『戸川純のユートピア』(廣済堂出版)の感想
書籍『戸川純のユートピア』(廣済堂出版)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
発行が、昭和62年5月15日とのことで、リサイクル本屋様で入手したものです。今、普通に購入するのは、難しいかもしれませぬ。
タイトルのとおり、戸川純が、エッセイを中心に、ユニークで個性的なイラストを交えて、フリーダムな感じで描いています。
目次は、「デジャ・ヴュ」「ノスタルジア」「ミニアチュール」「キンミライ」「エレホン」とあり、「ノスタルジア」の最後の「給食から禁断の味へ」と、「ミニアチュール」のやはり最後の、「おもちゃをめぐる対話」では、順子なる人物と対話しております。一人二役の、架空対話ということでしょうか?
そのようなわかで、スタイルは十二分に凝ってあるし、よく練られていると、私は思います。
イラストも、きれい、もしくは、おもしろいし、人間ロブスターになった作者様のコスチューム? 衣装? も、セクシーでかわいいとも言えましょう。
ところがね……。
肝心なエッセイの内容が、印象に残らないのですわ。私も、戸川純ファンの末席におりまするが、申しわけありません。
もしかして、今、去年の年末から今年にかけて、私の身近でとんでもないことが起こったせいで、私の心が充分に落ち着いていられないせいかもしれないのですけれども。
それを加味しながら、あえて申し上げますが。
作者が戸川純でなければ、これらエッセイは読まれなかったかも? 正直、私もそのタイプです。
きっと、作者様は当時、忙しかったから、集中して書けなかったのだろうと、私は予想しております。
私は以前の、『戸川純の気持ち』という本の方が好きですし、お勧めできます。
今後、またこの本を読む打ちに、また考えが変わったら、追加で感想を載せますね。それでは。
ご協力お願いします。
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