『殺っちゃえ‼ 宇喜多さん』1巻(重野なおき・リイド社)の感想・追記
四コマ漫画『殺っちゃえ‼ 宇喜多さん』1巻(重野なおき・リイド社)の感想の追記です。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
先の感想で、私は主人公と浦上宗景のことばかり書いてしまいましたが、他にも印象的な人物がいます。
まず、直家の、名前がわからない実母。興家に代わって、宇喜多家の大黒柱となり、側室やその子供をも受け入れ、息子の出世のために浦上家で働くタフな女性です。惜しいことに、浦上宗景が登場すると、交代するかように、その後が描かれなくなりました。
もう一人は、忘れてはならない! 直家にとって、いわゆる腹違いの弟、宇喜多忠家です。彼は顔が一見兄と似ているようで、ダークさがありません。こういう描き分けは、作者様は本当にうまいなと、思います。
忠家は真面目な性格で、兄の側近として、従順に仕えています。どうやら、今後も直家の悪行を間近で見、戦慄する役目を負うっぽい、もっとも苦労人になりそうです。
他にも大変そうな役割なのが、9話で登場する、宇喜多三家老といわれる、戸川平介(秀安)、岡利勝、長船貞親。彼らは最初の暗殺にも、参加しています。
天下取りのために、暗殺という極悪道に堕ちた宇喜多直家の暗黒面に、日常系やノリツッコミの笑いが織り成す、シュールに楽しくおかしい、めったにないようなギャグ漫画になりそうで、私は期待しております。それでは。
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