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2024年5月27日 (月)

『絢爛たるグランドセーヌ』20巻(Cuvie・秋田書店)の感想

 コミック『絢爛たるグランドセーヌ』20巻(Cuvie・秋田書店)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 20巻もまた、情報量が多いのと、驚きの連続でした。
 一番驚いたのが、ニコルズ先生ことアビゲイル・ニコルズの引退! 奏もエヴリンも大ショックです。
 次に、サマー・パフォーマンスという発表会に、キーラは「ENCOUNTER(エンカウンター)」で、また出場するのですが、奏とエヴリンはソロでなく、群舞! 一度、翔子と踊ったことのある奏はともかく、エヴリンは悪戦苦闘!
 なぜか謎めいた存在である、滝本先生の、過去の一部が判明!
 さらに、大きなテーマとなりそうなのが、ニコルズ先生振付の新作、「パエトーン」!

 簡単に、あらすじを説明いたしましょう。
 一週間の休みが終わって、李紫萱は帰国し、奏は寮へ戻ります。仲間達と再会するや、キーラは、サマー・パフォーマンスで、ENCOUNTERの改訂版を発表することを告げます。けれども、奏とエヴリンは群舞なので、エヴリンは不満そう。
 ニコルズ先生は、モナコで客演するために出発します。彼女が踊るのは、「白鳥の湖」の悪役、「夜の女王」。ネット中継で鑑賞した皆は、その美しい演技に賛嘆します。見終わって興奮冷めやらぬ中、クラスメイトが、ニコルズ先生引退の電撃的ニュースを知らせたのでした。ショックのあまり、寝込むエヴリン、茫然自失の奏。同じ舞台に立てなかったことを、二人とも、残念がるのでした。
 もう一つのニコルズ先生に関するニュースは、ギリシャ神話をもとにした新作、「パエトーン」の振付を担当すること。そして、サマー・パフォーマンスの後で生徒達を選考し、該当者は、ロイヤル・オペラ・ハウスで踊れるという、夢のような知らせ。奏はもちろんのこと、生徒達全員の心が燃え、エヴリンは、「絶対に選ばれてみせる 相手が奏でも 誰にも譲らない」と、奏に宣告します。
「パエトーン」選考の知らせで、皆の熱意が高まった後、奏は昼食時に、やや年配の女性、トルスタヤ先生へ、自分が滝本伸子先生に師事していたと言うと、先生は、「リューダの教え子なの?」と、驚きました。加えて、トルスタヤ先生は、滝本先生の父である、レフ・イリイチェフについても教えてくれました。
 
 

 それから、奏達は、「バヤデール」でソロル役のレフ・イリイチェフの映像を鑑賞します。いつしか、奏は、イリイチェフよりも、ソロルの人柄、演出、ラストの効果等を考え、皆で対話し、不満たらたらでしたが、しばらくすると、彼がとてつもない才能の持ち主であることを察知して、呆然とします。どうすれば、イリイチェフのように踊り、自然体で演じられるのか?
 ENCOUNTERのレッスン中、群舞で皆に合わせられず、苛立つエヴリンを見て、奏は考え、重大なことに思いつくのでした。
「その場に応じた力の使い方 それが抑揚だ」

 またもや、情報量が多くて、奏の存在がかすんでしまいそうでしたが、クラシック・バレエの魅力に気づかせてくれた、重大なエピソードだと、私は思います。
 フルパワーで踊ってきたことの多い奏でしたが、まわりのペースや振付、クラシックの型にあわせてコントロールすることが大切だと、察知したのです。
 なおも、奏には伸びしろがあるのでしょうか。楽しみというか、私はなぜか、この漫画を読んでいると、ワクワクしてしまいます。
 他に、あらすじでは省略しましたが、紫萱は来年、飛び級でロイヤルのアッパー・スクールに入学するそうです。奏は一応、成績次第という条件ながらも、来年度もいられますが、追い越されたようなものですよね。うーん。
 19巻の絵麻はマイペースでレッスンに集中していましたが、奏は明らかに、練習の虫。そろそろ、バレエ漫画につきものの、ケガや疲労が現れないことを祈ります。
 最後に、20巻の名台詞を。

 できること  今 やれることをやる‼

 次巻も、私は大いに期待しております。お勧めいたします。それでは。

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