pixiv系お知らせ~ブルー・シリーズ完結編『夢伝説』(前)(後)&『小説 怪少年ジュン』、両方とも完成しました!

 庵京小説シリーズ「ブルー・シリーズ」は、未完で終わっておりましたが、昨日、pixivに完結編『夢伝説』をアップできました。

 毎度のことながら、遅くなって、すみません。
 今までの伏線の謎解きを、あらすじ紹介っぽく作成する予定でしたが、やはり、どうせならシンプルな形でも小説がいいと、欲を出した挙句、いっそう時間がかかってしまいました。
 それでも、幸せそうな彼らが描けて、楽しかったです。

 さらに追加情報として、4月7日のブログで二次創作として、ノベライズしてみたいと、希望しておりました『怪少年ジュン』ですが、7月6日にpixivにて、『小説 怪少年ジュン「熱い雨」』というタイトルでアップできました! 小説6月投稿企画「Rain Rain Rain2024」に初参加させていただく形です。ありがとうございます! 遅筆な私にしては、仰天の早さでした。ジュンと、彼の運命を決定する、異星人の女性とのお話で、何と普通の男女の恋愛もの! その上、全年齢向けのお話になっています。
「紅林って、ボーイズラブか、やおいものしか書かないのでは?」と、思われた方、実は、私の同人誌デビューと2作目は、男女の恋バナだったのです。どうして、今の作風になったのでしょうね? 自分でも、不思議です。


 興味をお持ちの方は、こちらへどうぞ。⇒ pixiv10774108

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2024年12月 1日 (日)

『道化口上』(米倉斉加年・影書房)の感想

 書籍『道化口上』(米倉斉加年・影書房)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちらの本は、奥付によれば、1985年8月28日第一版第二刷なのだそうで、古くはあるのですが、私は、まあまあ楽しませていただきました。
 目次の次に、小さな記録を見つけました。中味は、西日本新聞1985年2月~3月に連載されていたもので、作者様の半生記&エッセイです。

 これで、あらすじは、ほぼ説明いたしました(笑)。
「ふるさと」「らくがき」といった大きな項目のなかに、たとえば、「ふるさと」なら、「親の墓」「慶応ガール」「渋民村」などの短文が入る形で構成されています。ただし、「幕間」という、閑話休題的な? 内容のものも四つ。
 加えて、一作品ごとに一つ、左ページいっぱいに、作者様のあのイラストが描かれていて、ファンの私としては、得した気分です。
 けれども、あの独特の、「痩せた、目の焦点が合っていない」「全裸か半裸の」人物ではなく、デフォルメも強くありませぬ。これならば、「気持ち悪い絵」と、非難されることはないでしょうが、私は、あの生々しさが好きなので、少し残念です。

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2024年11月24日 (日)

『秘密の快楽者たち』(ハリエット・ダイムラー ヘンリー・クラナック 高野圭/訳 富士見ロマン文庫 No.68)の感想

 書籍『秘密の快楽者たち』(ハリエット・ダイムラー ヘンリー・クラナック 高野圭/訳 富士見ロマン文庫 No.68)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 富士見ロマン文庫、私的に絶不調……。

 あらすじを説明いたしますと、刑務所の一室で、ハリーとフィリップという、男性二人が性交にふけっておりました。そのような時、スーツ姿の美女から呼び出され、ハリーは不可解な仕事の依頼を受けます。
 その女性、キャロル・スタダードは、女性雑誌の編集長。出獄したハリーは、キャロルの知名度と、立派なコネクションに驚かされます。ところが、彼女は、刑務所の相手だった、フィリップを紹介します。もう会わないはずの人間と顔をつき合わせ、ハリーはひどく気まずくなりながらも、彼女の依頼どおり、ある金満女性をだまして、所持していた宝石を入手します。
 ハリーは、宝石に魅せられた泥棒でしたが、フィリップとは自然と、協力関係に。彼らと交流するうちに、ハリーは、キャロルがフィリップに恋しているらしいと、察しますが、その二人は血のつながった、父娘でした。
 驚愕しながらも、ハリーは、フィリップとキャロルに、親子でも愛人でもない、二人だけの世界で、愛をつむいでいることを察知して、激しい苛立ちに見舞われます。キャロルもまた、ハリーやフィリップの犯罪に、刺激的なゲームめいたスリルや楽しみを見いだし、おもしろがる一方、どんなに求愛しても応じないフィリップの冷淡さをじれったく思いながらも、ハリーにも魅せられ、思慕するようになります。ハリーもキャロルの性を交えた美しさや魅力に対して、大いに惹かれるものの、宝石ほどには心を奪われませんでした。そして、ハリーは、キャロルとフィリップの制止を振り切って、最期の大仕事に向かいます……。
 

 

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2024年11月16日 (土)

永島慎二作品について

 なおも体調が思うようになりませんので、短めの感想を記させていただきます。
 永島慎二の漫画に関することですが、作者様は何が描きたかったのか、私はあれらの作品のどういうところに拒絶反応を示してしまうのかと、不思議でたまりませんでした。
 最近になって、ようやくわかりましたよ。

(これから先の部分は。やや批判的なので、作品の熱烈なファンの方、永島慎二先生と呼んでおられる方は、お読みにならない方がいいかと、思います)

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2024年11月10日 (日)

『禁じられた情事』(カールトン・ルイス 石森浩二/訳 富士見ロマン文庫 No.60)の感想

 書籍『禁じられた情事』(カールトン・ルイス 石森浩二/訳 富士見ロマン文庫 No.60)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 おもしろくない学術書や専門書ならば、知っていますけれども(教科書とか、ハウツー本など)、退屈なポルノ小説というものもあるのですね(泣)。

 この小説の原題は、「TO FATHER WITH LOVE」。おわかりのように、インセストものです。
 あらすじを説明いたしましょう。ある日、バート・シンプソンは、十六歳の娘のサンドラが、あられもないポーズを取っている、全裸の写真が入った郵便物を受け取ります。彼は動転し、秘書のサリーを呼び出して交わります。サリーは、サンドラが数年前に母と死別していて、難しい年頃ゆえに、母親代わりが必要とアドバイスし、バートは納得して、家政婦のグロリアを住み込みでやとうことに決めました。
 サンドラは、若くて肉感的なグロリアに反発し、わざと、自慰する様子を見せつけます。両性愛者のグロリアは、すっかり興奮して動揺し、こちらも自慰をする始末。サンドラの目的は、グロリアが性的にだらしない女だと、父に訴えて、やめさせること。けれども、うまくいかず、サンドラは自棄気味に、ボーイフレンドのポールを誘って、海に行き、砂浜で大胆に行為に及ぶのでした。
 シンプソン家の生活になじんできたグロリアは、バートの男らしい魅力に惹かれ、サンドラが不在の時に誘惑し、まんまと目的を達成します。まもなくして、サンドラは、父とグロリアが親密になっているのを直感します。サンドラはグロリアを言葉で翻弄して、二人は激しく交わってしまいました。
 また、バートは三度目の卑猥な写真を受け取って、我慢できずに、サンドラに問いただします。サンドラは、ひるむどころか、「パパ、愛しているわ」と、ささやいて、熱烈にキスをします。最後の一線こそ越えなかったものの、二人は激しく抱き合い、バートもまた、「私も愛してるよ、ベビー」と、言うのでした。
 サンドラは、父との関係を喜びながらも、グロリアとも心が揺さぶられます。思いあまって、彼女に相談した流れで、彼女達は愛の営みを初めてしまいます。また、父とグロリアが交わっているのを見ているうちに、自分もそうしたいと望み……。
 

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2024年11月 8日 (金)

『オークの樹の下』1巻(漫画:P 原作:Kim Suji 脚色:Seomal ・namu KADOKAWA)の感想

 コミック『オークの樹の下』1巻(漫画:P 原作:Kim Suji 脚色:Seomal ・namu KADOKAWA)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 電子書籍サイトで公開されている方が、お話が進んでいるようです。試し読み希望の方は、検索して、サイトへ行かれることをお勧めいたします。オールカラー仕様ゆえか、やや高額なコミックですから。
 はい、私は結構、気に入っております。

 簡単に、あらすじを説明いたしますと、公爵令嬢のマクシミリアン・クロイソは、父の命令により、騎士のリフタン・カリプスと政略結婚をさせられます。一夜をすごした翌日、リフタンは妻を置いて、ドラゴン討伐に出かけてしまいました。
 三年後、リフタンはドラゴンを倒した名高い英雄となって、帰還。けれども、マクシミリアンは、彼が自分と離婚して、アグネス王女と結婚するかもしれないという、いやなうわさに、心乱れます。離婚すれば、自分を嫌っている父から、もっと手ひどい虐待を受けるか、殺されるかもしれないからでした。
 ふだんも吃音症で内気なマクシミリアンは、いっそう緊張してしまい、リフタンに対しても、スムーズな言動ができないのですが、彼は気難しげながらも、領地のアナトールへと連れていきます。長い旅の道中、オーガ、ウェアウルフといった怪物に襲われたり、騎士達にいやみを言われたりしても、リフタンは無愛想で乱暴そうに見えて、マクシミリアンには精一杯の思いやりを示すのでした。
 無事にアナトールへ到着しましたが、城内は、ほとんど手がつけていない、殺風景な場所でした。しかし、リフタンは大勢の住民にしたわれ、尊敬されています。逆に、マクシミリアンは父に冷遇されていたため、城の運営どころか、大金を使って購入したこともなく、使用人への指示さえできずにいたのです。リフタンを落胆させないよう、アナトールを居場所として、がんばっていこうと、ひそかに決心するマクシミリアンでした。

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2024年11月 2日 (土)

風邪ひき状態……

 およそ2週間前から、風邪で、のどを痛めております。 発熱していないし、すぐに治るだろうと、油断して...

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2024年10月25日 (金)

『歓楽のハレム』(ジョージ・ハーバート 江藤潔/訳 富士見ロマン文庫 No.64)の感想

 書籍『歓楽のハレム』(ジョージ・ハーバート 江藤潔/訳 富士見ロマン文庫 No.64)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 なかなか、楽しめた内容の本です。
 もちろん、タイトルどおりの内容で、百年以上、読み継がれてきた古典だそうです。
 あらすじを説明いたしますと、23歳のイギリス人艦長、ジョージ・ハーバート卿(文中では、「私」)は、モロッコ沖合に停泊中、ほんのつかの間、船を離れて戻れなくなり、難儀していたところを、ある女性に助けられます。そこは、何と各国の美女がつどうハレムで、彼は歓待されます。彼女達九人は、やはり、艶っぽい身の上話を順番に打ち明ける一方、彼もまた、経験してきた色ざんげを語り、夢のようなひとときを過ごすのでした。

 まず、いただけない点は、表紙イラストが、恥ずかしすぎます。足を開いた美女で、しかも、表紙のほぼ中央に(自主規制)なので、カバーをかけずに人前で読むのは無理ではないでしょうか。
 それから、最後の締めをつとめる、ルネというフランス娘がもっとも美しくて、語りも一番長かったのですが、序盤にあった、ギリシャ娘のヘレン、ムーア娘のズレイカと比較して、白人が一番! という、作者様の偏見が表われているように感じられましたね。

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2024年10月19日 (土)

『やることを先取りできる! 習慣手帳術』(海野敬・アメージング出版)の感想

 書籍『やることを先取りできる! 習慣手帳術』(海野敬・アメージング出版)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちらは、手帳の効果的な使い方を記しています。でも、今までによく読んできた内容とは、正反対の立場を取っていらっしゃいます。
 つまり、帯カバー代わりの下三分の一に印字されている宣伝文? によりますと。

「優先順位をつくらない」
「余裕時間を持たない」
「振り返りをしない」

 と、このような使い方を推奨しておられます。
 章ごとのタイトルからしても、「第0章 手帳論」「第一章 目標達成術」「第三章 習慣化術」「第四章 手帳術」となっており、よく言えばシンプル、悪く言えば、地味でパッとしない感じです。
 図表も豊富と言いたいのですが、カラフルながらも、まるで図表ソフトをそのまま引用したかのように、味気ないのです。
 それでも、作者様の主目的は。

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2024年10月13日 (日)

『神さまの怨結び』2巻(守月史貴・秋田書店)の感想

 コミック『神さまの怨結び』2巻(守月史貴・秋田書店)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 こちら、前回、ナンバーなし巻の感想をアップしたのは、何と4年も前→『神さまの怨結び』
 遅筆で、申しわけありません。でも、一見、美少女満載のエロ萌え系漫画のようでいて、美しく純粋すぎて、泣きそうになるほど切ないお話が多いゆえに、1冊ずつ感想を記していくことにいたしました。
 他にも、中途半端に残しているシリーズ本があるくせに、無謀だとは思いますが、本の内容がお気に召しましたら、どうぞ、おつき合いくださいませ。

 2巻に収録されているのはエピソードは三つ。簡単に、あらすじをご紹介いたします。
 幼い頃に両親を亡くして、年の離れた従兄弟である「おじさん」に育てられた、千緒子。高校に入学して間もなく、おじさんが、こっそり、下着をいたずらしているのにショックを受け、消えてしまえばいいと願ったために、怨結びの神、蛇(くちなわ)に呼び出され、呪いをさずかります。思いどおりに、おじさんは消えてしまいますが、彼が薄汚い肉欲まみれでなかったことを察知して、ひどく後悔します。自殺しそうな千緒子を止めたのは、白っぽい服をまとい、蛇を憎んでいるらしい、謎の少年? 少女?でした。
 廃墟めぐりが趣味の、メガネ少女、美影(みかげ)は、冬輝という美少女と知り合い、親しくなります。全寮制の名門校に在籍している冬輝ですが、実は男子寮に忍びこんでおり、だまされたと知った美影は、蛇に怨結びをさずかり、冬輝を美しいままに消してしまおうとします。ところが、冬輝は怨結びの呪いを知っているばかりか、「本当の僕を知ったら さすがの君もどうかな?」「教えてあげるよ セックスの……やりかた」と、逆襲してきます。冬輝の正体は……。美影は互いが、悪い子同士だと悟って、怨結びが不要だと、言い放つのでした。
 父親がおらず、母親と折り合いが悪い女子高生、知霧(ちぎり)は、カラオケボックスで遊んだ時、卑猥な写真を撮られたために、友達グループから閉め出され、クラス中のいじめの標的になってしまいます。知霧より以前に、クラスでいじめられていた少年、浦見台だけが、かばってくれました。幸い、知霧の誤解は解けて元に戻ったものの、浦見台は、またもや、日根岸らのいじめの的に。浦見台に好意を抱いた知霧は、彼を救うべく、怨結びの呪いを受けます。が、何と、母親の交際相手の男に乱暴されたため消してしまい、呪いは無駄打ちに。もう一度、知霧は蛇に呪いをもらって、いじめグループの一人を消すことに成功。彼女は、浦見台の『死神』となって、日根岸と仲間を全員消し去るまで、怨結びの連続である「重ねがけ」を、本気で実行しようとしているのでした。









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2024年10月12日 (土)

『強制除霊師・斎 隠された十字架』(小林薫 監修:斎)の感想

 コミック『強制除霊師・斎 隠された十字架』(小林薫 監修:斎)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
 今回で、シリーズ15冊目ですが、思いがけない発見と驚きがあって、よかったです。
 収録作品と掲載順は、次のとおり。

 第1話 懺悔の英霊
 第2話 鯖おんな
 第3話 自殺未遂マンション
 第4話 隠された十字架
 第5話 拾い病

 では、順番バラバラですが、感想を書いていきますね。
「拾い病」、厄除けに行って、たちの悪いものに取り憑かれるとは! そういう場合のために、斎さんのような方がいらっしゃるのでしょうけれど。斎さんは、体の不調は、まず病院に行くことと、しっかり食べることを勧めています。納得。しかし、斎さんは、怒らせると怖い……。
「自殺未遂マンション」、土地に問題あり、ということなのですが、ポイントは芸能関係者。感性が鋭いゆえに、大変なことになるのですね。が、いくら頼りになるからって、斎さんを専属契約でしばってしまうのは、どうでしょう。

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«『道玄坂探偵事務所 竜胆』(原作:花村萬月 画:市東亮子 秋田文庫)の感想