四コマ漫画

2021年11月13日 (土)

『信長の忍び』18巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『信長の忍び』18巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 18巻のあらすじとしては、織田軍による、荒木村重がいる有岡城攻めが進展せず、軍師の黒田官兵衛が行方不明になったため、信長は官兵衛の息子、松寿丸を処刑するように、秀吉側に命令します。ここで、もう一人の軍師、竹中半兵衛は、命を賭けた、最後の計略を行ないます。
 そして、有岡城攻めは、長期包囲戦へ突入。じわじわと、追い詰められていく村重は、毛利軍の救援を要請すべく、単独で城から脱出するという、とんでもない手に!
 後半は、織田信雄の独断専行により、天将伊賀の乱が勃発。千鳥と助蔵が伊賀の里へおもむき、百地丹波に説得を試みますが、決裂。ここに、大名VS戦の常識やルールが通じない、忍び集団という、前代未聞の戦いが始まろうとしています。
 と、相変わらず、超盛り上げりそうなところで、終わりました。
 また、メインのお話とは別に、徳川家の内部抗争である、瀬名姫と信康の乱行とその結末について。こちらでは、信長が家康に、処断してよいと許可した、という平和な筋になっていますが、私は少々疑っています。いいえ、作者様の表現が気に入らないとか、そういうのではなくて、家康がひたすら信長に従っていたというのは、どうかなあと、思うのですよね。
 また、これも、あらすじで省略しましたが、上杉家のお家騒動の決着がついた代わり、武田家と北条家の同盟が破綻してしまいます。勝頼の妻、北条夫人は苦悩しながらも(このあたり、痛ましい)、一つの結論を出します。彼女の捨て身の覚悟が、また新たな悲劇を生むのですが。

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2021年11月 6日 (土)

『信長の忍び』17巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『信長の忍び』17巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちらのシリーズは、何度も「安定のおもしろさ」と、お伝えしているかと思いますが、今回も予想を裏切って、期待以上の魅力を与えてくださいました。作者様に、大感謝です。
 大まかなあらすじとしては、バリバリ活躍する秀吉との待遇の差に不満を抱いた荒木村重が、ちょっとしたきっかけで、ついに謀反を起こしてしまいます。荒木は広大な領地を有する重臣でしたから、その影響力は絶大で、反信長派は勢いづき、織田軍は大ダメージ。このエピソードは、次巻へ続きます。
 17巻のメインは、最強の村上水軍と、鉄甲船が完成した、九鬼水軍による、第二次木津川口の海戦! これは、日本史の本によっては、たった一行で終わるのですが、かなり長いお話です。圧倒的な強さを誇るはずの鉄甲船の弱点、さらには、海の王者たる村上水軍の様々な武器が、これでもか、と。

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2021年10月 9日 (土)

『軍師 黒田官兵衛伝』4・5巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『軍師 黒田官兵衛伝』4・5巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 これもまた、いつの間にか、手元に置きっぱなしにおりました。どうもすみません。
 4巻、5巻とも、相変わらずの勢いとストーリーテリングといいましょうか、大変おもしろかったですよ!
 あらすじ(というか、ほぼ合戦の顛末です)を説明いたしましょう。
 4巻は、VS明智光秀の山崎の戦い。そして、織田家の未来を決定するはずが、秀吉と柴田勝家の対決が避けられないものになる、清州会議。行きつく間もなく、VS柴田勝家の賤ケ岳の戦い。これが、官兵衛という軍師側から見た動きが多く、あっさりした感じだったので、私としては拍子抜け。賤ケ岳の七本槍の活躍とか、見て見たかったですなあ。
 5巻は、賤ケ岳の戦い後のお話。市の死の場面は、また私、泣きそうになりました。やっぱり! 絶対! 戦国時代の大名の妻なんて、なりたくない! 市はやっと、夫とともに逝く願いを果たせて、幸せだったのでしょうか。雑賀衆との戦い、小牧・長久手の戦いで、秀吉軍は、古参の池田恒興、森長可が討ち死にしますが、織田信雄と秀吉が勝手に和睦して終了。紀州征伐は水攻めで勝利しますが、次は四国の覇者、長宗我部元親が対決姿勢を。ここで終わり。

 

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2021年10月 2日 (土)

『のの美捜査中!』全5巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『のの美捜査中!』全5巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 ようやく全巻入手できました! 購入して、よかった! おもしろかったです。
 1巻の感想をアップしたことがあったかと思いますが、念のため、簡単にあらすじを申しましょう。
 見かけ中学生だけれども、元キャリア組の巡査、のの美は、練馬の桜台署で、真田軍平、近藤ナツキ、鈴木二郎といった刑事課の面々と、監察医の高橋すみれ、交通課の氷室沙雪らと協力し、事件を解決していく、というもの。
 ギャグだから、登場人物も事件もおもしろいものが多いです。確かに、3巻の帯カバーで、作者様がコメントしておられるように、3巻から、刑事ギャグものとしては、ちとやりすぎたところもあります。
 が、おもしろければ、許されます!
 ユニークな登場人物としては、2巻から出てくる、警察犬(人物じゃないけど)のマスコさん、変装が得意で脱獄もしてしまう、怪盗23区。
 私的に笑わせてもらったのは、初めの方では、やたらとクールなのに、のの美フリークな氷室沙雪だったのですが、後半に行くにつれ、4巻の作者様あとがき同様、鈴木二郎がたまらなくいい! です。
 鈴木は高橋すみれに片思いしていますが、何度プロポーズしているか、わかりません。一応、真面目で熱血漢なのですが、男の煩悩まみれなのは、もう笑いが止まりませぬ。

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2021年9月22日 (水)

『真田魂』2・3巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『真田魂』2・3巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 まさか、2巻の感想もアップされていなかったとは! 遅くて、ごめんなさい。
 なぜか、私はつい最近まで、あまり漫画を読んでいないことに気づいて、急いで取り寄せたのですが、取り分け、重野なおき作品は実におもしろかったです、
 まず、あらすじというか、時系列を説明いたしましょう。
 2巻は武田家の滅亡に続いて、本能寺の変が起こり、真田家は天正壬午の乱に翻弄されます。北条、徳川、上杉と、主を変え、懸命に生き残りを図る一族ですが(信繁は人質が役目のように!)、どうやら、徳川との対決は避けられない模様。上杉景勝が味方になってくれますが、劣勢なのは変わりなし!
 3巻は、第一次上田合戦の始まりと、思いがけない終結まで。真田と徳川の争いを突いて、北条までが大軍を送りだし、要衝の地、沼田城をねらいますが、矢沢頼綱が応戦、撃退し、徳川軍もまた急に退却。その陰には、豊臣秀吉の勢力拡大があったのでした。徳川は秀吉に臣従しますが、北条は小田原評定で、まとまらないうちに、名胡桃城事件が起きます。これに秀吉は怒り、北条との戦いは避けられない形に。

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2021年9月 9日 (木)

『政宗さまと景綱くん』3・4巻(完結)(重野なおき・リイド社)の感想

『政宗さまと景綱くん』3・4巻(完結)(重野なおき・リイド社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 4巻にて、見事に完結いたしました。正直言って、少し寂しいですけれど。それでも、伊達政宗と片倉景綱という、「最高の主従」(4巻の終わり、作者様の言葉より)が、しっかり描かれていて、東北地方における戦国時代を学び、知る上では、とても役立つと、私は思います。
 あらすじとしては、3巻が、伊達軍圧倒的不利の中での人取橋の戦いの経緯と、ライバルたる芦名家の動向(世継ぎ問題と、佐竹家の介入)、西の豊臣秀吉のすさまじい圧力、伊達軍と最上義明の衝突を回避すべく、義姫の奮闘、ですね。
 そして、4巻が摺上原の戦いで、最大の敵であった、芦名家との決着。落ち着いたと思いきや、政宗の弟、小次郎との賭けた戦い。ようやく、大権力者となった豊臣秀吉に、政宗は誤解を受けないように臣従し、関ヶ原、大坂夏の陣と、激しく戦いますが、景綱はついに……。巻末には、(何だか愛されキャラになったっぽい)政宗の老年の様子が。

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2020年1月27日 (月)

『信長の忍び』16巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『信長の忍び』16巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 毎回ながらも、その内容と急展開のストーリーに驚かされてしまいました。
 あらすじとしては、まず、信長不在の織田軍VS上杉謙信軍が激突する、手取川の戦いの始まりと結末。何と、柴田勝家と羽柴秀吉が口論し、秀吉が戦線離脱。そんな統率の乱れた織田軍に対し、軍神と言われた上杉謙信との戦いは、今までにない、すさまじいものでした。次は、ついに謀反を起こした松永久秀・久通との信貴山城の戦いです。松永討伐に向かったのは、織田信忠、細川藤孝、明智光秀、筒井順慶と千鳥という錚々たる面々でしたが、苦戦を強いられたものの、ついに……。さらに、17巻につながる、荒木村重の動揺。そして、謙信急死による、上杉家内の後継者争いの結果、といったところ。

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2020年1月17日 (金)

『信長の忍び』15巻(重野なおき・白泉社)の感想

『信長の忍び』15巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 15巻も、驚きの展開の連続でした。織田信長は、私のような日本史無知でも、主要な戦やその生涯を知っているのに、ギャグを踏まえつつも、ドキワクが止まらない演出は、作者様、お見事! としか言いようがありませぬ。精神的土下座!
 あらすじとしては、足利義昭と、伊勢の北畠具教が通じていることが発覚。信長は、息子の信雄に、北畠の粛清を命じますが、信雄はとんでもない「うつけ」で、剣豪の北畠があっさり倒されるはずもなく……。
 次は、雑賀衆と織田軍の激突。織田十万に対し、雑賀はわずか二千。ところが、織田軍指折りの武将に竹中半兵衛まで加わりながらも、地の利と鉄砲を生かした雑賀衆に悩まされ、千鳥と助蔵までがピンチに⁉ 雑賀の孫市他、土橋守重、部下の一見かわいい少女、小雀と蛍がおもしろいです。15巻のメインエピソードでしょう。
 もう一つ、16巻につながるお話としては、千鳥と助蔵が、森蘭丸に同行して、越後に潜入し、上杉謙信の動向を探ろうとしますが、謙信本人に見つかってしまい、一緒に飲酒することに? 武田信玄とはまた異なる、スケールの大きい戦国武将にして軍神、謙信の言動がユニークです。上杉家もまた、上杉景勝、景虎、樋口兼続に、忍び? の軒猿と、またまたキャラが立ちまくりです。
 ラストは、今までレギュラーキャラ化していたはずの松永久秀が、反逆を計画中? 千鳥にセクハラしながらも、様々に享受していた松永は、もうあの、のんびりした縁側でお話をしなくなる……のか⁉

 

 

 

 

 

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2019年2月 4日 (月)

『信長の忍び』14巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『信長の忍び』14巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 やっと、私の遅い感想文が、最新刊に追いつきました! この調子で、がんばって、今までためていた分をアップしていきます。

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2019年1月25日 (金)

『信長の忍び』13巻(重野なおき・白泉社)の感想

 四コマ漫画『信長の忍び』13巻(重野なおき・白泉社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 あらすじとしては、長篠の戦の決着に尽きますけれども、その後の第二次信長包囲網(敵は本願寺の他、北の上杉謙信と西の毛利家がメイン)による新たな戦いの予兆について。
「第247話 ぶらり明智家への旅」から、明智光秀の家族、特に妻の煕子(ひろこ)をくわしく取り上げているのがおもしろいです。
 どうやら、この漫画は、本願寺との決着ではなく、最期まで描かれるみたいですね。気楽に読める四コマギャグというより、四コマ大河ですね。奥が深いなあ。

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