『ボクの一生はゲゲゲの楽園だ』全6巻の感想
市立図書館から、『ボクの一生はゲゲゲの楽園だ』(水木しげる・講談社)を借りて、読了しました。簡単な感想を申しますが、ネタバレですから、ご注意下さい。
簡単に言えば、これは、あの妖怪マンガの大家、水木しげるの自叙伝です。のんびりマイペースの本人の性格に関わらず、周囲や時代は大変なことになってしまう、という感じですね。中でも、2巻から4巻まで、徴兵からラバウル出征、帰国までのエピソードは、ほんの4、5年間ながら、一番多くのページが費やされています。正直、かなり残酷なシーンもあります。そして、いずれ語ろうと思っている、同じ水木さんの作品である、『総員玉砕せよ!』という戦記物と、かなりエピソードがかぶっております。やはり、水木さんが言うように、『総員玉砕せよ!』は、実体験に基づいているようです。取り分け、同じエピソードがありながらも、この自叙伝ともども、とても印象的で魅せられるのだから、すばらしい。
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