『バビル2世』3、4巻のあらすじ(感想じゃありません。ごめんなさい)
漫画『バビル2世』(横山光輝・秋田書店)の愛蔵本3、4巻の感想を申します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。
無敵と思われたバビル2世が、3巻で1度、4巻で3度も、倒れてしまうとは驚きましたね。3巻では、悪魔使いの老人は、サイボーグ七号という死刑執行人に殺害されますが、結局はバビル2世達によって破壊されます。これが、実は復活したヨミの差し向けていたもので、ひそかに仕掛けていたテープの記録と、ヨミ自身の体験により、バビル2世唯一最大の弱点、超能力を使い続ければ、衰弱してしまうことを発見。バベルの塔へ、特別にトレーニングした刺客を送りこみます。(どうやら、今回、復活したヨミは記憶を失わなかったようです)
バビル2世側もヨミの復活を推測し、バベルの塔付近に降りてきた刺客を迎え撃とうとします。2名までは、バビル2世がエネルギー衝撃波で倒しますが、全身に毒針を浴びせられて身動きできなくなり、バベルの塔内に逃れて倒れこみます。刺客および怪力ロボットのバランがバベルの塔に侵入しますが、鉄壁のガードと攻撃力にはばまれて、刺客は次々と倒れ、バランもまた、降下してきたポセイドンに壊されてしまいます。ヨミは改造人間である、軍司令官にバベルの塔のじゅうたん爆撃を命じますが、やっと回復したバビル2世のテレキネシスにはばまれ、逆にチベットにある基地を捕捉されます。
ロプロスにヨミ側の偵察機をつかまえさせて、対空砲を使わせぬようにして(人質なんて、 正義の味方のやることか!)、基地へ進行するバビル2世。超能力者の部下、シムレに変身して内部まで侵入しますが、ヨミだけが見破ります。バビル2世の行く手に、次々と現れる、超能力者および刺客達。してやったりと、エネルギーを使い果たし、ミイラのようになって死ね、と叫ぶヨミ。ここまでが3巻。
4巻はむしろ、ヨミの部下達が大苦戦。バビル2世はなかなか弱らず、3つのしもべが現れて、基地まで壊されていきます。しもべをコントロールするため、ヨミはテレパシー増幅装置に入ります。たちまち、バビル2世に反逆する、ポセイドン、ロデム、ロプロス。続いて、体のあちこちに刃物をしこんだ刺客に襲われ、バビル2世は満身創痍になって這いずり、行方をくらませます。なぜか、動かなくなる3つのしもべ。ヨミの部下達が手をこまねくうちに、翌朝、しもべが活動を開始。再び、基地を破壊し、部下に襲いかかります。彼らはたまらず、ヨミに救いを求めましたが、入室厳禁のその部屋にいたヨミは、すでに絶命していました。テレパシー増幅のため、全身の力を吸い取られすぎていたのです。こうして、バビル2世側は勝利し、基地は爆発して、ヨミの遺体は瓦礫と万年雪の下に埋もれてしまいました。
ところが、それから間もなく、アメリカの衛星が日本の村に落下する事故が起こります。村人はもちろん、回収にむかった兵士も、瞬時に死亡。国家保安局メンバーが放射能服を着て、調査しますが、たった一人の生き残りである男は、異常な怪力である上、超能力まで使って襲ってきます。危ないところを、バベルの塔で詳細を知ったバビル2世に救われ、謎の男はつかまえられて、塔へ運ばれます。
コンピューターは、男が意志を持つ、宇宙からのビールス(ウイルスって打ちたい!)に感染していると判断。それは感染者に、不死身の肉体と途方もない能力を与えるというわけです。やがて、男は目を覚まし、小競り合いとなりかけた時、バビル2世が感染していたらしく、吐血して倒れます。そのまま、男はバベルの塔の攻撃システムを破壊して、楽々と脱走。ビールスの命じるまま、ヨミの遺体を捜し出します。回復したバビル2世が後を追い、男を倒しますが、ヨミの姿はありません。
以上のことを、バビル2世が日本の国家保安局局長に、バベルの塔で報告していたところ、イタリアの客船シーザース号が、海を泳ぎ渡る多数のイヌを発見したという情報を入手。ポセイドンに向かわせますが、ビールスに感染しているイヌは、超能力を使って逆襲してきます。しかし、バビル2世がロプロスに乗って現場に到着した頃には、イヌはすべて死んでいました。実は、彼らを支配するビールスが、イヌと、同じ手段で復活したヨミを協力し合わせようとしたのですが、ヨミは「畜生と手が組めるか」と拒絶し、超能力で殺したのでした。そして、ヨミはテレパシーによって、ポセイドンとロプロスを支配し、バビル2世を襲わせます。からくも逃れたバビル2世は、海中で、カプセル?ポッド?内のヨミに反撃を試みますが、逆に、ヨミから今までに経験したことのないエネルギー衝撃波、続いて、テレキネシスによる岩石攻撃、さらにはヨミのカプセルに体当たりされて、戦闘不能になって、海面に浮かび上がります。
とどめを刺そうとするヨミですが、ビールスが「命令に逆らうな」と妨害され、激痛に見舞われて?動けなくなってしまいます。ポセイドン、ロプロスはヨミの支配から逃れて、バビル2世の命令に応じ、どうにかバベルの塔へ無事に運ばれていきます。しかし、ビールスによって、すさまじい超能力を持ってしまったヨミと、すでに頭打ちのバビル2世は、どのように戦うのでしょう? これで、4巻終了です。
ああ、今度こそ短く報告するつもりだったのに、私はいい作品に惚れ貫いた、ダメでおバカなやつになってしまいました。えーい、もう、おもしろいお話は、煮ても焼いても、おもしろいのです!
長々と述べましたが、カットしたエピソードはいっぱいあるのですよ。私が先に申していた、「怒涛の展開が、散弾銃のように放たれる」とはこんな感じなのです。
次は感想です・・・・って、言うまでもないような気がするのですが。あ、I図書館に返却期限延長の連絡をしなくてはいけませんわ。それでは。
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