2009年9月30日 (水)
『逃亡日記』(吾妻ひでお・日本文芸社)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
今回のカテゴリーは、吾妻さんの著作で初めて、書籍を選びました。最初とあとがきに漫画がありますが、大半はインタビュー記事です(冒頭は『失踪日記』の舞台となった場所と、少々のお遊びの写真)。漫画こそ、『失踪日記』の受賞式やこの本の制作秘話(?)が描かれているものの、インタビュー内容は『失踪日記』を元にしたもので・・・・。
(何度、『失踪日記』と打たせるのですかね! いい加減に、疲れてきましたよ。)
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2009年9月29日 (火)
『運命好転の不思議現象99の謎』(作者:森田健 二見文庫)の感想を申し上げます。ネタバレですから、ご注意下さい。
5月末頃に発行されていた本を、今になってようやく読めるとは、感無量ですな。そして、この感想は、不思議現象を研究してきた、森田さんの著作のダイジェスト版です。改めて読んでみて、「ああ、そういえば」と、目からウロコが落ちる思いをしたり(単に、私が忘れっぽくなっているのかも)、「相変わらず・・・・」と、苦笑したりするのも、まるっきり同じです。初めて森田さんとその研究成果を知ろうとする方には有益ですが、著書の大半を持っているファンには、あまりおすすめできませんね。
ま、よく思えない点から正直に申しましょう。森田さん、やはりナルシスト。IT分野におけるあなたの優秀さ、会社をいきなりやめた無邪気さ、六爻占術の奇跡例など、私はもう何度も読んでおります、わかりました、と言いたくなります。だから、批判点も今まで同様。
「テキスト10万円もする、六爻占術テキストをすすめないでよ」
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2009年9月28日 (月)
まず、『うつうつひでお日記』の感想の補足です。あの中には、あまりグルメネタはありませんが、それでも私は真似をしてしまうのでした。
そういうわけで、今、私はキムチラーメンにはまっています。
作中のとおり、キムチと卵を入れたインスタントラーメンなのですが、みそ味がいいのか、しょうゆ味がいいのか、実験中。
明日の昼、とんこつ味に初挑戦しますが、おいしいでしょうかね。
さすがに、納豆+生卵+キムチをご飯に加えて、かきまぜるという、ぶっかけ飯はトライするのに、もう少し勇気が必要なようです。
「あとは 勇気だけだ!!」
パチスロのCM、どれもこれも楽しいですね。
特に、私は『サイボーグ009』にはまっています。
かのセリフは、確か、敵が、「おまえの武器は 加速装置しかないのか?」と、あざけった際、島村ジョーが言い切ったのですよね。
やっぱり、彼はいい男です。
『人造人間キカイダー』のジローといい、私は石ノ森章太郎さんの作品ならば、例外的に主人公が好きになるようです。
図書館でまた借りたいですが、いい加減にしないと、いつまでも専業主婦のままですな。
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2009年9月27日 (日)
レディコミ誌『コミックアムール』(㈱サン出版)10月号の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
一度、感想を投稿できたものの、販売されている書店が近所にないものですから、なかなか購入できませんでした。これからは、ネット通販を利用しようかな、と思っています。
今回は、実用的であり、おもしろい企画もありました。前者としては、乙女のオヤツという意味ばかりでなく、プレゼント企画と連動した、バイブレーター各種の特徴や値段、販売しているお店まで載っていました。さらに、『こんなポーズじゃもの足りない アイドルおすすめポーズ』という、要するに様々な体位とハウツーについて、下着姿の男女の絡みの写真で説明されていたのです。どちらも、実用はもちろん、やおい同人誌ネタにも使えそう。スクラップにして、永久保存いたします。
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2009年9月26日 (土)
漫画(一応そうかな?)『うつうつひでお日記』(吾妻ひでお・角川書店)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
これは以前に紹介した、『失踪日記』の次に出版された本です。冒頭で、漫画化したあづまさんが言うように、「まるごと あじまの日記になって」います。記録されたのは、2004年7月7日から、2005年2月16日まで。最初、コマ割りも背景の書き込みもほとんどなく、カット+文章だった形式が、後半になって仕事量が増えていくにつれて、きちんとコマ割りされ、背景もびっちり描かれます。
日記の内容は、多忙になる後半も含めて、
○朝何時に起床して、朝食に何を食べた
○昼食に何を食べた
○図書館・レンタルショップ・本屋のいずれか、あるいはいくつかに行った
○読了した漫画や小説の簡単な感想
○飲んだ薬の名前
たまーに、K-1の感想が入りますが、上記の内容が初めから終わりまで、延々と繰り返されるという、ある意味、空前絶後の日記です。
美少女ファンの男性には、一ページごとに、あづまさんお得意のかわいい女の子カットがあるので、お得かもしれませんね。
(ところで、あづまさんはある人の著述に、萌えの元祖と紹介されていたのを、「俺は『萌え』などという気持ち悪い言葉は知らん」と、述べていて、笑いましたが、意外でした)
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2009年9月24日 (木)
短編小説集『4時のオヤツ』(杉浦日向子・新潮文庫)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
「新宿中村屋のクリームパン」「長命寺の桜もち」など、有名なおいしいお菓子類のタイトルがついています。それにちなんで、老若男女、様々な立場の人々の人生のさりげない一場面が、二人か三人の対話で表現される、とういものです。すべて、3~5ページで終わる短編で、実兄の鈴木雅也さんのきれいでおいしそうな写真つき。普通の文庫本の厚みですから、私はもっとかかると思っていましたが、会話ばかりのストーリーのせいか、すらすらっと読めてしまいました。
スイーツ好きな地方人にとっては、登場するお菓子達の大半が都内の名物なので、お得な内容かと思います。しかしながら、さして甘いものを好まない都民には、いかがなものでしょうね。
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2009年9月22日 (火)
とっくに、4巻も発売されているのに、私って本当に遅いですなあ(苦笑)。とにかく、漫画『バクマン。』(原作:大場つぐみ 漫画:小畑健 集英社)3巻の感想を申します。多少のネタバレが含まれておりますから、ご注意下さい。
あらすじを申しましょう。最高と秋人がジャンプ編集部で偶然に出会ったライバル、新妻エイジは変わり者でしたが性格は悪くなく、親交を結ぼうとまでします。秋人は王道漫画のネタ作りに苦しみ、夏休みに入るため、いったん最高と、別々に行動することにします。最高も現状を突破すべく、エイジのアシスタントにまでなったところ、同じアシでプロデビューを目指す新進気鋭の福田真太、30代のベテランアシ(と言えば聞こえがいいけれども、30を越えてもプロになれない)の中井拓朗と出会い、改めてトップを目指す厳しさを感じ入るのでした。
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2009年9月21日 (月)
漫画、長谷川町子全集24~25巻(朝日新聞社)、『いじわるばあさん』の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
『いじわるばあさん』は、雑誌「サンデー毎日」に昭和41年1月から昭和46年7月まで同名のタイトルで連載されていた漫画を、姉妹社が発行したものだそうです。
登場人物は、まず、いじわるばあさん。夫は死別しています。他に、55歳頃の長男で会社勤めの順一、次男で医者のシゲル、三男で漫画家のトシアキ、四男は名前不明で会社勤め。息子たちは、全員既婚で、四男は新婚ほやほやでしたが、いつの間にか、いなくなってしまいました。いじわるばあさんは、その通り名どおりの悪癖ゆえに、いやがられながらも、長男、次男、三男のうちに居座り続け、思いつくまま気のむくまま、やりたい放題のいたずらをして回る、という四コマ漫画です。
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2009年9月20日 (日)
漫画、長谷川町子全集33巻の『カラー版 よりぬきサザエさん』(朝日新聞社)の感想を申します。ネタバレですから・・・・って、サザエさんを知らない人はいないでしょう!
要するに、この作品集は『サザエさん』のベストセレクションということですね。とてもあざやかなカラー版なのですが、やはり作者の長谷川町子さんが彩色したのでしょうか? 人物の服や周囲の情景、小物に色はあっても、顔が白地のままだったり、あるいは背景がやはり白かったりと、漫画雑誌のフルカラーを見慣れている目には、やや違和感がありました。新鮮ともいえるのですがね。
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2009年9月19日 (土)
はあぁ、昨夜で、いたれりつくせりやさんが閉店なさいました。
あまりにおいしいメニューばかり出してもらったゆえ、必然的に舌が肥えてしまい、ちょっとやそっとのお店では満足できなくなってしまったほどです。
「かえって、私は不幸になったかも?」と、マスターやママさんに冗談を申しておりましたが、お店がなくなる方が、ずっと痛手です。
お早い復帰を祈ります。
今まで、お世話になりました。
商売であったのでしょうけれども、私にとっては日々の大きな喜び、壮大な幸せの一つだったのです。
心から感謝します。
ありがとうございました!!
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2009年9月18日 (金)
本日は、大阪のいたれりつくせり屋に行く、楽しいうれしい日のはずですが、今日でお店をお閉めになるそうです。悲しい・・・・。詳細は、また明日に。
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2009年9月16日 (水)
毎年恒例になった? 『魔百合の恐怖報告総集編』2009年夏の号(朝日新聞社)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい
前半の漫画は、霊能者、寺尾玲子さんの活躍を漫画家、山本まゆりさんが、そして、後半は霊感お嬢、天宮視子さんのものを、ひとみ翔さんが描くというスタイル。合間に、玲子さんと視っちゃんの後日談というか、裏話みたいな対談が入ります。
私としては、既読のお話が多かったのですが、それでも一つにまとめられると、お話ごとに関連性がないようで、ある、と感じられて、興味深かったです。さらには、霊能者といっても、玲子さんと視ちゃんは個性が異なる分、得意分野や見方も違ってくるのだと、わかりました。
やはり、玲子さんはキャリアを積んでいるせいか、落ち着いていますし、たまに思いがけない大胆なことをやるみたいです。視っちゃんは見えるし(玲子さんより、目は効くそうです)、感じもするけれども、対処法は修行中というか、試行錯誤しているみたいに思えます。それに、今回、視っちゃんはオオカミやヘビを使って、邪悪なケモノを退治するのが得意のようです。
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2009年9月15日 (火)
果たして、これは『エプロンおばさん』の感想と呼べるのでしょうか? 一応、姉妹社発行の単行本に一緒に収められていたそうなので、ほんの一言、二言。
短編で、「木下藤吉郎」「菅原伝授手習鑑 寺子屋」「やじきた道中記」「ぜに形平次捕物帳』がありました。タイトルからして、ストーリーは言わずもがな。
つまらないというわけでないのですが、まげを結った人々が、現代風(昭和30年代当時ね)な言動をして、というだけでは、ありがちというように、私は感じました。原作に忠実か、あるいはもっと、スラプスティックにぶっ飛んだ方が、おもしろかったのでは?
「まげもの」の短編は全体的に、ちょーっと不満の残る出来でした。それでは。
ご協力お願いします。

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2009年9月14日 (月)
長谷川町子全集(朝日新聞社)26~29巻に所収されているマンガ、『エプロンおばさん』の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
この『エプロンおばさん』は、雑誌「サンデー毎日」に、昭和32年1月から昭和40年7月まで同名のタイトルで連載されていたものを、姉妹社が1~11巻として発行されていたそうです。
登場人物は、たぶん50代の下宿屋のおばさん、「エプロンおばさん」こと、「敷金(しきかね)なし」。彼女は着物に割烹着か、アッパッパ(たぶん死語。ウエストの緩いワンピースです)にエプロンという格好で、メガネをかけ、古式ゆかしい(?)ひっつめ髪です。タイトルの割りに、登場人物からは、あまり「エプロンおばさん」とは言われません。ただの「おばさん」と呼ばれています。家事全般が得意で、明るく気立てもよいのですが、少々お節介で、おっちょこちょい(死語)という性格です。
それから、エプロンおばさんの夫で、彼女からは「あなた」と呼ばれている、下宿屋の主人。おばさんより年上に違いないのですが、勤め人です。晩酌や飲み屋で楽しむのが大好きな男性です。
二人の娘の、「トク」。下宿人からは、「トクちゃん」と呼ばれています。女子高校生。かわいくて元気ですが、勉強は苦手なようです。連載当初は目立っていたのに、夫婦や他の下宿人に押されて、影が薄くなってしまいました。
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2009年9月13日 (日)
長らく中断していた、南国少年パプワくんのパロディで、アラシヤマ×シンタローの短編小説、『緋夜叉』がようやく全文をアップできました。
あとは、終了まで残り30パーセントの、『なんとかカントカ』(同人秘密)の下書き原稿に取りかかります。
さあ、もっともっと、スパートをかけていきますよ!
ご興味のある方は
↓ ↓ ↓
http://homepage3.nifty.com/m-donbei/
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2009年9月12日 (土)
わがHP、「まっとう屋どんべい商店」の「過去のお宝箱」コンテンツにて、ちびっとずつ更新している『緋夜叉』ですが、やっと最後の4章目にかかりました。
でも、原文は1章も2章もないのですけどね。
それで、4章を1ページ少々、作成したところで、突如として固まりました。
その後、ウインドウズユーザーにとって、最大恐怖の表示が!
「問題が起きたため Dreamweaver4を終了します。ご不便をおかけして、申し訳ありません。/作業途中であった場合、その情報は失われた可能性があります」
※(何せ、慌てていましたから、もっと違う文章だったかもしれません)
そして、わたわたと、断りもなく閉じられてしまいました。
「あなたにあげた 夜を返して」
じゃない、私の一時間以上の時間と労力を返して下さい!
ここにあるのは、肩こりと疲労だけです!
そんなこんなで、『エプロンおばさん』の感想が投稿できなくて、残念無念。
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2009年9月10日 (木)
本日は、書き物がかなりたまってしまいましたので、こちらはお休みさせていただきます。
明日こそは!
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2009年9月 9日 (水)
コンビニで入手したコミック雑誌、『ほんとにあった怖い話 真夏の2大心霊特集号』(朝日新聞社)の感想を申します。え、『エプロンおばさん』はどうしたかって? こちらの方がやりやすそうだから、順番を変えてみました。必ず投稿しますから、待っていて下さい。それから、感想は相変わらず、ネタバレですから、ご注意下さい。
2大心霊特集とは、「霊障ファイル・歪んだ教え特集」と、もう一つは8月25日に放映された、「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2009』の原作コミック特集ということです。私は何年も前からの、『ほん怖』の愛読者というわけではないのですが、今回は既読のお話が多かったですね。でも、収録された漫画は、読み応えのあるものばかりでした。
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補足シリーズで、投稿回数をかせぐのはやめにしなければいけませんね。
しかしながら、昨日の感想では、おもしろさが充分に伝わっておりませんでした。ネタバレですから、ご注意下さい。
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2009年9月 8日 (火)
作中で一点、首をひねってしまうところがありました。
月子がおでんの注文をするところで、「ちくわぶ」という、未知の名前に出会ったのです。
「ちくわぶ」って、何でしょう?
一応、検索などしてみましたが、味覚は関西人寄りの私には、どうしてもイメージできません。
私は、ちくわが大好きです。おでんの具にもします。
ふは、好きでも嫌いでもないです。汁物の具にするか、卵とじにします。
この二つのハーフみたいな、恐らく、関東風のよくわからない食べ物?
冬コミに当選したら、谷中の商店街で買って、食べてみたいですね。
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長谷川町子全集29巻(朝日新聞社)に収録されている漫画、『似たもの一家』について感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
これは雑誌「週刊朝日」に昭和24年4月~12月まで、同名のタイトルで連載されていた作品です。登場人物は、主人で小説家らしい、「いささか なんぶつ」、その妻(名前不明)、長男で高校生の「じんろく」、長女でじんろくの妹、「うきえ」(高校生か中学生か、不明)、女中さんという一家に、たまに「のんすけおじさん」(じんろくやうきえにとって、父方か母方のおじに当たるのですが、詳細は不明)が加わって、思わずクスリと笑みが漏れるような騒動が起きる、というものです。
大方の話が、1ページに均等な大きさの横長3コマというスタイルで、4ページにて1エピソード終了です。
そりゃあ、あなた。天下の大家、長谷川町子さんの作品ですから、おもしろくないわけがありませんよ。
ただ、私は日々、ズームアップの繰り返される漫画を見慣れているものですから、均等な大きさのコマ、キャラクター達は大方全身像で描かれる点に、違和感を感じました。漫画というよりは、絵物語という趣です。
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2009年9月 6日 (日)
小説『センセイの鞄』(川上弘美・平凡社)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
この作品を知ったきっかけは、漫画アクションを読んで、その原作であることに興味を持ち、図書館で借りてきたのです。平凡社版ですが、他にも文庫本になっているようです。
あらすじは、おいしいものを食べて飲むことが好きな三十七歳の独身OL、大町月子が主人公で「わたし」という語り手。彼女が、高校時代の国語の先生(恩師というほどではありません)、松本春綱(作中では大方、「センセイ」と表現されています)と、偶然出会い、不器用な恋をしていく過程が、「月と電池」「ひよこ」などの小題のついた十七章で著されています。
なかなか新鮮に感じられた点は、登場する作中の料理や酒の肴が、とてもおいしそう、ということです。私は酒飲みではありませんが、料理名だけで、何度も唾をのみこんでしまいました。
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