『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』2,3巻(鴻池剛・KADOKAWA)の感想
コミック『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』2,3巻(鴻池剛・KADOKAWA)の感想を申します。ネタバレが含まれていることに加え、今回は、非常にモラル的というか、宗教的に問題のある表現をしております。特に、真面目なキリスト教徒の方、イスラム教徒の方は、お読みにならない方がよいかと思います。
ちなみに、私は仏教系の学校を卒業しました。それだけなのですけどね。
何となく2冊を買って、一気に読了しました。
おもしろかったです! 猫は割と手がかからないかと、思っていたのですが(家族が超猫嫌いのため、飼ったことがないし、今後も無理!)、本当に大変ですね。3巻100ページの、傷だらけの作者様の手の写真は、実に痛々しいです。
その反面、猫は動物で、人間ではない、異質な存在である、はずなのに! 互いに刺激し合う生活は、愉快、痛快、奇々怪々にして(作者様にとって)激痛!
でも、幸せ?
あらすじを簡単に記しましょう。
2巻で、何と2匹目の猫が登場します。両目が腫れている子猫を放っておけなかった作者様は、治療を受けさせ、飼うことを決意。ぽんたの元の拾い主である、友人のメガネ氏は、今度こそ「のんた」という名前を推しますが、作者様は子猫を、「アルフレッド」(通称アルフ)に決定!
アルフレッドは甘えん坊の子猫ですが、大きな先住猫のぽんたを恐れません。二匹は無視したり、けんか腰だったり、仲が悪いわけではないけれども、性格は正反対で、しかし、どちらも活動的! ぽんたは、ついに去勢されますが、マーキングはややましになったものの、なくなりませんでした。
3巻では、アルフとぽんたのいたずら、行動力が、いっそうパワーアップ。アルフも去勢されますが、より甘えん坊になります。ところが、ぽんたが便秘に、アルフの首のあたりにしこりが見つかったり。作者様も花粉症、カフェイン過敏症で、猫達をビビらせた後、何と入院する羽目に。友人メガネ氏は、喜んで、ぽんた、アルフの世話をしますが、すんなりいくはずがなく……。
私的には、次から次へと事件が起こり、かわいいだけではなくなってきたアルフがパワーアップしてくる3巻が、一番おもしろかったです。
作者様は、自分はダメ人間みたいに独白しておられますけれども、手のかかる猫を2匹も、普通は飼えませぬ。ものすごく、善良な方だと思います。
それにしても、私、本当に失礼な表現をしてしまいますが、作者様と猫達の関係が、神様と人間のように思えてなりませぬ。
作者様の、猫を思っての言動(たまに、猫をからかったり、いたずらしたりもありますが)は、ほぼすべてスルーされ、猫のやりたい放題にされているところを読むと、ついそう感じてしまいます。
この感想って、以前に読んだ、『賭博黙示録カイジ』のシリーズで、主人公の敵の方が立場的に上位であり、加えて理論的に正しいため、天使VS人間の戦いのように思いましたけれども、この漫画は構造的にカイジシリーズに似ているのかも?
とんでもない感想で、ごめんなさい!
私は3巻104~107ページの、ぽんたとアルフのリアクションが、特にインパクト大でした。
ともあれ、リアル猫の飼い方、暮らしを知る上では大いに参考になるでしょうし、私のように飼えない人間には、癒しと笑いの種になってくれます。お勧めいたします。4巻も発行してほしいですね。それでは。
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