『図説 世界未確認生物事典』(笹間良彦・柏書房)の感想
書籍『図説 世界未確認生物事典』(笹間良彦・柏書房)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
あらすじとしては、タイトルと、ほぼ同じです。ページが三段組で、構成されています。各生物の説明文は、長短様々。ほぼ全ページにわたって、作者様の絵が描かれています。
最初に、いただけない点を挙げましょう。「未確認生物」というと、ネッシーやビッグ・フットを連想された方が、いらっしゃるでしょう。私もそのタイプです。が、もちろん、現代でも名高い未確認生物についても書かれていますが、ユニコーン、旋亀(鳥の首と、蝮のような長い尾を持つカメ)といった、伝説的生き物、神獣の方が、はるかに多いです。ファンタジー世界の生物というタイトルにした方が、わかりやすいのでは?
二番目に、作者様が、どういう判断基準で、それぞれの生物を選んだのか、よくわかりませぬ。
三番目、「水棲類」「湿生・両棲類」「龍蛇類」「鳥類」「獣類」「妖怪・妖精・妖霊」「異形人類」と、7項目に分かれており、目次もあるのですが、巻末索引がありません。だから、レヴィアタン、バシリスクといった、名前だけしかわからない生物は、7ページにわたる項目別の生物名から、一生懸命、探すしかないのです。さらに、それらは、アイオウエオ順にもアルファベット順でもない、不親切仕様です。
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