『霊圧の匣 強制除霊師・斎』(小林薫・ぶんか社)の感想
コミック『霊圧の匣 強制除霊師・斎』(小林薫・ぶんか社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
収録作品は、「わたしの人形はよい人形」「追憶の風景」「生命の芽」「霊圧の匣」「古の記憶」、それから、あとがき漫画です。
しかし、バツッと、最終回とは記されていませんけれども、本シリーズは、これで終わり? という、少々ショッキングな内容でした。
『ベルセルク』作者様逝去のダメージが、今も残っている私としては、なかなか辛いです。
それでは、簡単に読後感を述べますね。
「わたしの人形はよい人形」、私も人形は好きですが(子供の頃は、ぬいぐるみを集めまくっていました)、やはり念が入りやすいものですか。その念を抜く方法が、斎さんによって説明されていまして、かなり参考になります。
「追憶の風景」、大地震のお話ですが、依頼者はほぼ自力で霊的被害を解決しています。後半、斎さんが感知した、天界の所業がすごい。
「霊圧の匣」、邪悪な気を吹き出す場所にある家のお話。HONKOWAでも、似たようなお話があったような? 斎さんの対処法が非常にパワフルです。
「古の記憶」、何と斎さんの前世に関わる物語。偶然に出会ったと思われた男性は、過去生において、重要な関係でしたが、またしても……という、救いがないような、非常に悲しいエピソードです。
このお話がラストにあるということは、最終回、なのでしょうか。
私ごときが斎さんに会えないのは、百も承知ですが、このようなりりしいお方がいらっしゃって活躍していると、漫画で読んでいて、とても元気づけられるのです。
また新たなシリーズや、斎さんの思い出を語るお話を熱望しております。それでは。
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