『一生お金に困らない お金ベスト100』(萩原博子・ダイヤモンド社)の感想
書籍『一生お金に困らない お金ベスト100』(萩原博子・ダイヤモンド社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
以前に読んだ本がわかりやすく、今回はまた、タイトルに惹かれましたので、購入しました。
あらすじというか、内容にあたる章タイトルを挙げますと、次のとおり。
第1章「ズボラ」さん向けお金ベスト10
第2章「節約系」お金ベスト10
第3章「キャッシュレス」お金ベスト10
第4章「臆病」さん向けお金ベスト10
第5章「パート・主婦」向けお金ベスト10
第6章「おひとりさま」向けお金ベスト10
第7章「もしものときの」お金ベスト10
第8章「やってはいけない」お金ベスト10
第9章「20代」向けお金ベスト10
第10章「60代」向けお金ベスト10
このように、1章ごとにお勧めのお金の増やし方、出費リスクの減らし方などを、見開き2ページで解説されているため、「ベスト100」というタイトルになっているわけです。
ただし、第7章と第8章は、他と明らかに異なっています。前者は金銭的な大ピンチを、なるべく少ないダメージで切り抜ける方法について、後者は、これらの方法による資産運用の、リスクの高さについて述べられています。
しかも、この第8章は、誰もが一度は見聞きしたことのある、リボ払い、保険、iDeCo、NISAですから、作者様は大胆ですねえ。
人の生活スタイルは十人十色とはいえ、大半の方々は、これらの章の一つ、もしくは、いくつかに、当てはまるでしょう。
とても読みやすいですし、知っておいて得になる情報だと思います。
むしろ、私は、ふるさと納税を、ほぼ名前だけしか知らず、「返礼品目当てで援助するのは、いいのだろうか?」と、疑っていたのですが、ちゃんと税制上お得になるそうです。知らなかった! 近いうちに一度、やってみようと思っております。
いただけない点としては、読みやすいだけに、内容が軽めです。
もっとくわしく知りたければ、自分で調べるか、お問い合わせ窓口に電話するしかないですね。
さらに、タイトルからして、お金の問題すべてを網羅しているようですが、そこまでは及んでいません。
逆に、プロの金融関係の方々にとっては、リスク、投資両面で、物足りな過ぎるのではないかと思います。
あくまで、私のような経済オンチ、または、私のような(苦笑)数字アレルギーといった、経済初心者向けですね。
それでも、これらの知識でガードしていけば、今後の不透明な暮らしにあっても、失われたり、だまされたりして、途方に暮れることは、少なかろうと思います。お勧めいたします。それでは。
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