週刊『漫画ゴラク』2010年2219号の感想
週刊『漫画ゴラク』(日本文芸社)2010年2219号の感想を申します。ネタバレがありますので、ご注意ください。
『酒のほそ道』(ラズウェル細木)第787話、主人公が珍しく、酒の肴について栄養や健康を語ります。友人が、「カラダにいいだの悪いだの 酒場で言うのは不粋だって」と、今までオマエは批判していなかったかと、指摘したところ、「言わしてくれーっ!!/ でないと あまりの罪悪感に 落ちこんじゃうじゃないかーっ」。うん、そうだよね。たくさん食べられるのは、幸せの一つのカタチですな。
『江戸前の旬』(作:九十九森 画:さとう輝)第568話、夏のアナゴについて。いるのですよね、食通の人に、自慢話好きというか、食べ物うんちくマニアが。私もたまにウザく感じますけれども、素直に聞いていればいいのかもしれません。
『カブキの不動』(作:観月昴 画:奥道則)第23話、不動、たちの悪い暴力団の男を荒っぽくつかまえ、危うく殺されそうになっていたチンピラにもパンチ一発。何だか、かっこいいではありませんか。そして、ユタカとのコンビがほほ笑ましいというか。童顔で、忠犬みたいについて行くユタカ、かわいいぞ。
『激マン!』(永井豪&ダイナミックプロ)第5話、デビルマンの章続行中。少年マンガ人の担当編集者と話しながら、デビルマンのストーリー、デーモンのイメージを披露する、ながい激。一方で、不動明と飛鳥了の会話、デーモンの襲撃といった、ファンにはなつかしくも印象的なシーンが描かれます。現在のタッチで描かれるデーモンは、やはり怖くてエグくて、ちょいエロですね。ながい激は、「女性のアソコが怪物化した口だと、男の心理としては怖いだろう」と、編集に語るスタイルで、発想の秘密を説明していますから、漫画家などクリエイターを目指す方には参考になるかもしれません。ところで、作中の明は、本当に弱いというかダメダメというか。悲鳴をあげたり、半泣きになったり、こんなに情けない主人公だったのですね。逆に、了は終始、命令調。「ど どうすりゃいい 了!?」「来い 明!」と、こんな具合。私は男性の友人同士が名前を呼び捨てなのは、何となく違和感があるのですが、この二人にはありませんね。今回、明と了は、線がややシンプルに描かれているような気がしますけれども、本作とのギャップをなくすためでしょうか?
コラムの『大人サバイバル』(石原壮一郎)が最終回。おもしろく読めていたので、ちょっと残念。ありがとう。お疲れさまでした。
『戦国お城番付』(鞍掛伍郎)№24は、豊臣秀吉の出世の足がかりとなった長浜城。私は行ったことがあるだけに、しみじみしてしまいます。日本史が苦手な私ですが、お城からアプローチするのもいいですね。
『アダム徳永のSEX&LUCK!!』、Lesson8は複合愛撫、つまり同時責めについて。「ひとつのテクニックを使うのが基本で、同時に2種類も繰り出すのは応用編だ」と思うのは、間違いであり、「常に手と口を動かす」。「責めの基本は複合愛撫」。なるほど! 私の同人誌でも、キスしながら触れる、と表現してみますわ。
今回は、全体的におもしろかったです。それでは。
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