『貴婦人狩り』(笠間しろう・ソフトマジック)の感想
漫画『貴婦人狩り』(笠間しろう・ソフトマジック)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
忌引き中なのですが、こちらを読んだのは、ずっと以前でした。このまま忘れてしまうかもしれませんので、アップします。
『貴婦人狩り』は、新官能劇画大全4にあたる短編集ですが、先に読んだ『淫獣の森』よりも、ダーク心理描写が多かったように思います。
セックスに至る流れというのは、乳房やお尻、性器よりも、重要だと、私は考えておりますので、大いに参考になりましたが、読む人を選ぶ内容かもしれません。
収録作品は、次のとおり。
第一話 熱鬼の牙
第二話 蜜楽の蟻地獄
第三話 禁淫のテキスト
第四話 妊娠秘儀
第五話 密林の快楽狩り
第六話 螺旋の恋人たち
第七話 白肌の戯れ
第八話 覗かれた夫婦
第九話 美しき毛獣
第十話 偽りの性粧
「第九話 美しき毛獣」、何と、美しいお尻が主役ではありません! 女性の長髪に魅せられた男性が、そのフェチゆえに転落していきますが、それは本人にとっては、天国へ至る道だったのでしょうか。
「第十話 偽りの性粧」、気楽だけど血の通わない道具よりも、暴力的な本物の方が良いということでしょうか。ヒロイン、切り替えが早いですなあ。
「第八話 覗かれた夫婦」、視姦されたい妻と、寝取られ願望の夫って、すごいですなあ。つまり、お似合いというわけでしょうか。この二人の快楽の餌食になる男性が、気の毒です。
「第七話 白肌の戯れ」、亜由美と園子、どちらも男に見切りをつけて、女性カップルの出来上がり! 熟女と若い美女の交わりは、ソフトゆえにエロいですね。
「第五話 密林の快楽狩り」、商店街の慰安旅行は、互いの性を慰安し合う、乱れたものでした。大勢が組んずお下劣という、ドエロいお話です。
「第一話 熱鬼の牙」、彼女を上司に寝取られてクビになった被害者のはずの男性が、熱帯夜の不快感ゆえに、残忍な性暴虐の道に入っていきます。見ず知らずの女性(落ち度があったとはいえ、彼女が一番かわいそう)、次に上司の妻、果ては娘にまで、その毒牙を……。情け容赦がないゆえに、一番インパクトのあるお話です。
相変わらず、水蜜桃のような、みずみずしいお尻が頻出する官能劇画です。お好きな方は、どうぞ読んでみてください。それでは。
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