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2009年8月 8日 (土)

『ほんとにあった怖い話』9月号の感想

『ほんとにあった怖い話』(朝日新聞社)9月号の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
 今回は、怖いというよりも、非常におもしろい内容が満載でした。まず、『永久保異聞 闇の考証』(永久保貴一)では、霊能者の寺尾玲子さんと視っちゃんの力を借りて、描き手の永久保さんが、古都・奈良で起きた、高野新笠と井上内親王による血なまぐさい事件の真相にせまるというもの。玲子さんは霊視の結果、「井上内親王を殺した黒幕は、光仁天皇」と、告げます。日本では、ヨーロッパで起こった魔女狩りがないと言われていますが、華やかな都にひそむ、怖い裏面史があったわけです。一度、私も奈良時代の権力闘争について、資料を集めて読んでみたいと思います。

『霊界迷路』(横嶋やよい)、作者の父の死後、母と祖母が車で出かけますが、人気のない不可思議な住宅街をいつまでも突っ切れないという、奇妙な現象にあいます。やっと見知った道に出たところ、それは父の亡くなる病院に通じるものでした。父は愛車で最後のドライブをして、帰宅したかったようです、というもの。締めくくりの横嶋さんの言葉、「ご先祖さまが帰って来てくれるのは 嬉しいんですけど/メッセージなどは驚かさない方法で お願いします!」には、大いに同感!
 読者体験の「災いの家」特集では、第三話『蔵の女』(画:たにぐち智子)は、これも問題の蔵のある場所が奈良なのですわ。いわくつきの建物や場所には、出て当たり前。しかしながら、このケースのように、できあがったばかりの蔵に「恨めしげに泣く女」が現れた場合、どうすればいいのでしょう?
『開縁! 東洋占星学』では、ベストセラー作家になる運命の星とその配置、行動領域が載っていて、これまたおもしろかったです。表現物が異なっていても、作家さん達の運命は意外にも共通事項があります。今まで掲載されてきた資料が必要ですが(いずれ、東洋占星学として編集、出版されますよね、朝日新聞様?)、興味がおありの方はどうぞ。

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