『アンネの日記 増補新訂版』(アンネ・フランク 深町眞理子=訳 文春文庫)の感想(追記)
前回の『アンネの日記 増補新訂版』(アンネ・フランク 深町眞理子=訳 文春文庫)の感想の追記分です。こちらもネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
訂正箇所は、私のイニシャルです。「K・K」ではなく、「M・K」でした。ごめんなさい。最近、わけあって、昔のペンネームを名乗っておりましたので。
もう一つ、私が驚いた部分は、日記の割と初期の方で、アンネ自身が後日に加筆している箇所です。やはり、単なる辛辣な批判屋ではなくて、自主批判というか、完璧を求めていたような気がします。
他に、翻訳者様の工夫かもしれませんが、初めのうちは、パパ、ママと書いていたのが、中盤以降は、おとうさん、おかあさんになっています。同時に、アンネ自身の内面について語る場面も多くなり、最終章では、自らの二人に分裂しているかのような内面にも気づき、そのような自分とどうやって向き合っていくべきかと、重要な問題を掲げたところで、残念ながら、終わりました。
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