『強制除霊師・斎 女系家族』(監修:斎 小林薫)の感想
コミック『強制除霊師・斎 女系家族』(監修:斎 小林薫)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
このシリーズも、12冊目ですか。しかし、私、読了したくせに、感想をアップさせておりませんでしたね。遅読の遅筆で、ごめんなさい。
収録されているのは、次のとおり。
女系家族
ふたつの顔
真夏の夜の怪
花の道を歩くひと
屋上に神様(監修:斎)
斎さんのシリーズは、上の4本で、最後のものは、2013年掲載の短編漫画です。私的には、どちらもかなりおもしろかったですよ。
「真夏の夜の怪」「花の道を歩くひと」、斎さんが何と女性アイドルグループDVDに、怪談話のアドバイザー的なお役目で出演したもので、珍しく緩く続いています。「真夏の夜の怪」は、浮遊霊をメインに、鏡の怖いところや、便利な使い方、さらには撮影スタッフの男性に憑いていた自殺霊を、斎さんが指摘し……などしていました。本当に、この漫画は実生活に役立つことを伝えてくれて、ありがたいです。
「花の道を歩くひと」は、そのグループの一人、アリサちゃんにフォーカス。撮影の後、不気味な心霊写真をきっかけに、自身も霊感を持つアリサちゃんは、斎さんにいろいろ相談します。芸能界に向いていないのではないかと、悩む彼女ですが、斎さんの助言は、私としても感心させられました。
「ふたつの顔」、収録された中で、私的に一番不気味&怖かったです。難病治療中のいとこの顔に重なる、すごくいやな顔の描き方がリアル! でも、やっぱり怖い! 締めくくりは、ほっとしました。
「女系家族」、証言者は男性で、離婚した妻の元に娘がいますけれども、そこは代々の女系家族。家が怖いとおびえる娘を救おうと、斎さんに依頼したところ……。昔のこととはいえ、大勢の人に恨みを買う仕事をしていたら、子孫が大変だということ。当たり前ですが、心に刻んでおきますわ。
「屋上に神様」、斎シリーズの本なのですが、実はこのお話、結構、気に入っております。老舗ながら、経営の厳しいデパートに勤めているヒロインは、霊感のあるタイプ。リストラされまいかと、びくびくしながら、屋上のお稲荷様に祈っていたところ、神様が出現! ゆるキャラみたいな外見ながらも、ヒロインを助けて、結界を張ろうとしてくれますが、上司達は彼女の行動を怪しみ……。かわいい感じの神様が、後半のピンチの場面で、和風イケメンに変身します! 眼福~!
シンプルに書くつもりが、たくさん書けてしまいました。怖いけれども、わかりやすく、後味がいいから、このシリーズは好きですし、お勧めいたします。それでは。
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