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2024年6月14日 (金)

『マップス』6巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想

 コミック『マップス』6巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 相変わらず、予想のはるか斜め上を行ってくださるストーリー展開です。完結まで読了しない以上、このドキワク、ハラハラ感は、まぬがれないのでしょうね(うれしい悲鳴!)。
  6巻に掲載されているお話は,次のとおり。

 ACT.51 ニュウ・エイブ七つの試練
 統一編
 ACT.52 旅立ちの前に
 遊撃編
 ACT.53 放たれた針
 ACT.54 牙を持つ翼
 ACT.55 亀裂
 ACT.56 無をいく者たち
 ACT.57 四十億年のプロメテウス
 ACT.58 開かれた箱
 ACT.59 来訪者
 ACT.60 人魚のクリスマス

 簡単に、あらすじを説明いたしましょう。ACT.51は、スペース・パトロール提督になるべく、ニュウ・エイブが受ける試練のお話で、ギャグ成分の多い、番外編っぽい内容です。
 ACT52は、伝承族との戦いのため、宇宙へ旅立つ前のゲンの元に、ジャルナ王女が訪問し、小さな騒動が起こるというもの。
 そして、メインたる「遊撃編」では、星見は地球でゲンの帰りを待ち、ゲンはザザーン達の仲間とともに、出発します。総司令官はザザーンン。リプリムは、小さなラドウと仲良く、マド学院長のヘクススキーをお目付役に。シスター・プテリス(球体状の宇宙服を脱いだ姿は、ほぼチョウのような羽をやした全裸。セクシー)は、ゲンと一緒に。
 ザザーンの指揮下、全艦隊は一度にワープしますが、到着地点に、約三万五千機の艦隊が! 伝承族反乱軍とニードル・コレクションでした。二億機の銀河連合の遊撃隊で圧勝できるはずが、ニードル・コレクションの小型機に翻弄され、ダメージを受け続けます。そこで、リプミラ、シアンのリープ・タイプの出番となりましたけれども、変則的で予想のつかないニードル・コレクションの動きに右往左往させられ、挙句にはエンジンに爆発物をまかれてしまいます。エンジンが爆発すれば、二億機の全艦隊は全滅することに! リプミラはエンジンの切り離しを提案し、ザザーンは承知するものの、そうはさせじと、ニードル・コレクションの頭脳体が侵入してきます。その二人の美少女、ハーザンは野獣のように荒々しく敏捷な動きで、ソフティカは予想外の柔軟さで、そろってリプミラを攻撃してきます。いったん、リプミラは隙をついて、ハーザン、ソフティカを撃退したものの、エンジンの爆発→すさまじい空間波に見舞われ、シアン、リム達も皆、機体ごと、はじき飛ばされてしまいます。リプミラとゲンは、銀河系の外にまで飛んで行ってしまいました。
 ニードル・コレクションの雇い主(というより、支配者っぽい)は、伝承族のギツアート。彼はニードル・コレクションとその仲間の自由と引き換えに、支配下に置いたのです。
 そのようなわけで、銀河系外のリプミラ号(リプミラ、ゲン、プテリス)には、スガラ、二人組のゼルルゼ、光破船団のシアンとヒイには、ハーザン、ソフティカ、水の惑星にたたずむリム、ラドウには、もう一人という感じで戦いが始まります。
 ここで、光破船団のことですが、ヒイは銀河先住民族で、恒星の中に住む、エネルギー生物にして、銀河最初の高等生物。ヒイはその弟と対峙したところ、弟は伝承族と和平を結び、四十億年をすごしてきたと告げます。ヒイは、伝承族が生贄砲を用いれば銀河全体が消し飛ぶと言い、両者は完全対立。小競り合いの間に、ハーザン、ソフティカが、シアンを殺すべく、襲撃。ヒイはシアンをかばい、四十億年の間、伝承族に捕らわれていたため、残り数分となった寿命を、光破船団復活にかけ、シアンはハーザン、ソフティカ両方の船体を一気に破壊して逆転勝利。その経緯を見守っていた弟は心揺さぶられ、自分がキャプテンになると、言います。よって、光破船団が銀河第六軍として参戦することになりましたが、シアンはヒイを思って、ひそかに涙を流します(これは、かなり感動的な場面です)。
 ところで、リプミラ号は、ニードル・コレクションの船体と、銀河系外文明の、全長三十キロメートルの宇宙船と遭遇。切羽詰まったリプミラは、何と謎の巨大宇宙船にアンカーをつけて逃げ、船内に潜入します。そこで出会ったのは、岡本太郎が喜びそうな(?)、比喩できない姿の、巨大生命体? しかも、彼らは原人? 食いつめ者?(リプミラ編はここまで)。
 水の惑星で、リムとラドウは、ヘクススキー教授が呆れるほどに、仲良く遊んでいましたが、水中戦に特化した、バオン・リップが来襲! 少しばかり苦戦するものの、ラドウの助けもあって、勝利します。しかし、喜ぶ間もなく、次の強敵は、復活してニードル・コレクション側に回った強敵、ダード・ライ・ラグン!

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2024年5月27日 (月)

『絢爛たるグランドセーヌ』20巻(Cuvie・秋田書店)の感想

 コミック『絢爛たるグランドセーヌ』20巻(Cuvie・秋田書店)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 20巻もまた、情報量が多いのと、驚きの連続でした。
 一番驚いたのが、ニコルズ先生ことアビゲイル・ニコルズの引退! 奏もエヴリンも大ショックです。
 次に、サマー・パフォーマンスという発表会に、キーラは「ENCOUNTER(エンカウンター)」で、また出場するのですが、奏とエヴリンはソロでなく、群舞! 一度、翔子と踊ったことのある奏はともかく、エヴリンは悪戦苦闘!
 なぜか謎めいた存在である、滝本先生の、過去の一部が判明!
 さらに、大きなテーマとなりそうなのが、ニコルズ先生振付の新作、「パエトーン」!

 簡単に、あらすじを説明いたしましょう。
 一週間の休みが終わって、李紫萱は帰国し、奏は寮へ戻ります。仲間達と再会するや、キーラは、サマー・パフォーマンスで、ENCOUNTERの改訂版を発表することを告げます。けれども、奏とエヴリンは群舞なので、エヴリンは不満そう。
 ニコルズ先生は、モナコで客演するために出発します。彼女が踊るのは、「白鳥の湖」の悪役、「夜の女王」。ネット中継で鑑賞した皆は、その美しい演技に賛嘆します。見終わって興奮冷めやらぬ中、クラスメイトが、ニコルズ先生引退の電撃的ニュースを知らせたのでした。ショックのあまり、寝込むエヴリン、茫然自失の奏。同じ舞台に立てなかったことを、二人とも、残念がるのでした。
 もう一つのニコルズ先生に関するニュースは、ギリシャ神話をもとにした新作、「パエトーン」の振付を担当すること。そして、サマー・パフォーマンスの後で生徒達を選考し、該当者は、ロイヤル・オペラ・ハウスで踊れるという、夢のような知らせ。奏はもちろんのこと、生徒達全員の心が燃え、エヴリンは、「絶対に選ばれてみせる 相手が奏でも 誰にも譲らない」と、奏に宣告します。
「パエトーン」選考の知らせで、皆の熱意が高まった後、奏は昼食時に、やや年配の女性、トルスタヤ先生へ、自分が滝本伸子先生に師事していたと言うと、先生は、「リューダの教え子なの?」と、驚きました。加えて、トルスタヤ先生は、滝本先生の父である、レフ・イリイチェフについても教えてくれました。
 
 

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2024年5月25日 (土)

『絢爛たるグランドセーヌ』19巻(Cuvie・秋田書店)の感想

 コミック『絢爛たるグランドセーヌ』19巻(Cuvie・秋田書店)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 19巻は、学内振付コンクール決選の模様と結果、加えて、今までのバレエ漫画であまり言及されなかった、極めて切実な問題が取り上げられています。今まで、奏は順風満帆に夢に向かって進んでいる感じでしたが、山あり谷ありの道は避けられないようです。

 あらすじを簡単に説明いたしましょう。
 振付コンクール決選では、7年生のズーイが出場する「FLOWERS(フラワーズ)」、トビーの演出する「TRIANGLE(トライアングル)」と、個性的かつ見応えのある作品が現れます。まるで、YAGPのようだと言うエヴリンに、奏も同意し、見ているうちに影響されまいと、目をふさぎます。それでも、奏はエヴリン達とともに、「ENCOUNTER(エンカウンター)」を踊りきりました。次に、奏は、七海の踊りを初めて見ますが、レベルこそ高いのに、やはり、楽しそうに感じられません。
 審査の結果は、TRIANGLEとENCOUNTERの同時受賞。奏と仲間達は、大喜び。その後、奏は、練習に励む七海と会います。七海は、パートナーと充分に練習ができず、英語が苦手なので、一人きりで練習していたと、反省して打ち明けます。対する奏は、七海の万全モードの踊りが見たいと、言うのでした。
 それから、エヴリンが読んだマーゴ・フォンティンの自伝のこと、七海が孤高の人として、皆の間で有名であること、加えて、再び練習を始めた七海は、かなりレベルアップしていました。ニコルズ先生の存在もあり、ロイヤルがバレエ上達に最上の環境であると、奏は感じ入って、校長にスカラシップの相談をします。校長は、保護者と相談させてほしいと、答えるのでした。
 さくら、翔子の家庭は、金銭面の問題を無事にクリアしているようです。ドイツ留学中の絵麻は、相変わらず、振付を完全に覚えるのが得意ですが、体に負担をかけない、自分なりの練習に励むのでした。
 ニコルズ先生の個人レッスンを受けた後、奏は、先生から、かつて、ロイヤル・バレエ・スクールからロイヤル・バレエ団へ入れなかった、苦い思い出を打ち明けられます。しなくてもいい回り道をせずにすむよう、「あなたは私が導くよ」と、先生は言います。
 もしや、ニコルズ先生は引退するのではと、危ぶむうちに、ハーフタイムの休みが来て、仲間達は帰国し、奏はオープンクラスを受けます。そこへ、何とYAGPで知り合った李紫萱が、短期講習生として、やって来ます。また、行動を共にする咲希は、ロンドンで、バレエの指導を続けるべく、就職を目指すと、言います。変わらぬテンションの高さで、レッスンに熱中する紫萱。奏も、彼女らに大いに感銘を受けるのでした。



 

 

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2024年5月10日 (金)

『新九郎、奔る!』16巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想

 コミック『新九郎、奔る!』16巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 何人かの重要人物が、思いがけない行動をとる。そんな嵐の前の静けさといった感じがする、読後感でした。

 あらすじを簡単に説明いたしますと、武装した新九郎と家来衆は、力尽くで元代官の追い出しに成功します。けれども、新九郎は、甥の龍王丸への家督譲渡に、さらに三ヶ月の猶予を与えました。その間に、将軍の足利義尚が六角高頼討伐に出陣します。緊張する小鹿新五郎側でしたが、膠着状態を改善すべく、新五郎の妻のむめ、さらには甥の竹若が新九郎らの元にやって来て、人質を志願し、滞在することになりました。
 一方、おどおどしてばかりいると思われていた龍王丸でしたが、何と、新五郎と直接会ってみたいと、新九郎に申し出ます。そこで、十一月六日、得願寺で会談となります。対面した新五郎は、龍王丸を無能ではないと判断します。

 新五郎のやつれように、驚く新九郎。龍王丸は新五郎へ、父のように自分を支えてほしい、と言います。龍王丸が暗愚でないことを察した新五郎は、館に帰りますが、しばらくして体調が悪化し、床に伏してしまいます。重臣の福島修理亮は、新九郎らに一服盛られた可能性を示唆し、孫五郎はそれを信じ込んで激怒するのでした。
また、新九郎は、今川家家督を孫五郎が注ぐと聞き及んで、許し難い約束違反と判断し、家来衆と軍議を開きます。福島も、孫五郎を総大将に当てて、戦の準備を始めます。さらに、来訪してきた、新九郎側の重臣、堀越源五郎を斬首し、両者の対立は避けられなくなりました。
やむなく、病の身をおして、甲冑をまとう新五郎。龍王丸らの座す丸子へ攻め寄せるものの、守りが固くて破れない?
武装した新九郎は、ひそかに清水の知行と会っておりました。この戦の行方と、新九郎の戦略とは?

 

 


 
 

 

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2024年4月 7日 (日)

『怪少年ジュン【完全版】+シンゴ』(桑田次郎・マンガショップ)の感想(追記)

 コミック『怪少年ジュン【完全版】+シンゴ』(桑田次郎・マンガショップ)の感想の追記です。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

『シンゴ』の方は、昨日に記したとおり、作者様の画力は抜群なのですけれども、ストーリー展開が、あっさりした感じで、少し残念です。巻末に紹介されている、いくつかの作品群を見ますと、原作者付きの方がいい作品を描ける方なのかもしれませぬ。
 ところが、『怪少年ジュン』は、空手の達人からインベーダー、異星人の女性まで、多くを敵に回し、何度も土壇場に追い詰められては負傷し(この言動と表情がまた、エロいのですわ)、死に物狂いで超能力を発動させます。この緊迫感が、実によろしい。
 ジュンは前髪が長くて片目が隠れがちの、美少年(私には二十代前半に見えるのですけど)で、不良仲間がオケラ、ゴジラ、ガリ鉄という三人です。が、彼ら全員、ジュンの超能力を察しておらず、第3話では、「兄貴は頭がおかしい」と、怪しむだけ。着物を着た上品そうな母親と、ジュンは真っ向から反抗していないものの、仲はよくない様子。不良少年というと、仲間と好き放題をやって遊ぶ、勉強ができないというのが一般的なイメージでしょうが、ジュンは、孤立していて知能が高い(外見からして、性格こそ悪そうながら、頭は良さそう)、実にらしくないタイプです。
 警察もまた、ジュンをただの不良少年としか、みなしていませんし、要するに、ツッコミどころが、いっぱいあるわけですよ。
 もしや、この作品のテーマは、同時期か、あるいは後の、『デスハンター』に受け継がれたのではないかと、私は予想しております。
「そうか、未完の作品か、惜しいなあ……」と、通常の私なら、あきらめるところなのですが。
 私、この作品を、二次創作として、ノベライズしてみたくなりました。
 そのくらい、ジュンは魅力に満ちたキャラクターです。
 いつできるか、どういうお話になるか、何しろ遅筆なので、とてもはっきりと申し上げられませんが、pixivにアップするでしょうから、もし興味がおありの方がいらっしゃいましたら、のぞいてみてください。
 本当に、とんでもない感想ですね。しかし、いくつものエピソードの萌芽を含んだ、すぐれた作品だと、私は思っております。やはり、お勧めいたします。それでは。

 

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2024年4月 6日 (土)

『怪少年ジュン【完全版】+シンゴ』(桑田次郎・マンガショップ)の感想

 コミック『怪少年ジュン【完全版】+シンゴ』(桑田次郎・マンガショップ)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 今回は、表紙イラストの、くわえ煙草で斜にかまえたジュンの風貌に、私はドはまりしてしまい、むさぼり読んでしまいました。よって、いつもにも増して腐女子的発言や表現を行なうかもしれません。すみませぬ。
 作者様は8マン(未読)で有名な方ですね。収録されているのは、単行本未収録の続編2話を含んでいる『怪少年ジュン【完全版】』と『シンゴ』の、まったく別の2作品です。
 残念ながら、いただけない点があります。『怪少年ジュン』は続編を加えても、やはり未完のようです。『シンゴ』は一応完結していますが、「え、それだけ?」と、言いたくなるような呆気なさで、もしかしたら未完なのかもしれません。だから、きっちり完結した作品をお好みの方は、お勧めできませぬ。
 しかしながら、作者様の画力の高さは、本当にお見事といえます。

 簡単に、あらすじをご紹介いたします。
『怪少年ジュン』第1話は、不良少年ジュンは、細身ながらケンカが強く、パチンコも負け知らずですが、誰もその秘密がわかりません。あるバーで、ジュンは謎めいた女性と出会い、突然、彼女の服が引き裂けたことで、チカンあつかいされますが、証拠がないために釈放されます。一人になったジュンを、なぜか彼女が車で追いかけたり、仲間の幼女ともども、不気味な団地に誘います。彼女と幼女の正体は異星人で、地球の人間が宇宙にとって危険な存在だから排除しようとしていたのでした。幼女はジュンを本気で殺そうとしますが、彼女はためらいます。異星人と狂人達によって、ジュンは死の危険にさらされる度、サイコキネシス、テレパシーなどの超能力が発動して、幼女を倒しますが、あの女性は、ジュンこそが地球人を助けられると言い残して、姿を消します。団地に放火したと誤解され、精神病院に入院させられたジュンは、自分の使命に目覚め、ひそかに病院を脱出します。
 追加分の第2話「透明インベーダー」、疲れを癒すため、黒竹島へやって来たジュンは、ヒッピーのような若者達と島の少女、タマミと知り合いますが、彼らが会話するユカという女性の、声も姿も感じられません。ジュンと異星人の超能力対決になりますが、この異星人は、地球人を憎んでいませんでした。
 第3話「幼女はインベーダー」、不良仲間と遊園地へやって来たジュンでしたが、しまのリボンをつけた幼女のテレパシーに引かれ、宇宙館に入ります。ところが、そこがインベーダーのわな。怪物や巨大な岩のイメージを撃退し、ジュンは負傷しながらも宇宙館を破壊しますが、仲間も幼女も誰一人、インベーダーにあやつられていたことを自覚していませんでした。
『シンゴ』は、宇宙飛行士のハヤブサ シンゴは、大流星の引力から必死で生還しますが、特殊な放射能を浴びたせいか、驚異的な回復力と運動能力を身につけてしまいます。恩師のイズミ博士を、コンドル同盟という死の商人が誘拐しますが、シンゴは車同様のスピードで走り、弾丸を浴びても死なず、激怒すると巨大な炎のような熱戦を発するようになります。怪物化する自分に悩みながらも、やむを得ず、シンゴはその能力を使ってイズミ博士を救出し、コンドル同盟の島を爆発させます。しかし、全身のエネルギーを放出したシンゴは……。





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2024年4月 1日 (月)

『マップス』5巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想

 コミック『マップス』5巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

『マップス』は、お話がそろそろ、折り返し点に差し掛かっているのですけれども、ハイテンションで、驚き桃の木の展開のまま、突っ走ってくれています。私としては、感謝感激、有頂天です。
5巻に掲載されているお話は、次のとおり。
 
 青き円卓編
 ACT.41  リプミラVSラドウ
 ACT.42  シアンVS伝承族
 ACT.43  燃える円卓
 ACT.44  伝説の日
 
 統一編
 ACT.45  もろもろの事情
 ACT.46  真・銀河統一会議
 ACT.47  伝説は誰も選ばない
 ACT.48  膨張する首
 ACT.49  極点の炎
   ACT.50  そして新たなる敵、新たなる…

 簡単に、あらすじを説明いたしましょう。
「青き円卓編」では、リプミラ&リムVSラドウ&ダイン、シアンVSアマニ・オーダックと、二手に分かれて、戦いが始まります。前者においては、ラドウの戦闘能力の高さと、高速の船体再生能力に押される一方、戦い慣れていないリムはピンチになりかけ、リプミラ達は圧倒的に不利。が、リムの姿に赤子の姿をオーバーラップさせたダインは、迷いだします。勝つために手段を選ばないラドウは、そんなダインの船体を盾として利用し、「私を倒したければ、ダインを撃ち殺せ」と、リプミラに告げます。やはり、どうしても撃てないリプミラ。ダインは、自分が利用されているだけだったと悟り、激怒。苦悩するリプミラでしたが、ラドウの油断をついて、地球の海の波による反射を利用し、多方面からラドウの船体を攻撃、一時的に戦闘停止に追いこみます。
 援軍を望めない状態で、シアンはアマニの内部に突入します。アマニは攻撃を開始し、シアンは船体の、エネルギー反射能力で防ごうとしますが、あべこべに、アマニの五十億年のキャリアによる特殊ビームで、外装を通過され、ダメージを受けてしまいます。連続して打撃も受け、シアンの船体は、アマニに捕らえられるのでした。そんな絶体絶命の窮地に、地球付近には、スペース・パトロールのエイブ、リングロドの主、宇宙商人ガッハとその艦隊が到着します。驚くアマニの一瞬の隙をねらい、シアンは船体を自爆させて、新たな姿になり、外部にいるエイブ、ガッハと同時にアマニを撃ち、形勢を逆転させます(このあたり、とてもかっこいい!)。
 また、リプミラVSラドウ。地球上で、ラドウ艦は再生を開始しますけれども、死の恐怖を演出するための間合いを取っています。リプミラはゲンと離れて、生贄砲の中枢を破壊する作戦に出ようとしますが、頭脳体同士の戦いになっても、ラドウは圧倒的に強い! しかも、けん引ビームを放って、アマニを激突させようとします。
 アマニはうろたえるものの、ガタリオンは、生贄砲となって死ねと、言い放ちます。連合軍はいっせいにアマニを攻撃して破壊を進める一方、動けなくなったシアンを、何者かが助けます。アマニの地球激突がせまりつつある間、ラドウは、リプミラへの恨みを語ります。海賊カリオンは、十万基のリープタイプの能力統合者だったラドウでなく、実験体のリプミラを選んだためでした。加えて、ラドウはガタリオンに伝承族の遺伝子を与えられたために、異様に強いわけです。経緯を知ったダインは、自分がリプミラと憎み合うように仕組まれたことを悟り、激怒してラドウを襲撃しますが、逆にひどく負傷させられます。それでも、ラドウの損壊でけん引ビームが途切れた瞬間、リプミラは、リプリム号を借り受け、その外部からの衝撃をエネルギーに変換する時空振動エンジンの力によって、ラドウのパワーをすべて彼女自身にはね返します。最後に、リプミラが攻撃し、ラドウは爆散。連合軍と地球の人々は、勝った、助かったと、喜び合います。




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2024年3月20日 (水)

『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』(結城アオ・彗星社)の感想

 コミック『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』(結城アオ・彗星社)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 巻数の表示がありませんが、こちらは事実上1巻で、確か、2巻も発売されていたかと、思います。
 この本を選んだきっかけは、行きつけのスポーツクラブ近くの本屋さんに置いていたからです。まあ、スマホの広告に時々上がっていましたから、気になっておりました。
 ずっと、プライベートで辛いことがあったので、三角関係ものは、しばらくお休みして、王道っぽい恋愛(ボーイズラブですが)を読みたくなったのが、きっかけです。
 予想したよりも、楽しめました。

 あらすじとしては、今流行の、異世界転生もの。日本人らしい、出版社の営業担当の青年が、事故で転生した先が、何と、推していた小説「銀の王子と聖なる花嫁」の舞台。スパダリな銀の王子、アレク・レイ・ガルシアムに、ヒロインのリリィ・フィリップスと、まばゆい世界ながらも、彼自身は、リリィの幼なじみで、断罪されて国外追放される運命の、当て馬キャラ、ロニール・グラヴィス。
 アレクとリリィに関わるまいと、逃げ回るロニールですが、なぜか、同席になったり、魔法動物から助けてもらったりと、アレクと一緒になってしまいます。
 王室舞踏会の日、ロニールは酔っ払ったリリィを介抱していたところ、アレクに見つかって、詰問されます。咄嗟に、ロニールは避けようとして、惚れ薬を投げてしまい、それが当たったアレクは、君が好きだと、告白し、以前にもまして、積極的に(エロく!)せまるようになりました。
 アレクのスパダリぶりに、あこがれる一方、断罪はされたくないロニールは、懸命に策を練るのですが、なぜか空回り。しかも、アレクかリリィをねらう、正体不明の下手人か組織がいるらしく、アレクは命の危機にさらされます。必死になったロニールは、初めて? 不思議な魔法を発動させ、アレクを救いますが、それは伝説の「聖なる花嫁」の力らしく?

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2024年3月 9日 (土)

『マップス』4巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想

 コミック『マップス』4巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 またもや、想像のななめ上を行ってくれました! ダードが強い! リプミラがまた、別の意味で強い! 最強の伝承族が現われ、とても勝てそうにない! そもそも、ラドウ自体が超絶に強い! と、私の脳内でパワーインフレを起こしてしまいそうです(うれしい悲鳴)。
 4巻に掲載されているお話は、次のとおり。
 
 龍のとりこ編
 ACT.30  龍の末裔
 ACT.31  “とらわれの姫”暴れる
 ACT.32  銀河に何が起こったか
 ACT.33  正しい選択
 ACT.34  狂龍、吼える
 ACT.35  龍の穴

 帰還編
 ACT.36  幕間は長くない
 ACT.37  配役は変わった
 ACT.38  うごめく者たち

 青き円卓編
 ACT.39  嵐の前
 ACT.40  断頭台の上の円卓

 まず、「龍のとりこ編」の続きのあらすじから、参ります。
 ダードがリプミラを連れて到着したのは、未確認宙域にある、大勢のビメイダー達が集まっている星。そこでは、ダードは自然発生人(ナチュラリアン)からの解放者として、英雄視されています。側近の女性、オルシスが、無意味な海賊行為と戦闘をやめてほしいと、忠告しても、聞く耳を持ちません。
 ダードは、狂戦士、龍の一族と恐れられるライ族の、最後の一人であり、一族を滅ぼした張本人でした。リプミラの攻撃力を用心して、全裸にしてしまいますが、彼女は後ろ手に拘束された状態から、堂々と反撃開始。ダードの部下すべてを撃退し、彼と対峙します。
 一方、ゲンはリプミラを捜しており、ザザーンも、船団をひきいて駆けつけましたが、突然、ある重要情報を受けて、救出を断念します。それというのも、47時間前、惑星ドドーに各国高官らが集結していた時、伝承族の長、神帝ブゥアーが、「一年後、銀河を生贄砲として使用する」と、宣告してきたのです。“十匹の魔物(マップス)”が、青き円卓につどいし時という、伝説が実現するのか。そうさせじとする、ドドー側と、ブゥアーの声に触発された未確認宙域軍。青き円卓にて、両軍の激突を止められるのは、ダイナック・ゲンしかおらず、リプミラを置いて、即刻、遠距離ワープをしなければ、円卓に到着できないからでした。ザザーン、シアンは、リプミラをあきらめるように言うのですけれども、ゲンにはできません。ザザーンは、責任放棄と激怒して、艦隊ともども去ってしまいました。
 ダードとリプミラの戦いは、一進一退の攻防を続けていますが、船体が傷ついている分、リプミラがやや不利。ダードにダメージを負わせることはできても、勝ちになりません。やっと、ゲンが合流したものの、何と、ダインが戦いの場に乱入し、同化能力を持つ船体によって、ダードのそれを攻撃します。けれども、ダードは、中性子を出現させて吸収し、逆にダインを敗退させます。彼は勢いに乗じて、ビメイダーの星を破壊し尽くすのでした。
 一方、傷ついたリプミラに代わって、リプミラ号を操縦するゲンですが、ダードに対抗できず、何度もピンチになります。けれども、ビメイダー達が立ち去る際に、リプミラ号にエネルギーを充填してくれたのでした。最後の手段を使うべきか、迷うゲンに、リプミラは寄り添い、励まします。ゲンは決心し、ダードへ、全兵装一斉発射を行ない、その船体を破壊して勝利。しかしながら、力を使い尽くしたリプミラ号が、中性子星に吸いこまれていきます。ダードは最後の力をふり絞って、中性子星をブラックホールに変え、“空間のつなぎ目(特異点)”に案内します。さらに、五つのブラックホールをつないで、銀河を横断するハイウェイとし、リプミラ号を誘導した後、どこへともなく、姿を消します。リプミラは嘆きますが、ゲンに声をかけられて、きっぱりと、顔を上げるのでした。
「帰還編」は、伝説が“青き円卓”と呼んだ地球へ、ゲンとリプミラが帰還の途中、宇宙を飛ぶ空間生物によって、赤子を押しつけられてしまいます。仕方なく、ゲンは、となりの恒星系まで立ち寄ることに決めました。
 一方、ザザーンひきいる二万人の部隊とリム、シアン、星見も、地球に向かっていました。宴会ばかりしていますが、星見は、惑星ドドーでは珍しい男性、ウディナ・ブイアと知り合います。
 のん気にかまえていた、ゲンとリプミラでしたが、何と、ダインが船内に侵入し、リプミラを眠らせ、ある星へ到着したゲンをもねらってきます。その星の原住民に襲われかけるのですけれども、リプミラが皆を救出します。赤子になつかれて、ダインの心に何かが芽生えます。が、十万機のリープタイプの中から、リプミラと奇跡的に同じ外見を持ち、彼女の屈託のなさを受け入れられない過去を持つダインは、一対一の勝負を仕掛けます。けれども、一瞬で、リプミラの勝利。
 屈辱にまみれたダインは、ラドウの元へおもむき、新たな船体を望みますが、ラドウは嘲笑。ダインは愕然とします。
 一方、ガタリオンは、伝承族の評議会員のニブーから、反乱とみなされ、攻撃されます。しかし、ガタリオンは余裕の態度でラドウを差し向けます。そのラドウは、伝承族の遺伝子を持っており、ニブーを倒します。ガタリオンは、“青き円卓”の破壊をもって、反乱の幕をおとすと、宣言するのでした。




 







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2024年3月 1日 (金)

『マップス』3巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想

 コミック『マップス』3巻(長谷川裕一・メディアファクトリー)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 心臓をぶち抜かれて死んだはずのゲンが、生き返って戻って来た、という、2巻の終わりの衝撃の展開から、3巻が始まります。
 ラドウやあの宿敵との戦い、ちょっとギャグ回、伝承族とは別の強敵が現る! と、3巻も息つく間もない、パワフルなお話です。
 収録作品は、次のとおり。

 六人の幽霊船編
 ACT.19 黒い炎
 ACT.20 眠る記憶の間で

 放浪編
 ACT.21 銀河をつかむ男
 ACT.22 暗殺者
 ACT.23 罠
 ACT.24 溝
 ACT.25 両天秤
 ACT.26 星見ちゃん、気をつけて

 龍のとりこ編
 ACT.27 このましからざる再会
 ACT.28 イヴから生まれたアダム

 では、あらすじを説明いたします。
「六人の幽霊船編」の続き。爆発の衝撃で、レインがラドウのコントロールから自由になり、本来の彼女に戻ります。シアンもまた、ラドウを不審に感じて離反。ダインは逃走し、ラドウVSリプミラ&リムの戦いに。ラドウは、惑星をも破壊する最大の武器、星の涙(スター・ティア)をレインごと発射します。星の中心に突入するリプミラは、レインと接するうちに、彼女の記憶の中にいた記憶である、亡き宇宙海賊カリオンの姿と出会います。そこで、リプミラは彼と語って、六人姉妹だった頃の最古の思い出、カリオンとの出会いを思い出すのでした。
 奮起したリプミラは、リプミラ号で脱出、ゲンやリムも苦戦していたラドウを、星の涙によって逆襲し、彼方へ吹き飛ばします。けれども、特にかよわいレインは再生できず、リプミラに抱かれて死亡(結構悲しい場面でした)。
「放浪編」、ゲンとリプミラ達は、ザザーンとともに惑星ドドーに向かい、星見と再会しますが、星見はゲンの左胸の大きな傷あとに驚き、問い詰めます。
 ようやく、ゲンは、惑星リングロドの意志たる「オヤジ」によって、数光年先に転送、粒子レベルに分解された後、再構築されて助かったのだと、種明かしをしたのでした。
 ドドーでは、大勢の各国大使が集まっており、ゲンは到着早々、彼が銀河の伝説の英雄、ダイナックであるのか、また、“十匹の魔物”、“七つの軍団”について質問されます。ゲンは、自分がダイナックであると肯定し、会場は大いに沸き立ちました。
 しかし、ゲンは肝心なことを話していなかったのです。自分がダイナックになること自体、伝承族の計画。伝承族は銀河が統一されて、皆が意気上がった後で、その希望を打ち砕き、恐怖、怨念、絶望を、銀河砲の破壊力に変換するのが、真の狙いでした。
 ここで、惑星ザザーンの指導者の一人、アババは、「伝承族のワナであるなら、銀河は統一しない方がよい」と断定して、ゲンとリプミラを攻撃してきますが、船体もろとも髪型までリニューアルしたシアンが加勢して、ゲン、リプミラ、シアン、リム、エイブ、星見ら一行は無事に脱出しました。
 商売をするかたわら、“さまよれる星人”の残り2枚の星図を探すゲン達ですが、惑星ドドーとつき合いのあるテュリオム通商圏とは別の、未確認宙域の探査を始めます。が、メザラル星のビメイダー・ハンター、ゾロンという、飛び回る数千の手を持つ傭兵によって船内に侵入され、リムが拉致され、船も奪われてしまいます。
 ゾロンの雇い主が、ガッハ・カラカラ(またか!)。彼はリムと船を引き換えに星図を渡すよう、“龍の肋骨”という無人観測衛星まで来いと、命じます。そこで、ゲンは皆を危険に巻き込まないため、単独で向かい、彼の独断行動を予測したリプミラとシアンが、後を追うのでした。
“龍の肋骨”では、ゲンはガッハの数々のトラップに、リプミラとシアンは、ゾロンの、飛行する無数の手足の攻撃に大苦戦。リプミラは、ゾロンが蜂に似た生命体で、体を統一する女王首を探し、それが“フェロモン”によって手足をあやつっていることを察知して反撃、勝利しました。
 しかし、“龍の肋骨”は、リプミラ号らの船体の重みで、太陽へ落下する危険が生じてしまいます。これもまた、ガッハの罠。ガッハは、石のような生き物であるケイ素生物で、大昔から、炭素系生物の他惑星生命体によって、ロボット代わりに酷使され、使い捨てにされてきた、その恨みを晴らすため、死の商人になったのですが、彼らカミオ星人を支援するゲンを受け入れられず、やり場のない怒りを向けた、というわけでした。
 そんなガッハと、ゲンは、ついに対峙します。星図を渡すゲン。とらわれているリムは、実は爆弾。緊張の走る中、エイブと星見が、テレポートで出現し、爆発の衝撃から、ガッハの部下、ロジュルが身を挺して皆を守りますけれども、ガッハは、あくまで憎悪を向け続けます。なぜなら、星図は、惑星リングロドから、仲間の命を犠牲にして譲り受けたものだから。が、同じく、リングロドによって並外れたパワーを手に入れたゲンは、ガッハの攻撃をはねのけます。さらに、壁の破れ目から宇宙空間へ、空気が猛烈な勢いで吸い出されていき、ガッハは自棄になって死ぬつもりでいましたけれども、ゲンは、星見に続いて、ガッハ、ロジュルまでも救います。ゲンが力尽きた瞬間、リプミラ達によって助けられます。ガッハは敗北を認め、ゲンに星図を譲ったのでした。
 次は、ツキメの生まれ故郷である超高重力惑星ジャンバで、星見は何と、彼に求婚されます。反対する一派と、リプミラ達も交えて大騒動になりますが、星見は危ないところをゲンに助けられます。本命はリプミラですけれども、リムも好いていますし、モテモテですな、ゲン。
「龍のとりこ編」、ゲン一行は、ザザーンと合流します。ザザーンの仲間に、ダインが加わっており、驚く一同。ザザーンは、味方だと言い張り、惑星ヨッペへ案内します。そこは、ワインの海で満たされており、皆は酔っぱらってしまいますが、リプミラは何者かの接近を察知します。相手は、ダード・ライ・ラグンという青年。240年前にリプミラと出会い、彼女が誘いこんだ中性子星団の重力結界を破り、到来したのでした。
 ダードもまたビメイダー。しかしながら、ライ族がリプミラのデータや遺伝子を複製し、宇宙船のつがいとして、“男”に変化させたもの。
 互いに進化する船になろう、二つの能力をあわせ持つ子孫を造ろうと、ダードは提案しますが、リプミラは当然拒絶、争いになります。リプミラは、星の涙で一気に片を付けるつもりでしたが、ダードの船体は巨大な龍。しかも、たやすく星の涙を受け止め、逆にヨッペへ落下せせると脅迫します。やむなく、リプミラは従い、ダードにとらわれの身となります。
 けれども、ダードは、約束を守るつもりなぞ、ありませんでした。彼は五千機の海賊船で、リプミラの仲間を殲滅するつもりでいたのです。シアンとザザーンは果敢に迎撃するも、数が多くて、手が回り切れません。船体ごと、ダードに連れ去られるリプミラ。そのダードの巨大な船体に、ゲンはしがみつき、もろともに宇宙へ……。

 

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