富士見ロマン文庫

2023年4月22日 (土)

『トルー・ラブ』(ジョン・スミス 羽林泰/訳 富士見ロマン文庫)の感想

『トルー・ラブ』(ジョン・スミス 羽林泰/訳 富士見ロマン文庫 No.78)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
 手持ちの富士見ロマン文庫も、こちらでラスト一冊になってしまいました。意外と早いものです。
 ハズレが続いていましたが、今回は大当たりでした!
 まず、英語の教科書に登場する人物みたいな作家様ですが、翻訳者様のあとがきによれば匿名で、謎の方だそうです。
 けれども、石川啄木や北原白秋のような文豪が回し読みをされていたという、古き良き時代の、名作ポルノ小説だとか。
 内容とあらすじを説明いたしましょう。
 スミス大学の卒業式前、秘密社交クラブで送別夕食会が開かれていましたが、フランク・イートンが、会員の中で唯一童貞であることが彼らの話題となります。彼の性を卒業させるべく、娼婦のアイダとビックが呼ばれますが、成果は五分五分といったところ。
 イートンを本気にさせようと、会員は、卑猥な言葉を使わないようにするという条件で、彼らそれぞれの性の初体験談を語る、というものです。
 この序章っぽい部分から始まって、次のようなお話が続いていきます。

 第一章 ブラウンの物語「ゴム製品」
 第二章 ネッド・スタンレーの物語「内気な少年」
 第三章 バートンの物語「仮装舞踏会」
 第四章 イートンの物語「短く甘く」
 第五章 幕合い劇-シャンペンとキス
 第六章 リバーズの物語「夜の姫君」
 第七章 スタイブサントの物語「干草小屋の中で」
 第八章 リチャードの物語「解剖学の公開実験」
 第九章 ランキンの物語「寝台車の妖精」
 第十章 バークレーの物語「船上の恋」
 第十一章 幕合い劇「背面攻撃」
 第十二章 ウィズロウの物語「謎の訪問者」
 第十三章 アイダの物語「女の場合」
 第十四章 ビックの物語「あれの楽しさ」
 第十五章 会長の物語「泥酔者」

 第五章と第十一章の幕合い劇は、番外編っぽい、アイダとイートンのエロチックな触れ合いのエピソードです。短い割に、濃厚にいやらしいですね。
 そして、第十三章、第十四章は女性側の体験談。
 それらを除けば、個性もシチュエーションも異なる、男性側からのお話というわけで、短編ポルノが15あるという感じですね。
 最後は、「おわりに」で、ジョン・スミスがこのお話を書いた理由を述べています。
「つまり、女性というものは、女性に誘惑された体験を持つ男性か、さもなければ(自主規制)」という命題に、私は反発を感じるような、同感するような、もやもやしたものが残りますが。

続きを読む "『トルー・ラブ』(ジョン・スミス 羽林泰/訳 富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年4月15日 (土)

『トップモデル』(作者不詳 小沢瑞穂/訳 富士見ロマン文庫)の感想

『トップモデル』(作者不詳 小沢瑞穂/訳 富士見ロマン文庫No.75)の感想を申します。ネタバレが含まれていますが、大したことではないかと思います。
 その理由は、この小説がつまらないからです。

 あらすじを説明いたしますと、大富豪スタヴロス・ステファノスの愛人として有名な、元トップモデルのアリス(彼女が作中ヒロイン)が、「私」として、一人称で語るスタイルです。スタヴロスの急死にともない、アリスはアメリカに帰国してきました。大勢のマスコミによって追いかけられる中、プリンス・アルバートとマーク・ジャドスンの二人が彼女の世話役になります。
 15年もギリシャの小島に住んでいて、アメリカの日常生活にすっかりうとくなってしまったアリスは、化粧で変装し、あちこちへ出かけては、行きずりの男達と話をしたり、恐れもせずに体の関係になったりするのでした。
 そうやってすごす反面、アリスは自分の過去を想起します。異常な偏愛ぶりを示した父と、酒びたりの母という一家からの脱出、モデルとしての名声を勝ち取っていったこと、何人もの男達との出会いと恋、挫折、別れ等々。

続きを読む "『トップモデル』(作者不詳 小沢瑞穂/訳 富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年4月 9日 (日)

『アダムとイヴ』(マーカス・ヴァン・ヘラー 水沢夏樹/訳 富士見ロマン文庫)の感想

『アダムとイヴ』(マーカス・ヴァン・ヘラー 水沢夏樹/訳 富士見ロマン文庫 No.24)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 作者様、翻訳者様には、申しわけありませんけれども。
 今回の『アダムとイヴ』、それから次回にアップする予定の作品は、今まで読んだ富士見ロマン文庫シリーズの中で、もっともおもしろくありませんでした。
 簡単に、あらすじをご紹介しましょう。
 イギリスの片田舎の美男美女カップル、アダムは画家に、イヴは女優になることを熱望していました。アダムはイヴに、積極的に性のアプローチをするのですが、イヴは拒否して逃れます。思案した挙句、イヴは貪婪に夢をかなえるため、舞台監督などの実力者に、いわゆる枕営業を行なうことを決心します。最初、うまくいかなかったのですが、徐々に巧みに自分を売りこむようになり……。
 一方、アダムも自分の体で、批評家や金持ちのパトロンを味方にすることを学びます。
 アダムとイヴ、二人は同じように成功への道を上り詰め、周囲には初対面のようなふりをしながら、海中で念願の合体をしたのですが、もはや以前の恋人同士にはなれませんでした。

続きを読む "『アダムとイヴ』(マーカス・ヴァン・ヘラー 水沢夏樹/訳 富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年3月25日 (土)

『白い獣』(セバスチャン・グレイ 野間幽明/訳 富士見ロマン文庫 No.46)の感想

『白い獣』(セバスチャン・グレイ 野間幽明/訳 富士見ロマン文庫 No.46)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
 今回は、今までに読んだ富士見ロマン文庫の中でも、暗さ、救いのなさという意味で一番かと思います。物語のバックグラウンドは、第二次世界大戦末期のナチス。主人公は、ユダヤ人でなく、アメリカ人のスティーブで、彼の元ナチス高官に対する復讐物語なのです。
 簡単に、あらすじを紹介いたしましょう。
 シェリア・ハリスと、激しい情交にふける仲になりましたが、実はスティーブの目的は、彼女の上司、ボルトナー博士から元ナチスの情報を得るためでした。スティーブは一見、誠実で真面目な若者に見せかけていましたが、かなりの年配で、復讐のためならば手段を選ばぬ性格だったのです。
 スティーブのターゲットの一人、「オットーの豚野郎」は、無垢だった娘のエバを汚した挙句、斬殺しました。最後の相手は、ナチス女性高官のゲルダ・ブロイニング。
(以下、回想の文書に入ります)
 ナチス崩壊前、スティーブはイギリス人、ロシア人といった同年輩の少年少女とともに、拘束されてしまいます。それは連合国側の人質というよりも、おぞましくも凄惨なセックス実験と、ゲルダ、オットーらの性欲と嗜虐欲を満たすためでした。
 少年少女達は、近親相姦を強いられ、セックス依存症になり、互いに疑心暗鬼におちいるという、地獄絵図が始まります。そのような中、スティーブは懸命に平静さを保っていたのですが、メアリ・アンズリーと両想いになります。メアリは、ナチスに奪われるくらいなら、先にスティーブに純潔をささげたいと申し出、二人は熱く抱き合うのですが、目的を達する前に見つかって、引き離されてしまいます。
 乱射事件が起き、スティーブはただ一人、奇跡のように生き残りますが、メアリは手ひどい暴行を受けて惨殺されました。彼女の無念を晴らすべく、スティーブは復讐を決意したわけです。
 シェリアの情報により、ゲルダはアルゼンチンに潜伏しているとわかって、二人は向かいます。徐々に、スティーブはシェリアに自分の内面を打ち明けるようになるのですが、ゲルダに逆襲され、捕らえられた時、シェリアは何とゲルダ側にいました! シェリアはスティーブに利用されていたのではなく、ゲルダの忠実なスパイだったのです! スティーブの復讐の行方は……。

続きを読む "『白い獣』(セバスチャン・グレイ 野間幽明/訳 富士見ロマン文庫 No.46)の感想"

| | | コメント (0)

2023年3月18日 (土)

『モーテル殺人事件』(J.J.サヴェージ 石田善彦/訳 富士見ロマン文庫)の感想

『モーテル殺人事件』(J.J.サヴェージ 石田善彦/訳 富士見ロマン文庫・No.21)の感想の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちらは、推理成分入りの官能小説です。ただし、殺人事件ですから、エロならぬエグい描写は多いですし、きれいに締めくくられていますが、気分の悪い、いや、何だかモヤモヤする場面もあります。
 簡単に、あらすじをご紹介しましょう。
 主人公は、私立探偵バート・レヴィン。バートは美女スー・ミッチェルによって、ロサンゼルスから、カリフォルニアの町はずれのモーテルに呼び出されます。
 スーの依頼は、彼女が前市長のグレン・ポラードの引越しパーティに招待されるよう、準備してほしいというものでした。当然、バートは当惑しますが、彼女の色仕掛けプラスアルファによって、承知させられてしまいます。彼はどうにか、ポラードからの招待を成功させ、モーテルでスーに報告するはずでしたが、彼女はベッド上で、血まみれになって死んでいました。
 同時期、ボギーとチャーリーは脱獄し、ポラードの屋敷に隠されているという大金を見つけ出そうと、たくらみます。まんまと潜入には成功しましたのですが、二人は家政婦ローズの無残な死体を発見し、逃げ出します。チャーリーは発作的に、飛び降りてしまいました。
 ボギーは逮捕され、殺人の容疑がかけられます。恋人のキャシーは、彼の無実を信じて、結婚の決意を固めました。
 バートに容疑はかかりませんでしたが、この謎過ぎる事件に納得できず、ボギーの無罪を証明しようとします。
 まず、スーが殺されたモーテルは、同性愛者のミディが経営し、愛人の既婚女性、マーサとも、ひそかに情交を楽しむという、奇妙なものでした。
 経緯を聞いたポラードは、ボギーの弁護士になろうと名乗り出、バートを応援します。
 さらに、バートは刑務所の医師ヒルダ・トロスに、ボギーと、すーの秘密を知らされます。
 新聞記者メイ・ダルツェルに取材されて、事件の全貌と謎を語りますが、彼女は別の顔も持っていました。
 いよいよ、ボギーは犯人でないと、確信を深めるバートでしたが、この謎多き事件の裁判が始まってしまいます。犯人は一体誰なのか。
 
 

続きを読む "『モーテル殺人事件』(J.J.サヴェージ 石田善彦/訳 富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年3月12日 (日)

『マタ・ハリの日記』(マーク・アレクサンダー編/秦新二 訳・富士見ロマン文庫)の感想

『マタ・ハリの日記』(マーク・アレクサンダー編/秦新二 訳・富士見ロマン文庫 No.16)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 マタ・ハリは実在した、大物の女性スパイですが、その日記というわけです。果たして、これは官能小説か、ノンフィクションではないかと、ツッコミを入れたくなりますね。
 ところが、序文のマーク・アレクサンダー自身が、ネタばらしをしてくださっており、開いた口がふさがりませぬ。
 これはマタ・ハリによる、日記という形の小説なのか、それとも、ただの妄想の書き流しなのでしょうか。
 どちらにせよ、私が今までに読んだ富士見ロマン文庫作品の中で、もっともおもしろくて魅力的な作品です。
 その理由は、エロのてんこ盛りであること、次に、マタ・ハリの栄光から無残な転落までのジェットコースター人生、彼女と様々な男性達との会話が当意即妙で、おかしささえも感じること、最後にここまで多くの魅力を持ちながら、雑然としておらず、一気に読ませてしまうパワーと展開があることです。

 あらすじとしては、マタ・ハリの経歴やその生涯については、非常に有名なので、省略いたします。日記の表現によりますと、マタ・ハリはインドで踊りを学びましたが、寮の同室者の少女、ラナ・プラから性愛の手ほどきを受けます。他にも、アンツェ、バービーといった少女達の行為も垣間見て、マタ・ハリは大いに影響を受け、自慰をしていたところを叔父に見つかり、いわゆる、いたずらをされてしまいます。修道院でもまた、彼女はヘンリーテ、マリアといった学友と、性愛の知識と実践を行なっていったのでした。
 ところが、結婚した夫のマクレオドは、非情な暴君で、マタ・ハリをはなはだしく消耗させます。加えて、浪費家の夫は大金を得るために、マタ・ハリに売春のようなことを強要するのでした。けれども、資産家のピーターは初めて彼女を大切にし、二人は互いに恋慕の情を抱きます(このあたりは、もっともロマンチックです)。残念ながら、間もなくして、マタ・ハリは彼の最期の報告を知らされるのでした。 

続きを読む "『マタ・ハリの日記』(マーク・アレクサンダー編/秦新二 訳・富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年2月26日 (日)

『背徳のボルジア家 上・下』(マーカス・ヴァン・ヘラー 村杜伸/訳 富士見ロマン文庫)の感想

 富士見ロマン文庫のNo.117、118『背徳のボルジア家 上・下』(マーカス・ヴァン・ヘラー 村杜伸/訳)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 今回は、官能歴史小説です。しかも、私の大好きなルネサンス時代ですから、読んでいて楽しく、ワクワクしました。
 あらすじは、チェーザレ、ルクレツィアの兄弟と、その父親であるロドリーゴ枢機卿(後の教皇アレッサンドロ六世)の愛欲図と、彼らのボルジア家の盛衰をからめた物語です。ボルジア家の三人については、皆、あまりに悪名高いので、私が説明するまでもないでしょう。
 とにかく、表向きは、よく知られている歴史のとおりに展開していきますが、その裏では、チェーザレとルクレツィアの間では兄妹姦が、さらにはロドリーゴとルクレツィアもまた、相姦関係にあって、彼らの敵とも……という、凄絶な色情絵図が描かれています。
 まず、私的にいただけない点を挙げますと、最初の方で、ロドリーゴはルクレツィアを、「チビッコ娼婦」と、心の中で呼んでおり、さらに、説明文では、彼女の尻を「ヒップ」と、表現しています。歴史物において、それらは、ないでしょう。大いに萎えました。
 もう一つ、枢機卿を、「すうきけい」と、ルビがふってあるのですが、間違ってはいないのですけれども、「すうききょう」の方が、すんなり読めと思うのですけどね。

続きを読む "『背徳のボルジア家 上・下』(マーカス・ヴァン・ヘラー 村杜伸/訳 富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年2月19日 (日)

『犯されて』(アタウラー・マルダーン 広瀬順弘/訳 富士見ロマン文庫)の感想

 それでは、富士見ロマン文庫No.20『犯されて』(アタウラー・マルダーン 広瀬順弘/訳)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 刺激的なタイトルですが、原題は『Kama Houri』、あとがきの翻訳者様による説明では、「愛欲の処女神」という意味だそうです。
 残念ながら、原作者については、くわしく述べておられませんが、私はなかなか、前のめりになって読めました。
 主人公はアン・ペンバートンという、1888年8月に享年18歳だった少女で(冒頭は彼女の墓碑銘で始まります)、当時の支配者だったイギリス大佐の長女。舞台は、インド北部のアボタバドからアフガニスタンのカブールにかけて。
 あらすじを申しますと、ある日、アンは窓外で、たくましいアフガニスタン人兵士が上半身を鞭打たれるのを目撃し、異様に興奮してしまいます。彼こそは、ヤクーブ・カーンで、アンの心や人生を大きく揺さぶることになった男性でした。
 まもなく、ヤクーブはアンの馬丁となりますが、乗馬していて障害を越えられなかったアンの失敗に乗じて、乱暴に「犯して」しまいます。アンは屈辱を感じる以上に、ヤクーブのたくましい体、性技に強いインパクトを受けます。同じイギリス人のロビン・マクラウドに求婚されながらも、
人目を避けて逢瀬を続けずにはいられないほどでした。
 しかし、ヤクーブは、どこかへ立ち去ります。懸命に捜すアンを、ロビンが追いすがって来るのですが、理由を知って逆上する彼を、アンは抵抗して殺害してしまいます。ヤクーブは何と、幼い少女と結婚していたのでした。アンとの同居生活も長くないうちに、ロビン殺しの犯人を追っているとのうわさを聞いて、ヤクーブはアンの髪を短く切らせて、兄弟のダウラートと一緒に、逃走していきます。男装したアンは、グーラムという名を名乗り、ヤクーブとダウラートの男色行為を見せつけられたり、ダウラートの愛撫を受けたりしながら、旅を続けます。
 ヤクーブのアンに対する扱いは、だんだんひどくなり、恩人の老族長に彼女を与え、最終的な目的地のカブールでは、売春宿に売り飛ばして行方をくらませてしまいます。
 しかし、アンはイギリス人アーサーから救い出され、ヤクーブは拘束されて、処刑されます。イギリス本国での穏やかな生活を夢見るアンでしたが、帰国目前にして、復讐の魔の手が伸びてきたのでした(冒頭へ続きます)。
 

 

続きを読む "『犯されて』(アタウラー・マルダーン 広瀬順弘/訳 富士見ロマン文庫)の感想"

| | | コメント (0)

2023年2月11日 (土)

富士見ロマン文庫がおもしろい!

 富士見ロマン文庫とは、富士見書房から出版された、海外の官能小説作品群です。
 私の持っている最初の本は、『O嬢の物語』(ポーリーヌ・レアージュ 澁澤龍彦/訳)で、昭和58年発行のものです。
 きっと、リサイクル本屋で買ったと思いますが、「今の本屋の店頭で、見たことないな。変わった本だ」と思いながら、すっかり失念しておりましたが、実家に帰った際にこれを見つけ、興味をそそられて、オンライン本屋などで探してみました。
 この富士見ロマン文庫のアピールポイントは、『マタ・ハリの日記』(マーク・アレクサンダー編 秦新二/訳)の折り返しカバー部分の文章によれば、次のとおり。

 ナウでファッショナブルでエロチックな新しい文庫の誕生

 また、封入された宣伝用小冊子によれば。
 
 へんな目で見ないでください。

 だそうです。
 

続きを読む "富士見ロマン文庫がおもしろい!"

| | | コメント (0)