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2022年4月23日 (土)

『新九郎、奔る!』2、3巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想

 漫画『新九郎、奔る!』2、3巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 実は、私生活でいろいろありまして、なぜか当たり前の文章が書けなくなっておりました。いつもにも増して、妙な感想になるやもしれませんが、リハビリのつもりでアップいたします。すみませぬ。
 この漫画の感想も、1巻から、ずいぶん間が開いてしまいました。理由は、私が読書スピードが遅いのと、あっちこっちと、好きな本が多くて、ふらふらしているためです。せめて、スピードアップしなければ。
 今年は、『鎌倉殿の13人』も視聴していることだし、もう一度、『新九郎奔る!』に挑戦してみようと、いうわけで読んでみました。
 おもしろかったですよ。登場人物が、くせ者まみれで(ほめています)。
 相変わらず、今川義忠がドライヤーを使っていたり、脳筋やキャラなどの当時、使われていなかった表現があったり(これらは、お口直しの冗談っぽい表現だと、私は思っております)、時代物にシビアな方々には、お勧めできませんが、おもしろければ良いのです!
 さて、あらすじとしては、2巻では応仁の乱が始まり、主人公の千代丸の母、浅茅が、伊勢貞藤の後妻に。千代丸は12歳で元服し、新九郎盛時となります。伊勢家の中心人物貞親、新九郎の父、盛定も京へ戻りますが、貞藤は謀反の疑いをかけられて逃れます。新九郎の兄、八郎は、今出川殿こと足利義視に同行して、これまた伊勢へ。一方、新九郎の姉、伊都が駿河の今川義忠へ輿入れすることが決まり、伊勢家は明るいムードになりますが、帰還した八郎の顔に、大きな傷が刻まれており、皆、絶句。
 3巻では、顔に傷あとのついた八郎は、今までとは打って変わって、今出川殿に忠誠を尽くすようになって、貞親らの忠告に耳を貸さず、激しく反発する始末。さらに、またもや比叡山へ出奔しようとする今出川殿に同行しようとした八郎は、伯父の盛景(父の兄)に、謀反の名目で惨殺されます。皮肉にも、伊都の輿入れの夜でした。涙ながらに、将来は伊勢家の主になることを決意する新九郎。
 え、「応仁の乱の要である、山名宗全と細川勝元、足利義政と義視の対立と、その流れについては、どうだ?」ですか? 確かに、今まで読んだ応仁の乱資料の中では、もっともわかりやすく描かれていますが、それでも、赤ちゃんの腰(ややこしい)! とにかく、2,3巻とも、山名が優勢かと思えば、細川が挽回し、足利義視が盛り返し……という感じの一進一退で、大変な事態なのです。

 それでも、2巻で初登場の足利義政は、歴史漫画の作者様によっては、無責任な脆弱タイプに描かれているのですが、そのような表現でなくてよかったです。むしろ、考えが浅く、優柔不断に、私は感じられました(もっとひどいか?)。
 3巻初登場の日野富子も、なかなか美人ですが、日本史で指折りの悪女だそうで、今後、どのような活躍があるのか、楽しみです。
 私的にもっとも好きなタイプなのが、2巻初登場の今川義忠です。作品中では、新九郎、八郎に続く、直情径行さがいいなあと、思いました。
 さあ、その彼がこれから、どのように活躍するのかと、わくわくして、電子辞書で調べてみたら……精神的に、引っ繰り返りました。心臓に悪い、ネタバレでしたね。
 今回、一番迫力があったのは、3巻の第十四話、義政に招待されて、御所へ向かった義視が、何とそこで、自分を蹴落とそうとした、伊勢守貞親と出会います。顔が引きつる義視、対照的に、満面の笑みを浮かべる貞親。怖い笑顔です! さらに、将軍義政、細川勝元、美人だけど表情が読めない日野富子と、義視を圧迫するメンツのすさまじさ!
 これでは、4巻を購入せずにはいられませぬ。一応、私が今川義忠の次に注目しているのは、伊勢貞宗です。皆さまは、いかがでしょうか。ファン投票というものも、していただきたく思います。それでは。

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