書籍・雑誌

2021年5月 5日 (水)

「すごい『お清め』」(中井耀香・KADOKAWA)の感想

「すごい『お清め』」(中井耀香・KADOKAWA)の感想の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますが、第5章は購入して調べないと、理解し辛いと思います。
 内容は、タイトルのとおり。では、もうすっかり定番化した、断捨離かといいますと、もう少し深い内容です。何しろ、サブタイトルが、「神様があなたのそばにやってくる」ですから。
 作者様のプロフィールを見ますと、古神道数秘術家だそうで、そういう中味なのです。
 ただ、私の持っている本が、2015年10月発行と、古いっちゃ古いので、もしかしたら、最新版には、加筆修正などが、あるかもしれませぬ。私がうっかり収納場所を忘れていたため、今頃に読んで、感想をアップしております。本さん、作者様、ごめんなさい。
 たぶん、購入のきっかけは、私が掃除&整理下手かつ苦手で、それを何とかしたかったからであろうと、思われます。
 実際、この本には具体的な掃除のコツは、さほどありません。けれども、サブタイトルどおりには説明されています。断捨離しなくては、と思いつつも、捨てることに罪悪感を覚える方には、この本は、精神的バックアップの役割を果たしてくれるでしょう。

 

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2021年4月12日 (月)

『2021年最新版 橘さくらの「運命日」占い』(集英社)の感想

『2021年最新版 橘さくらの「運命日」占い』(集英社)の感想を申します。ネタバレがありますので、ご注意ください。

 祝! 集英社版復活! 装丁やイラストも、二色刷り(恐らく)のシンプルイズベストで、格段に見やすくなりました。
 あとは、家族の運命日を調べるために、牡牛座は蠍座はと、ページを探すのが少し手間なので、インデックスシールを貼っていただくことをお勧めします。もちろん、手間じゃない、平気という方もいらっしゃるでしょう。
 残りは、運命の変わり目を具体的日付でお伝えしていること、作者様独特の語り口調(穏やかながらも、ビシッと。控えめながらも、「○○に注意」と、辛口アドバイスもあり)さえクリアできれば、実用的かつ、読み物としても、とても楽しい占い本だと思います。

 さて、私の星座に関してですが。
 いつも、作者様の指摘には驚かされていますが、今回も驚天動地でした。
 なぜなら、まったく私の予想しなかった事物、アクションをお勧めされていますから!
 初めて読んだ時の、獅子座の運気アップアクションほど難しくはないにせよ、かなり困難なのでは?
……と思う一方、「おもしろそうだな! はずれたら、来年は買わないだけのことだし、やってみようか!」という気持ちの方がまさって、ぎこちないながらも、やる、でしょう。いや、やります。やりたいです。
 こういうところが、わが星座のらしい部分でしょうかね。
 占い本に興味のある方にお勧めです。それでは。

 

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2020年10月25日 (日)

『魔法おしえます』(奥田継夫・作 米倉斉加年・絵 偕成社)の感想

 絵本『魔法おしえます』(奥田継夫・作 米倉斉加年・絵 偕成社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちらは、ボローニア国際児童図書展グラフィック賞大賞を受けた、名作童話だそうです。
 読後感は、『はらべこあおむし』を読んだ時と、似ていましたね。最初は、「え、これだけ? オチは、あった?」と、思っていたのですが、しばらくして、お話や絵の良さや魅力が、じわじわ来ましたね。
 ゆえに、お勧めしたい、ところですが、ハードルは、米倉斉加年の独特の絵ですかね。絵本だからか、あのエロさと不気味さは封印されていますが、あごがしゃくれていて、もじゃもじゃの長髪で、面長で痩せた、あのレギュラーキャラ的な、不可解おじいさん(このお話では、魔法使い)は、ちゃんと登場しています。一方、子供達はとても愛らしいですし、魚の絵は、図鑑に転用できるのではないかと思うほどリアル。
 本当に、読めば読むほど、味のある絵本ですわ。

 あらすじとしては、小学生であろう伸一は、魔法使いと名乗るおじいさんと知り合い、不思議な現象を見聞します。てる美ちゃん他の友達も加え、皆は魚の魔法に夢中になります。魔法使いは、「大人に魔法のことを言うな」とだけ約束させて、子供達に魔法を教えるのですが、伸一の父さんや母さんに知られてしまい、魔法は消えてしまいます。と、思いきや、不思議な別の魔法が現われたのでした。
 ほのぼのと、心が温かくなります。伸一の両親や大人達は、意地悪なだけでなく、ちゃんと子供達のことを思っていました。
 ならば、魔法使いの目的は何だったのでしょう? 彼はこうなることを、すべて見越していたのでしょうか。それとも、ほんの気まぐれで魔法を教えたのかも。うーん……。
 できれば、手元に置いて、何度でも読み返したくなる内容です。それでは。

 

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2020年10月 9日 (金)

『象は死刑』(別役実 挿画:米倉斉加年)の感想

 書籍『象は死刑』(別役実 挿画:米倉斉加年)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 この本には、表題作他、「電車も病気あなたも病気」「地下鉄」の2編が収められています。1973年9月第刷発行で、こちらは1977年9月の新装版第1刷です。まあ、古いっちゃ古いのですが、私が米倉斉加年ファンなので、ミーハー的に購入して読みました。
 それで、あらすじをご紹介したいところですが、今回はパス。すみませんが、手抜きではありませぬ。多大の語彙とイメージの波に押し寄せられ、脳内がアップアップです。ここで、無理にあらすじを書いたら、誤解を招いてしまうでしょう。
 それでも、私は、わからないなりに、不思議と楽しく読了できました。それが、この作品集の魅力と申しましょうか。
 少なくとも、起承転結がはっきりして、謎解きがパーフェクトに出来ている、というタイプの作品ではないようです。
 ジャンル的には、エロ・グロ系ダークファンタジーでしょうね。表紙絵もそうですが、米倉斉加年の緻密にして不気味な(加えて、エロい。子供向けではありませぬ)イラストが、ドンピシャに合っていて、ムードを盛り上げてくれます。
「象は死刑」で、いきなり、戦争犠牲者というか、病気の人を揶揄するような場面が出てきて、ギョッとしました。1970年代は、大らかだったということでしょうか。今なら、たぶん、この表現は無理だと思います。
 そう、流血や下品っぽい場面の多いダークファンタジーですが、現代(厳密には1970年代ですが)を痛烈に風刺しているらしき表現が多いです。「そうだよね、こんなことってあるよなあ」と、苦笑していたら、自分もまた、そのうちの一人ではないかと気づいて、思わず身震いしてしまいました。
 断片的なイメージはあっても、全体像がつかみにくい。これは、私の頭が悪いだけなのかもしれませぬ(何人かの人は、大きくうなずくでしょうね)。
 グロテスク、でも何か心惹かれる。こういうファンタジー、小説における表現方法もありなのだなあと、感心しました。いつか再読したら、また印象が変わるかもしれませぬ。すべての方にお勧めはできませんが、風変わりな作品をお好みの方にお勧めです。それでは。

 

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2020年6月28日 (日)

『たんときれいに召し上がれ 美食文学精選』(津原泰水 編・芸術新聞社)の感想

 書籍『たんときれいに召し上がれ 美食文学精選』(津原泰水 編・芸術新聞社)の感想を申します。いくつかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 さて、サブタイトルに、「美食文学精選」とありますように、食事や食物にインパクトのある、アンソロジー本です。税別2,900円と高額なのが、痛いところですが、私としては、買ってよかった! この読み応え、読後(食後?)感は、並々ならぬものです。ダイエッター様には、お勧めできない、と申したいところですが、それならば、清水義範「全国まずいものマップ」、正岡子規「仰臥漫録二」などをお読みになればいいですし、あるいは、展開が予測できない(しかも、美食文学のはずが、妙にエロい!)、筒井康隆「薬菜飯店」。さらには、芦原すなお「ずずばな」、津原泰水「玉響」がいいでしょう。が、「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」(石井好子)、「天どん物語-蒲田の天どん」などを読んだら、やっぱり、ダイエットは失敗になりそうですね。
 この本は、36品も収録されており、500ページを越えています。通勤通学の電車内や、出先で読むには、ちと辛い重みと厚みですが、編者様の解説に加え、作家達のプロフィールも載っており、大変な親切仕様です。

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2020年6月 8日 (月)

『ぶるうふいるむ物語 秘められた映画史70年』(三木幹夫・立風書房)の感想

『ぶるうふいるむ物語 秘められた映画史70年』(三木幹夫・立風書房)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 タイトルは、ブルーフィルムのことです。古本屋さんで入手した、昭和50年発行の本ですが、今も販売されているでしょうか。
 そう、こちらはブルーフィルム70年史のことを、作品群や警察に摘発された事件などを絡めて描かれています。ブルーフィルムのことを、作中では、「青映画」と表現されており、楽しそうな語り口調ですが、なかなかの力作だと思います。
 ただ、この本は時代的、事件的(わいせつ系とも裏社会系とも)? に、おもしろいですが、感動するとか、ムラムラするのは、難しいでしょうね(実は、私、それらをひそかに期待しておりました)。コラムみたいな文体ながらも、資料の要素が大きいですから。
 今、わざわざ、青映画を作成する人々は、いないのではないかと思いますが、禁止されているからこそ見たい、楽しみたいという、不思議な人間(女性も少しはいるハズ)の欲望というものを、考えさせられました。
 表紙絵や作中イラストは、上村一夫。これは、相当、美麗にエロくて、目の保養になりました。それでは。

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2020年2月20日 (木)

『世界史を彩った美女悪女51人の真実』(マイウェイ出版)の感想

 書籍『世界史を彩った美女悪女51人の真実』(マイウェイ出版)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 この本は、やや小さめの変形A4サイズ、全116ページ、マイウェイムックで、構成/文 副田護だそうです。去年の年末に東京へ行った際、神保町のある本屋さんで見つけて購入しました。表紙がいきなり、ジェーン・グレイの処刑で、なかなか刺激的なのですが、内容は、ちょっとねぇ……。ゆえに、辛口レビューになりますので、出版関係者の方はお勧めできませぬ。

 さて、表表紙は、宣伝文句がいろいろと。「3000人の幼児の肉体をすりつぶして作る--史上最強の媚薬で太陽王を骨抜き!」などと、あります。中身は、見開き2ページで問題の人物と事件について、多くの絵画を載せながら説明されています。
 いきなり、タイトルに偽りあり。美女悪女とありますが、80、81ページはヒトラーのお話です。一応、ゲリ・ラウバルやレナーテ・ミューラーにも言及していますが、ヒトラーの性的指向ばかり述べられているではありませんか。
 苦情その2、誤植が多いです。絵の説明と、読み物部分、どちらが正しい名前なの? と、戸惑い、白けてしまいます。
 苦情その3、取り上げられている人物が、どの国にいつ頃いたのか、生没年など、具体的に挙げられていません。そりゃあ、古代、中世、近世頃だろうなと、推測できますが、くわしく知るためにはウィキペディアか、人名事典を引かなくてはいけないのです。この本で世界史に対する興味は起こせますが、参考にはならないと思います。
 苦情その4、きれいなカラー満載なのに、絵の作者、制作年代、部分か全体図なのかの説明も、一切なし(泣)。

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2020年2月 7日 (金)

『展望と開運 2020』(村山幸徳・KADOKAWA)の感想

 書籍『展望と開運 2020』(村山幸徳・KADOKAWA)の感想を申します。ネタバレが含まれていますが、詳細な開運法については申し上げられません。ご注意ください。

 この本を購入したきっかけは、去年に愛用していた風水暦の2020年版が見つからなかったためです。そこで、よかったという感想が多いこちらを読んでみたわけですが、予想外にいい内容です。
 構成は、2020年の世界と日本の動きの予測、それから、九星別の年の運勢・月の運勢へと入っていきます。この本の短所としては、およそ380ページのボリュームがあるにも関わらず、下手をすると、冒頭の世界・日本編と、自分の星しか読まないかもしれない点と、月別の運勢があるのならば、特に好調な日や注意すべき日についても言及してほしかったなあと、私は思います。
 しかし、残念なところはそのくらいで、一家に一冊、置かれて、家族で読むというのは、非常にベストでしょう。確かに、個別の運勢はさらりと説明されていますが、世界や日本という大きな社会的、大局的動向あっての、私達の人生ですから、この構成は重要でわかりやすいです。

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2020年1月24日 (金)

『トトとタロー』(絵:米倉斉加年 文:かの アートン)の感想

 書籍『トトとタロー』(絵:米倉斉加年 文:かの アートン)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 

 このお話は、童話、もしくは、絵物語にあたるのでしょうね。同じ米倉斉加年作の『多毛留』よりも、子供向けに描かれているように思えます。『多毛留』は、良くも悪くも、エロい雰囲気と、独特の不気味さがありましたから、『トトとタロー』の方が万人向けかも。
 そうは言っても、薄気味悪さのニュアンスは軽めながらも(ファンである私の目から見て、ですが)、ちゃんとあります。
 それから、米倉斉加年の絵は、子供が実に愛らしく、その本領は発揮されています。
(ちなみに、清純な少女も非常によいです)

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2020年1月 6日 (月)

『THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!』(著:天河信彦 監修:SNK イラスト:おぐらえいすけ KADOKAWA)の感想

『THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!』(著:天河信彦 監修:SNK イラスト:おぐらえいすけ KADOKAWA)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 

 さて、長いタイトルを打つのは大変でしたが、八神庵ファンの私としては、なかなかおもしろい小説でした。けれども、残念ながら、読む人を選ぶのではないかと思います。
 あらすじは、タイトルそのまま。庵がなぜかドラゴンが生息し、魔法が使える異世界に転生してしまいます。そこで、女騎士のアルテナ、自称超級魔法少女のリリリ(リリリゥムが本当の名前ですが、本文中ではこちらが多いので)と出会い、やがて、三つ首ドラゴンのアリギエーリと戦うことになり、という王道みたいなお話です。一応、完結はしているのですが、庵はなおも元の世界に戻れず、人気があれば続編もあり、みたいな終わり方でしたね。

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