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2021年7月に作成された記事

2021年7月31日 (土)

『ファーブル昆虫記 8 伝記 虫の詩人の生涯』(奥本大三郎 訳/解説 集英社)の感想

『ファーブル昆虫記 8 伝記 虫の詩人の生涯』(奥本大三郎 訳/解説 集英社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 私は元々、虫が好きなので、いつか、ファーブル昆虫記全巻を読破したいと願っております。そこで、どの出版社の、何という翻訳者のものがよいかと探している途中で、この本を購入いたしました。
 巻末の説明によりますと、この本はファーブル昆虫記全8冊中の最終巻で、10歳から大人向けだそうです。そのせいか、漢字にルビが多く、写真もイラストも豊富な、親切仕様の楽しい本です。
 欠点としては、昆虫の写真に加え、イラストもリアルですので、虫嫌いの人には大変でしょう。私としては、イラストを複数の方が描かれているのはいいのですが、漫画っぽいかわいい絵に、少し違和感があります。
 それでも、この本はファーブルの伝記として、非常に読み応えがありました。
 ファーブルの幼年時代はアンリと、成人してからは、ファーブル先生という主語で描かれていますが、不自然さはありません。

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2021年7月30日 (金)

『貧困脱出マニュアル』(タカ大丸・飛鳥新社)の感想

『貧困脱出マニュアル』(タカ大丸・飛鳥新社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 
 この本のあらすじは、帯カバーの文章のとおり、「綺麗ごとなしでお金を稼ぐ25の方法」とあり、間違ってはおりませんが、最初にいただけない点から申し上げますと。
 貧困から脱出するための、具体的な方法が少ない、あるいは情報がやや古いようです。
 本当に、お金がない人がわらをもつかむ思いで、この本を読んでも、即効で役立ちそうにありません。
 私のような者でさえ、知っている情報が載っています。
 加えて、初期費用が結構かかるものもあって、手も足も出ない、というべきでしょうか。
 ただ、この本は怪しいセミナー、勉強塾、占いに勧誘しないので、良心的です。
 それでも、未来を予測する方法とか、はっきり描かれていないので、タイトル詐欺ではないかと、思ってしまいます。

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2021年7月19日 (月)

『紫の履歴書』(美輪明宏・水書房)の感想

『紫の履歴書』(美輪明宏・水書房)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 あらすじは、有名な作者様の名前で十分でしょう。あとがきによれば、昭和43年に最初に出版されてから、加筆修正されたり、出版社が変わったりして、これで四度目の出版だそうです。奥付を見ますと、私の持っているのは、平成5年10月1日第二版。確か、4,5年前、日帰り温泉旅行の古本屋さんで購入したと、記憶しています。

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2021年7月13日 (火)

『まかない君』全6巻(西川魯介・白泉社)の感想

 コミック『まかない君』全6巻(西川魯介・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちらはジャンル的には、料理漫画というか、飯テロものといいましょうか。私の持っている単行本には、1巻の表記がないのですが、好評だったのでしょうね。
 主人公は、大学生の浩平で、彼が、キャリアウーマンの凛、小説家の佳乃、同じく大学生の弥生という、三人の従妹達の食事係になって、得意の料理の腕をふるう、というもの。3巻から、浩平の後輩、郷古ひとみが登場して弥生と仲良くなり(ちょっと百合っぽい)、彼女の他に、凛や佳乃の料理話も出てきます。が、大半は浩平が昼食、夕食、夜食、おやつまで、忙しい、もしくは、料理下手の弥生に代わって、まかない君になる、というわけです。
 ほぼ一話完結で、浩平と弥生は1巻からして、仲の良いいとこ同士以上のような、親分子分のような、微妙な関係ですが、直接的なエロ要素はないと言っていいでしょう。
 あと、作者様の持ち味でもあるのですが、凛を除いて、全員メガネをかけています。だから、メガネ嫌いさんには、お勧めできない、かな? ←いるのでしょうかね、そういう人(自主ツッコミ)。
 設定はハーレム的ですが、先に申したとおり、エロくはありませぬ。
 それに、浩平の手伝いをする弥生が、女子大生にしては、ちと幼すぎるのではないかと思います。
 聞いたことのない素材を使って、ものすごい料理テクを披露する、といった、有名料理漫画の特徴もありませぬ。
 ひたすら、浩平は、従姉達のリクエストに応えて、身近な食材をふんだんに使い、おいしそうな料理をつくり、彼女達は、「おいしい」と言いながら、それにまつわる意見やウンチクを述べたり、嘘八百話で弥生をからかってみせたりする、そういうストーリーが最後まで続きます。
 そのようなわけで、ツッコミどころ満載なのでしょうが、私はこの漫画がとても好きです。

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2021年7月 9日 (金)

『ヨガ数秘学 2021』(マダムYUKO・交友舎)の感想

『ヨガ数秘学 2021』(マダムYUKO・交友舎)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますが、興味を持たれた方は、占い本ですから、お読みになった方がいいですよ。

 ヨガ教室の先生が、お勧めになっておられた本です。生年月日から、9つの数字を読み解き、自分の長所短所、人生の課題、才能や強み、第一印象、年齢ごとの特徴など、幅広く読み解く内容です。
 9つの数字の出し方も、非常にシンプルでわかりやすいですし、若い方ほど、活用できる内容ではないかと思います。
 それに、1から9以外にも、10、11の数字についても解説されており、この点、他の数秘術(数秘学?)には、あまりない内容でしょうね。
 各数字には、プラス面マイナス面があり、日本式に、4や9が縁起が悪い! という、ひたすら敬遠することもないから、どの数字が出ようが、同じ数字に固まっていようが、安心して見られます。
 占いの内容で、大きく落ちこみやすい方に、特にお勧めできます。
 巻末には、2021年の社会全体の傾向、その未来の判じ方、加えて、個人別の2021年と今後の運勢判断の出し方をも説明されていて、とても使い勝手のよい本だと思います。

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