『サザエさん』7の感想
漫画『サザエさん』⑦(長谷川町子全集7巻・朝日新聞社)の感想を申します。ネタバレを含みますから、ご注意下さい。
「朝日新聞」昭和29年8月から昭和30年10月まで、雑誌「若い女性」昭和31年1月号、4月号に連載された漫画が元で、姉妹社発行19巻から21巻に収録されたものです。
何となく、ワカメの活躍が目立ったお話が多かったように思います。道端に(! 今は絶対にやれない)ござを敷いて、ままごとをやるワカメは、実は隣りで同じようにござを敷いている、鍋や釜の修繕屋さん(! 今はたぶん、そういう方はおりません)の真似をしていたお話は、時代を感じさせてしまいます。そう言えば、傘の修理屋が家を訪問するエピソードも、別の巻にありましたが、なんだかつつましいというか、リサイクルは特別なことではなく、日本古来の美徳だったのですね。
後半(姉妹社版21巻?)、ノリスケとタイコの間に、ついに赤ちゃんが生まれました。未来のイクラちゃんですね。タラちゃんはすでに、サザエに負ぶわれる姿で登場していましたが、イクラちゃんはこれから、ああなった、こうなったと成長のエピソードが入るのでしょうか。
そう言えば、タラちゃんは当初はしゃべれなかったように思います。『サザエさん』ワールドは、しばらく変化や成長が楽しめそうです。それでは。
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