『チャタレイ夫人の恋人』(原作:D・H・ロレンス 川崎三枝子 世界文化社)の感想
コミック『チャタレイ夫人の恋人』(原作:D・H・ロレンス 川崎三枝子 世界文化社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
こちらは、「マンガ世界の文学」というシリーズの3巻目です。名高い女性漫画家様達が、有名な文学を漫画化しておられますが、私が川崎三枝子に注目していることと、同タイトルの小説は未読であることからして、読んでみました。
あらすじは、チャタレイ夫人ことコニイは、新婚間もない身でありながら、夫のクリフォドが第一次世界大戦によって立てなくなってしまう不運に見舞われます。コニイは懸命に、夫に仕えますが、クリフォドは小説の執筆と炭鉱経営に熱中し、体以上に心を触れ合わせようとしません。
孤独と空しさに苦しむコニイは、森番のメラーズと知り合い、かいま見た彼の裸体の美しさもあって、興味を持ちます。メラーズもまた、不幸な結婚をしていたため、最初はコニイを拒否しますが、やがて彼女に同情し、二人は結ばれます。
コニイは自身に新しい命のきざしを感じて歓喜するあまり、メラーズを遠ざけてしまいます。動転し、彼女の心変わりを疑うメラーズ。間もなく、二人の関係はクリフォドの知るところとなり、「離婚はしない」と、彼は言い放つのでした。
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