしゃいます。しかし、作者様はしっかりフォローアップしていますし、場合によっては、運気アップの考え方や行動、食事も述べておられ、「私、今年はダメダメだ」と、がっかりすることはないのです。逆に、運勢のいい方に対する注意事項も、ちゃんと挙げてあります。
私も一度、こちらのセミナーに参加してみたくなりました。それでは。
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