『影御前 水神の宮』『影御前 刀剣奇譚』(小林薫・朝日新聞出版)の感想
コミック『影御前 水神の宮』『影御前 刀剣奇譚』(小林薫・朝日新聞出版)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
影御前シリーズも、第3、第4となりました。どちらも、短編6話と、描き下ろしのあとがきがつく構成です。やはり、怖いというより(怖いシーン皆無というわけではありませぬ、念のため)、何とも不思議、神秘的、時には、しみじみと感動する読後感のものが多かったですね。
それでは、まず、『影御前 水神の宮』から参りましょう。
第14話「水神の宮」は、厳島神社お参りのお話。ここで、何と、伊勢神宮で出会った神様と再会! 偶然? 何でも、私の霊感のある友人が言うには、「神様は独立しているけれども、孤立していない」とのことでした。しかも、伊勢との意外な共通点には、平清盛が? 私も一度、お参りしてみたいです。
第15話、桐生さんの霊感ルーツというか、お祖母さんのお話。後半、優しい人柄同士の交流が、心温まります。
第16話、出雲大社のお話。時空をも揺るがし、桐生さんばかりか、霊感のないはずの作者様をも、一時的に体調不良にした原因は、悪いものではなく、古代からの、壮大な……。こちらも、お参りしてみたいですなあ。
第17話、後半の作者様の言動に、私はちと、目頭が熱くなってしまいました。ただ、心をこめて、亡くなった人とお別れすればいいのですね。
第18話、何と、御前が、どこかへ。作者様のパワーチャージのため、桐生さんがスカイツリーや東京タワーに誘いますが、そこにはどちらも、巨大で不思議な存在に守られていた、という。私は、そういうものに興味があるので、ちと、うらやましくなりました。
『影御前 刀剣奇譚』、第20話「刀剣奇譚」、あの大人気スマホゲームの設定は、当たらずとも遠からず? ちょっと驚きました。
第22話、ようやく、私の知っている明治神宮が! 作者様も御前も癒されていたようで、本当によかったです。私も、こちらへお参りして、とても楽になったことを思い出しました。
第24話、作者様、キリスト教、神道、仏教の告別式を連続で体験! 私も一度くらい体験したことがあるのですが、なぜか続いてしまうのですよね。それにしても、霊的に頼ってこられるのは、どうしてでしょうか。
第25話、家を守る精霊のお話。かわいくて、けなげな感じです。怖い悪霊は困るけれども、こういう存在は見てみたくなりますわ。
こちらの巻は、影御前が、ややおとなしめだったかもしれません。でも、時々、お笑いも交えたお話でしたので、私は気に入っております。それでは。
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